マンションリノベーションの間取りについて、間取り図や完成画像付きの事例を紹介します。さらに、マンションリノベーションのメリット、間取り変更の費用相場、注意点、進め方などについて徹底解説します。
【目次】
マンションリノベーションの間取り変更・タイプ別間取り図と費用
4LDKのマンションリノベーション
4LDKのマンションは、ファミリー世帯や仕事部屋がほしい方が余裕をもって生活できる間取り。家族構成やライフスタイルに合わせて部屋数を減らし、リビングやダイニングキッチンを広くするリノベーションが人気です。
4LDKのマンションは、
ほどの面積が一般的です。開放的なリビング、プライベートの書斎、大容量の収納空間など、用途にあわせてリノベーションしやすい広さです。【4LDKマンションリノベーションの費用相場】
- 一般的なリノベーション:
- およそ1,800万円~
- ハイグレードなリノベーション:
- およそ2,500万円~
- 1㎡あたりの単価:
- 約18万円~
- 坪単価:
- 約60万円~
【4LDKマンションリノベーションの事例】
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 4LDK→4LDK
- 築年数:
- 8年
- 範囲:
- 全面(スケルトンリノベーション)
- リノベーション面積/延床面積:
- 156㎡/156㎡
- イメージ:
- クラシカル・重厚感・無垢材使用
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 4LDK→3LDK
- 築年数:
- 13年
- 範囲:
- 一部
- イメージ:
- オリエンタル・海が見える眺望
3LDKのマンションリノベーション
マンションリノベーションの中で最も人気がある3LDKの間取り。書斎、趣味などの空間や、お子さんのいるご家族は子供部屋として、生活スタイルや家族構成にあわせて部屋を活用しやすいのが特徴です。
3LDKのマンションは、
ほどの面積が一般的です。広い面積を利用して間仕切りや収納を新設したり、間取りを変更して開放感を出したりなど、リノベーションでデザインしやすい間取りです。3LDKマンションは、漢字の「田」のように区切られている「田の字型」間取りが一般的です。田の字型マンションの壁を取り除き、間取りを変更するリノベーションも人気です。
【3LDKマンションリノベーションの費用相場】
- 一般的なリノベーション:
- およそ900万円~
- ハイグレードなリノベーション:
- およそ1,500万円~
- 1㎡あたりの単価:
- 約15万円~
- 坪単価:
- 約50万円~
【3LDKマンションリノベーションの事例】
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 3LDK→3LDK
- 築年数:
- 8年
- 範囲:
- 全面(スケルトンリノベーション)
- リノベーション面積/延床面積:
- 148㎡/148㎡
- イメージ:
- モダン・インダストリアル
【田の字型マンションリノベーションの事例】
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 田の字型3LDK→田の字型3LDK
- 築年数:
- 21年
- 範囲:
- 全面(スケルトンリノベーション)
- リノベーション面積/延床面積:
- 79.5㎡/79.5㎡
- イメージ:
- クラシカル・グレイッシュ・エレガント
2LDKのマンションリノベーション
2LDKのマンションは、単身や二人暮らし、小さな子供がいる家族に人気の間取り。部屋数が少ない分、広々とした空間を実現しやすいのが特徴です。
2LDKのマンションは、
ほどの面積が一般的です。リノベーションで開放感のあるLDKを実現したり、ウォークインクローゼットなど収納を増やしたりなど、デザインしやすい間取りです。【2LDKマンションリノベーションの費用相場】
- 一般的なリノベーション:
- およそ750万円〜
- ハイグレードなリノベーション:
- およそ1,250万円〜
- 1㎡あたりの単価:
- 約15万円〜
- 坪単価:
- 約50万円〜
【2LDKマンションリノベーションの事例】
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 3LDK→2LDK
- 築年数:
- 10年
- 範囲:
- 一部リノベーション
- リノベーション面積/延床面積:
- 78.7-㎡/82.68㎡
- イメージ:
- モダン・高級
1LDKのマンションリノベーション
1LDKマンションは
【1LDKマンションリノベーションの費用相場】
- 一般的なリノベーション:
- およそ750万円〜
- ハイグレードなリノベーション:
- およそ1,250万円〜
- 1㎡あたりの単価:
- 約15万円〜
- 坪単価:
- 約50万円〜
【1LDKマンションリノベーションの事例】
リノベーション事例データ
- 間取り:
- 3LDK→1LDK
- 築年数:
- 10年
- 範囲:
- 全面(スケルトンリノベーション)
- リノベーション面積/延床面積:
- 71㎡/71㎡
- イメージ:
- モダン・子供の成長に応じ間仕切り
部屋・空間別のマンションリノベーション
生活空間のリノベーション事例
リビングやダイニングなどの生活空間は、家族全員が利用するスペースです。生活空間を快適にリノベーションすることで、家族が快適に暮らせます。
