フレームにおさめる、緑のおもてなし
お施主様は都心のセカンドホームとしてマンションの一室を購入し、全面改修されました。空間のデザインテーマは“マンハッタンのアパートメント”。
モダンな空間に、オリエンタルな要素をバランスよく加えることで空間に深みを与えています。また、大きな窓の周囲は額縁をイメージした装飾を施し、目の前に広がる緑豊かな公園と、その奥に見える都心のビル群という素晴らしい眺望をアートのように空間に取り入れました。
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お施主様のこだわりでもある照明計画。ダウンライトはグレアレスライトを採用しており、窓ガラスに反射する光が夜景を邪魔することもありません。
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ご友人や仕事の関係者を招きディナーを楽しむプライベートダイニングとして使用することもあるため、 “魅せるキッチン”にこだわっています。
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ワインセラーや冷蔵庫はキャビネットに組み込むビルトイン式となっています。
白いキッチンカウンターとキャビネットの木目のコントラストが効いており、空間のアクセントにもなっています。 -
“実はシェフから見た眺望がいちばん贅沢”
そう断言するお施主様に招かれ、外を眺めてみると圧巻の景色。
カウンター越しの緑は、おもてなをしする側も思わず見とれてしまう絶景でした。 -
幅2200mm、奥行き900mmの大きなデスクを置いた執務エリア。
写真正面の収納扉には、お施主様が20年前に購入した鋳鉄製のグレーチングをはめ込みました。プリンタなど、仕事で使用するオフィスツールは表から見えないよう工夫しています。 -
照明を巧みに使い、落ち着く空間としたベッドルーム。
モダンでありながらも、オリエンタルな空気感を感じるベッドルームとなりました。 -
織物のような高級感あるクロスに張り替えたトイレ。トイレは空間全体を明るくするダウンライトではなく、ピンポイント型ダウンライトを採用し、洗面ボールとオブジェを照らす照明計画としました。お施主様がセレクトしたオブジェやアートがアクセントとなり、居心地の良い、上質な空間となりました。
間取り図
お施主様
物件購入時から空間全体のデザインイメージを明確にもっていました。担当のリフォームプランナー北川さんにも私のイメージしている空間を伝え、二人三脚で作り上げました。
全体のデザインテーマはマンハッタンのアパートメントですが、同時にミュージアムのエッセンスも取り入れており、オブジェやインテリア、照明計画にもこだわりました。
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リフォームプランナー北川 栄美子
お施主様はお部屋を360°どの方向からでもイメージできるほど、明確な完成図をイメージされています。そのイメージをそのまま実現すべく、素材から家具まで納得していただくまで探し求めます。
お部屋の位置・階数にもこだわり、周辺の建築計画や眺望等を調べ、厳選された物件ですので、私自身も気合が入り、とても思い入れ深くやりがいのある仕事でした。
2024.01.18公開