ホテルライクな素材やスケールが心地良さを生む住まい
兵庫県神戸市内の築22年マンションリノベーション実例です。
お仕事の関係で長く海外で生活されていたお施主様が、ライフステージの変化と共に日本での住まいを探され、中古購入されたマンションのリノベーションです。既存は和洋折衷の間取りで、それらの壁を取り払い、リビングの面積を広く取りつつ、オープンなキッチン、書斎スペースを持つダイニングをシームレスにつなげ、開放的で明るいLDKへと生まれ変わらせています。また、ホテル住まいが長かったお施主様が慣れ親しんだ空間をモチーフにしながら、趣味のアンティークやアートが調和し、日々の生活がより豊かになるようなホテルライクなテイストのインテリアが広がっています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 中古購入リノベーションで形にする自分らしい暮らし
- シノワズリーのエッセンスを取り込んだ色使い
- アンティークやアートと調和する仕上げ
- 開口部からの眺望を借景として取り込む
- LDKを開放的で明るい1つの空間に
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リビング
既存の間取りを取り払い明るく広々とした1つの空間へリノベーション
お施主様の好みであったホテルライクなインテリアをイメージし、住まい全体の床に大理石調の仕上げを用いています。リビングは、和室のあった場所を取り払い、広く開放的な1つの空間へとリノベーション。バルコニーにつながる窓も広がり、そこから見える緑を借景とした心地良い場所になっています。
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ダイニング/キッチン
LDKのシームレスなつながりの起点となる居心地の良いオープンキッチン
既存では壁に囲まれていたキッチンを、リビングやダイニングとオープンにつながるつくりへとリノベーション。広いカウンターの天板を設け、リビング側にイスを置くことで、対面での食事もできるようになっています。
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キッチン
空間の広がりと日常生活の豊かさを育む窓辺のコーディネート
キッチンは既存の壁を取り払った他、広くなったリビング側にキッチンカウンターを少し移動し、ゆったりとした動線を確保。オープンになったことで、ダイニングやリビングの窓からの外光も感じられる、明るく開放的な空間となっています。また、窓にはカーテンではなく、外の雰囲気をより感じられるウッドブラインドを採用しています。
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ダイニング/書斎
住み手の個性をインテリアに表現する色とディテール
ダイニングの壁には、他のインテリアと調和しながらも、アクセントとなる寒色系のカラーを用いて、リビングに置かれた中国のアンティークの雰囲気にマッチする仕上げとしました。壁側には仕事やちょっとした作業ができるデスクの他、飾り棚を設けて、お施主様の趣味であるアートが飾れるスペースになっています。
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洗面室/玄関&ホール
洗面室を始めとする水回りや、玄関ホールなども、LDKと同じくホテルライクなデザインで統一。大理石調の仕上げの他、ダークウッドの仕上げや間接照明が、上質な雰囲気を演出しています。
間取り図
お施主様
この物件を中古で購入する段階では、まだ海外にいたため現地を見ておらず、家族が下見した情報などをもとに購入を決めました。リノベーションの計画段階でも、基本的にはオンラインでやり取りをさせていただきました。日本に住んでいる娘が、プランナーさんたちと直接やり取りもしてくれましたが、オンライン打ち合わせでもパースや写真などを使って、完成のイメージが具体的に分かるよう提案してもらえたことで、安心して進めることができました。今回、購入したマンションは、個人的に3軒目のもので、初めての中古購入とリノベーションでした。一から私たちの要望を汲み取ってもらえたことで、自分たちが暮らしやすい住まいができたことを嬉しく思います。
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リフォームプランナー辻本 信子
中国滞在中にお住まいであったホテルのしつらえが気に入っておられ、その雰囲気を取り入れたい、お手持ちの中国アンティーク家具を活かしたデザインにしたいというご要望をいただき、それらをいかに住空間に取り込んでいくか考えながら、プランをご提案させていただきました。中国アンティーク家具のテイストを活かすため、色使いもどこかしらにシノワズリーのエッセンスを感じられるよう意識しています。また、リビングやダイニングでは、大理石調の床など存在感のある仕上げを用いながらも、様々なアートや家具が調和するよう、素材の表情や色の選定に注力しました。これらの繊細な素材のご提案を行うにあたり、直接打ち合わせをしていただいたお施主様のお嬢様には大変感謝しています。私たちの提案を分かりやすい形でお伝えすることの大切さを改めて実感し、その思いが形になったプロジェクトであったと思います。
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営業担当米谷 菜央
今回の計画は、新型コロナウイルスの影響が広がり始めた時期にスタートしたため、当時の私たちとしてもあまり経験のなかった、オンラインでの打ち合わせがメインのプロジェクトとなりました。お施主様のご家族がご夫婦に代わり、直接のやり取りをしていただいたことでスムーズに進めることはできたとは思いますが、オンラインで何をお伝えすれば、より提案内容の共有がしやすいかを模索し続け、写真やイメージ、文章によるやり取り一つひとつを大切にしてコミュニケーションを取らせていただきました。お施主様が明確なイメージをお持ちであったことと、私たちのチームを信頼して任せて下さったことで、とても素敵な住まいができあがったと思います。
2024.08.08公開