<リビング>
マンションリビングリノベーションのメリット
リビングは生活の中心であり、家族が集まる重要なスペースです。リノベーションで床暖房や収納などの設備を追加することで快適性をアップ。リビングで過ごす時間が自然に長くなり、家族が視界に入る頻度が増えます。
マンションリビングの人気・おすすめリノベーション
最近では、リビングを広くして開放感や居住性を高めるリノベーションが人気です。また、可動式の間仕切りを設置することで、プライベートにも配慮できます。 リビングの一角にお子さんの勉強スペースや、大人のワークスペース、畳の小上がりなどの和室を設置するデザインも増えています。
<ダイニング・キッチン>
ダイニング・キッチンリノベーションのメリット
ダイニング・キッチンは、使いやすさや収納が重要なポイント。リノベーションでシステムキッチンを導入したり、収納スペースを増やしたりできるメリットがあります。
また、キッチンとダイニングの壁を取り払うことで、家事をしながら家族に目が届きやすくなります。
ダイニング・キッチンのリノベーション時には家事動線を考えたレイアウトを考えておくことで利便性が向上します。特にアイランド型キッチンでは2方向からキッチンへアプローチができ、忙しい朝の時間も家族同士がぶつからない動線が確保できます。
ダイニング・キッチンの人気・おすすめリノベーション
キッチンで人気のタイプには、ペニンシュラキッチン型やアイランド型キッチンなどがあります。また、調理道具や常温食材を収納するパントリーを設置するデザインも増えています。
<玄関(土間)>
マンション玄関(土間)リノベーションのメリット
ゲストが訪問したときに、最初に家のイメージを印象づける玄関。玄関をリノベーションすることで、家全体をイメージアップできます。また、玄関収納を増やしたり、バリアフリー化したりなど、快適性を高めるリノベーションが増えてきています。
マンション玄関(土間)の人気・おすすめリノベーション
玄関をすっきりとさせるために、靴やベビーカーなどを収納できるシューズクローゼットやクロークを備えたデザインが人気です。
<収納>
マンション収納リノベーションのメリット
間取りにウォークインクローゼット、ウォークスルークローゼットを取り入れることで収納力がアップします。また、収納場所をまとめることで、モノが散乱せず、モノを探す手間を省けます。
さらに、タンスなどの収納家具を減らせるため、地震などによる家具転倒のリスクを抑えられます。
マンション収納の人気・おすすめリノベーション
広さは2〜3畳のものが多く、タイプは I字型/U字型/ウォークスルー型などがあります。2つの部屋をつなげるようにウォークスルークローゼットを配置して生活動線の一部とする間取りも増えています。
趣味・プライベート空間のリノベーション事例
<書斎・ワークスペース>
書斎・ワークスペースのリノベーションのメリット
書斎やワークスペース(仕事部屋)は、完全個室(クローズタイプ)と開放型(オープンタイプ)があります。
完全個室(クローズタイプ)の書斎は、集中して仕事や趣味に没頭しやすい特徴があります。開放型(オープンタイプ)の書斎では、家族の気配を感じながら、仕事に取り組めます。
マンション書斎の人気・おすすめリノベーション
完全個室(クローズタイプ)の書斎では、より集中できる空間づくりのために防音機能などを持つリノベーション例があります。開放型(オープンタイプ)の書斎では家族が視界に入る距離で仕事ができるように、リビングなどの一角へ設置するデザインも増えています。
<和室>
マンションの和室リノベーションのメリット
和室スペースは、普段は家族がくつろぐためのスペースとして、来客時にはゲストルームにできるなど、さまざまな状況に対応できる空間です。和のテイストが好きな方には、畳の感触が心地よく、安らげる場所になります。
マンション和室の人気・おすすめリノベーション
和室をリビングの隣に配置し、引き戸を全開にしてリビングを広くする活用例もあります。また、和室のテイストにも純和風、和洋ミックス、畳スペース、小上がりタイプなどさまざまなデザインが増えています。
<ロフト>
マンションのロフトリノベーションのメリット
ロフトは子ども部屋として、書斎や趣味部屋、収納スペースとして利用ができます。天井高には制限がありますが、かえって秘密基地的な雰囲気にも。
ロフト空間を広げると、税制上のメリットがあります。ロフトは建築基準法の関連法令で「小屋裏物置等」に該当し「居室」にはみなされず、固定資産税算出対象の法定床面積に含まれません。
※マンションでロフトをリノベーションする場合は注意が必要です。
をおすすめします。マンションロフトの人気・おすすめリノベーション
建築基準法で居室の高さは2.1m以上と定められており、ロフト下の天井高にも2.1m以上の確保が必要です。一般的なマンションの天井高(2.5mほど)ではロフト増設には向きません。メゾネットはロフト増設に適していますが、法律上「小屋裏物置等」の高さは1.4mまでで、面積はフロアの床面積の2分の1までとなります。
<寝室・ベッドルーム>
マンション寝室のリノベーションのメリット
寝室は一日の疲れをとる休息の場所。リノベーションによって寝室の快適性が増せば、よりよい安らぎを得られる空間になります。窓からの朝日や眺望など工夫することで、さらに快適な寝室を実現できます。
マンション寝室の人気・おすすめリノベーション
リラックスして眠りにつくために、視覚に刺激を与えない照明や壁紙の配色などに気を配るのがポイントです。就寝中に生活音が気にならないように壁面に防音素材の利用をしたり、空気が循環しやすい間取りに配置したりなどのリノベーションも増えています。
空間デザインのリノベーション事例
<縦長タイプのマンションリノベーション>
縦長タイプのマンションリノベーションのメリット
縦長タイプのマンションでは、ベランダからの一面採光でリビングの奥まで光が届きにくい間取りがあります。そこで、リノベーションで窓からの光をリビングの奥まで取り込むことで、部屋を明るく広い印象に変えることができます。壁のクロスの色を明るくすると、より効果的です。
縦長タイプマンションの人気・おすすめリノベーション
縦長間取りのマンションでは、圧迫感のあるリビングの壁を取り去り、広さと採光を活かしたデザインのリノベーションが人気です。
<廊下をなくすマンションリノベーション>
マンション廊下をなくすリノベーションのメリット
マンションリノベーションで廊下をなくすことで、リビングなどの間取りを広げられるメリットがあります。また、廊下をなくしてリビングを広くした場合、各間取りへアクセスしやすくなり、家族とふれあう機会も増えるでしょう。
マンション廊下をなくすの人気・おすすめリノベーション
廊下を取り払って、トイレや洗面所への生活動線や、キッチンなどへの家事動線をよくするリノベーションがおすすめです。
<メゾネットタイプのマンションリノベーション>
マンションメゾネットリノベーションのメリット
メゾネットタイプのマンションとは、住戸内に内階段があり、2階層以上に分かれている間取りです。リビングに吹き抜けのあるメゾネットでは、吹き抜けの高さや、上階と下階の窓からの採光を活かして、明るさや開放感を演出できます。
マンションメゾネットの人気・おすすめリノベーション
メゾネットのリノベーションでは下階をリビングや来客用スペース専用に、上階を子供部屋や寝室に使用といったように、各階を目的別にリノベーションするデザインが増えています。
広さ(平米・㎡)別のマンションリノベーション事例
100平米(㎡)以上
100平米以上のマンションは、4人以上の家族がそれぞれのプライベート空間を持てる広さです。「子どもが成長して夫婦2人となった」場合など、ライフスタイルや家族構成の変化などをきっかけに、部屋数を減らしてリビングを広くしたり、趣味を楽しむプライベート空間を作るリノベーション事例などがあります。
100平米のマンションリノベーションの費用相場は1800万円〜が目安です。 費用相場について、さらに詳しくは「
」をご覧ください。【100平米以上のマンションリノベーション事例】
子どもが独立した後の住まいとして、住み慣れたタワーマンションをリノベーションした事例です。廊下をなくす、水回りを移動するなどして、広々とした空間を実現しています。
築30年・110平米のマンションをスケルトンリノベーションした事例です。高台の立地を活かしたLDKから広がるパノラマ眺望が特徴です。
80平米(㎡)・90平米(㎡)
80平米・90平米のマンションは、二人暮らしやファミリー世帯が生活しやすい広さです。リノベーションによって広々としたLDKを確保することも可能で、可動式の間仕切りを利用してワーキングスペースや子ども部屋などに変化させる事例もあります。
80平米〜90平米のマンションリノベーションの費用相場は1200万円〜が目安です。
費用相場について、さらに詳しくは「
」をご覧ください。【90平米のマンションリノベーション事例】
既存の間取りを活かしつつ、水回りを使いやすく間取りの一部を変更。トイレ・浴室をダウンサイジングして、そのスペースを収納として活用しました。ナチュラル系のトーンだった内装を、お手持ち家具に合わせてダークブラウンへ変更。落ち着いたモダンな雰囲気に統一しました。
【80平米のマンションリノベーション事例】
ゲストとくつろぎながらお酒を楽しめる一流ホテルのバーのようなダイニングを実現した事例です。資産価値を高めることも目的としてリノベーションされました。
60平米(㎡)・70平米(㎡)
60平米〜70平米のマンションは、2LDK~3LDKの間取りが一般的です。単身からファミリー世帯まで生活しやすい広さで、家族構成の変化にあわせてリノベーションしやすいのも特徴です。
60平米〜70平米のマンションリノベーションの費用相場は900万円〜が目安です。 費用相場について、さらに詳しくは「
」をご覧ください。【70平米のマンションリノベーション事例】
ライフステージの変化を考えたリノベーション事例です。今は夫婦2人ですが将来子どもが生まれ、成長に応じて子ども部屋に変化する工夫が盛り込まれています。
【60平米のマンションリノベーション事例】
お子様の独立をきっかけに、34年前に新築で購入した3LDKのマンションを、ひとり暮らしのための住まいへ全面リフォームした事例です。
50平米(㎡)
50平米のマンションは一人暮らし、カップル、新婚夫婦に人気の広さです。廊下をなくしたり、ウォークインクロゼットで収納スペースを集約させたりなど、空間を有効活用する工夫が参考になります。
50平米のマンションリノベーションの費用相場は750万円〜が目安です。
費用相場について、さらに詳しくは「
」をご覧ください。【50平米のマンションリノベーション事例】
ウォークインクロゼットを将来は子供部屋に利用予定。夫婦と愛猫、将来の生活を見据えたリノベーション事例です。
間取り別・マンションリノベーションの費用とポイント
マンションリノベーション・リフォームの費用総額や、工事内容別の費用を詳しく紹介します。
間取り別・マンションリノベーションの費用相場は?
スケルトンリノベーションとは、マンション住戸内の床、壁、天井をすべて取り払い、躯体のみの状態にして、間取りから造り直すリノベーションです。
スケルトンリノベーションの広さ・間取り別の費用相場は以下のとおりです。
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK〜3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
110 | 2LDK〜4LDK | 2,750万~3,300万 |
120 | 2LDK〜4LDK | 3,000万〜 |
フルリノベーションの費用目安は1㎡あたり約25万円を想定し、上限はグレードの高い設備などを設置する場合を想定し1㎡あたり約30万円としています。
利用する素材・部材、内装材、設備機器などにより価格は上下します。
部分別、工事内容別のマンションリノベーション費用の違い
マンションリノベーションは、工事する部分や内容により費用が大きく変化します。
費用が変化する主な部分、内容は以下のようなものです。
- 間仕切り壁の追加・撤去
- 水回り設備の移動
- 部屋の内装や水回り設備のグレード
- 建具・収納・コンセント追加
…など
新築とマンションリノベーション、費用の違い
マンションを購入する際に、新築マンションを買うか、中古マンションを買ってマンションリノベーションするか悩まれる方も多いようです。そこで、新築マンション購入と中古マンション購入+リノベーションの費用を比較しました。
平均価格の試算では、中古マンションを買ってマンションリノベーションするほうが、新築マンションを購入するよりおよそ1391万円安いという結果がでました。 なお、こちらの試算は2021年のマンション購入平均価格、およびリノベーションの平均費用をもとに算出しています。実際のマンション価格やリノベーション費用は、地域や工事内容により変動しますのでご了承ください。
首都圏の中古マンションと新築マンションの購入・リノベーション価格比較
中古マンション(※1) | 新築マンション(※2) | |
---|---|---|
平均価格(万円) | 3,869 | 6,260 |
1平米単価(万円/㎡) | 59.81 | 93.6 |
専有面積 | 64.68 | 66.87(※3) |
リノベーション費用(万円) | 1,000 | 0 |
価格合計(万円) | 4,869 | 6,260 |
リノベ後の1平米単価(万円/㎡) | 75.28 | – |
総額の差額(万円) | -1,391 | – |
1:
2:
3:(専有面積は平均価格/1平米単価から算出)
マンションリノベーションで費用が変わるポイント
マンションリノベーションは、同じ広さや間取りでも、工事内容によって費用が大きく変動します。そこで、マンションリノベーションの費用が変わるポイントをまとめました。
マンションリノベーションで費用が変わる4つのポイント
1. リノベーションの施工面積
部分的なリノベーションとフルリノベーション(スケルトンリノベーション)では、必要な資材や設備、施工作業が異なるため、費用が変わります。
2. 間取りの大幅変更やインテリアデザインへのこだわり
大幅な間取り変更や、水回りの移動に伴う配管工事が必要な場合や、特別な床・壁材、クロス素材を利用する場合は、費用が高額になります。
3. 住宅設備機器の仕様
キッチン、洗面所、浴室などの住設機器の追加、グレードや仕様によりリノベーション費用が変わります。
4. エレベータの有無や資材搬入ルートに制限がある
工事する際の建築資材搬入コストにより費用が変わります。エレベーターが無い物件や特殊な資材搬入ルートが決められている物件、特にタワーマンションでは費用が高くなる場合があります。
早めに見積りを依頼するのがおすすめ
上記で説明したように、リノベーション費用は工事内容や間取り・環境により大きく変わります。そのため、マンションリノベーションを検討しはじめた段階から見積りを依頼するのがおすすめです。
マンションリノベーション工事費用の見積りを早く入手できると、希望予算でどのようなリノベーションが実現できるのかが把握でき、ローンや補助金などの資金計画を立てやすくなります。
マンションリノベーションで間取りタイプを変更するメリット
マンションリノベーションで間取りを変更すると、住み慣れた部屋の印象を大きく変えられます。間取りを変更する具体的なメリットを詳しく解説します。
家族構成やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
マンションリノベーションは、家族構成やライフスタイルの変化にあわせて、最適な間取りを実現できます。
家族構成やライフスタイルの変化の例
- 子供が成長して子供部屋が必要になった。
- 子供が自立して、部屋が使われなくなった。
- リモートワークで自宅での仕事が増えた。
- 怪我や病気で、段差をなくすなどのバリアフリー化が必要になった。 …など
開放感を高める
間取りを変更して空間を広げることで開放感が高まります。
間取りを変更して開放感がアップした例
- 和室やあまり使わない部屋をなくしてリビングを広くする。
- スケルトン天井を取り入れて天井を高くみせる。
- 窓が見える場所を増やして採光を得やすくする。
- キッチンの壁などを取り払い視界を広げる。 …など
収納スペースを増やして利便性アップ
マンションリノベーションで収納スペースを増やすことで、生活の快適性をアップできます。
間取り変更によるリノベーションで生活の快適性がアップした事例
- ウォークインクローゼット(WIC)で新設して収納不足を解消。
- シューズクローゼット(シューズクローク)や、玄関収納を作って屋外で使うアイテムの収納力をアップ。
- キッチンに併設するパントリーで調理道具や常温食材を保存できるスペースを追加。
- 壁面収納で収納スペースを確保して、インテリアもおしゃれに。 …など
住み慣れた空間で、新しい生活がはじまる楽しみ
マンションリノベーションは、住み慣れた環境のまま、より快適な生活を実現できるのも大きなメリット。
住み慣れた場所を重視したマンションリノベーション事例
- 通勤、学区、ご近所との関係、買い物など、生活環境の利便性が高い。
- 長年住んだ部屋は住み心地がよく、安心感がある。
- 住み慣れた生活環境を変えて、新たな場所で生活するのは不安。 …など
間取りタイプを変更するときの注意点
マンションリノベーションは、希望どおりの間取りに変更できないケースもあります。そこで、マンションリノベーションの前に注意すべきポイントを紹介します。
配管位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
希望の間取りへ変更できないことも
マンションリノベーションでは、建物の構造により、間取りを自由に変更できないこともあります。マンションの主な構造は2つのタイプがあります。1. ラーメン構造
柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。構造躯体の柱や梁を壊すことはできません。
2. 壁式構造
壁で建物を支える構造。室内に撤去出来ない壁が残り、間取り変更には制約があります。
マンションの構造がわからない場合は、
して現地調査を実施しましょう。配管の場所によって、水回りの移動が制限される
キッチンやユニットバスなど水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。
床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。
以下は、二重床配管のイメージ図です。
一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。
以下は、直床配管のイメージ図です。
つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
マンション管理規約を事前にチェック
マンション管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。事前にマンション管理規約をチェックしてみましょう。
マンション管理規約の内容に不安がある場合は、 。
売却時の資産価値が下がることも
マンションリノベーションは資産価値を高めることができますが、極端に個性的なリノベーションをすると、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。
リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、 をおすすめします。
マンションリノベーションの流れ
マンションリノベーションで理想の家づくりを実現するためのステップをご紹介します。
1.理想のデザイン、間取りのイメージを決める
以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める
まずはリノベーションに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまう傾向にあります。最初にまず大まかな予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てるときには、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きやローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する
マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずはいちど相談してみることをおすすめします。
三井デザインテックが選ばれる理由
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三井デザインテックは、ホテルやオフィスなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、さまざまな空間の設計デザインを手がけています。
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経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制
三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。企画・営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。
充実の保証・アフターサービス
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