リフォームプランニング
広々としたリビング・ダイニングに書斎コーナーをプラス
3年前、奥様に先立たれたS様。お子様の独立をきっかけに、34年前に新築で購入した3LDKのマンションを、ひとり暮らしのための住まいへ全面リフォームしたいと考えました。特にこだわったのは、広々としたリビング・ダイニング。リフォーム前は分かれていたLDKと洋室を繋げて広げ、念願だった書斎スペースをプラスしました。床と天井の板張りの方向が揃っているので、視線が通り、スッキリとした印象となっています。S様のお気に入りは書斎のデスク。仕事はもちろん、ちょうど良い距離感にあるテレビを見ながら、長時間でも飽きずに過ごすことができるそうです。デスク照明を含め、インテリアはリフォーム前の家から引き継いだソファとセンターテーブルをベースに、プランナーと一緒に考えて決めたもの。「男前」な住まいが実現しました。
廊下側とリビング側に直接アプローチできるキッチンへ
リフォーム後のキッチンは、廊下側・リビング側の2方向から直接アプローチできるスタイルに。キッチン奥、左側の扉を廊下に繋げることで、キッチンセットの周りをぐるりと回遊できる、動きやすい生活動線となりました。また、ご家族で過ごしていた時には対面式だったキッチンを、オープン型に変更。料理したものを横にスライドするだけなので、とても使いやすいそうです。一方、和室の障子を全開にすることで、リビング・ダイニングと繋がった、より一層広々としたワンフロアが出現。全体の床面の高さを120㎜アップさせ、リフォーム前は一段上がっていた和室の床と揃えて、空間全体の一体感を生み出しています。以前は襖で仕切られていたので、和室の中の採光も限られていましたが、障子になったことで室内が明るくなり、ベランダからも十分な自然光が届くようになりました。今はS様の寝室として活用されているそうです。ひとり暮らしのための快適な住まいが実現するリフォームで、納得の住まいを手に入れました。
Before
ご要望
- 34年間にわたり家族で暮らしていた住まいを、ひとり暮らし用にリフォームしたい。
- リビング・ダイニングを広げ、書斎スペースもプラスしたい。仕事でも、プライベートでも過ごしやすいスペースをつくりたい。
- 天井は木の突板を使いたい。
After
ご提案
- LDK中央の壁を境として2つに分かれていた空間を繋げることで、ベランダから明るい光が届く、広々としたリビング・ダイニングに変更した。
- 書斎にフロアコンセントを設置するため床面を120㎜上げた。リビング・ダイニング全体の床面もこの高さに合わせて設定し、一段上がっていた和室の床とフラットに揃えることができた。
- リフォーム前はカウンター越しの対面キッチンだったが、廊下側・リビング側に直接アプローチできるオープンスタイルを提案して、動きやすい動線をつくった。
- 限られたスペースの玄関には、ポーチの片側にベンチを設置。ベンチ側の洋室をセットバックし、ベンチ分のスペースを確保した。これから先、S様が暮らし続けるための提案のひとつ。
Before
施主様の声
施主 S様
リフォームにあたって目指したのは「暮らしやすくて快適な住まい」。数ある中から最終的に選んだのは、大手で唯一リフォーム専門のデザイナーが在籍している、三井リフォームさんでした。プランナーの榑林さんの提案はとても良かったので、素材や色、インテリアのデザインまで、選んでくれたものの中からセレクト。特に色の選択は難しいので、プロのアドバイスは貴重でした。特に心に残っているのはキッチン。見せる側のタイル&キャビネットと、シンク側のキャビネットの色や質感が全く違っていたことです。私の発想では思いもつかない、素晴らしい提案でした。
担当者の声
リフォームプランナー®
一級建築士 榑林 由紀子
S様は、建築関係のお仕事をされており、ご自身で描かれたラフスケッチをもとに、居心地のよい、快適な住まいづくりの提案を行いました。インテリアコンセプトは、シンプルモダンをベースに、セメント、木、アイアンを取り入れて、かっこ良さと、あたたかみを合せ持つインテリアをご提案しました。中でも、リビング・ダイニングの照明を直接天井に付けずに、梁の凹凸を利用した間接照明にすることで、天井の板目をすっきり見せるというデザインは喜んでいただきました。現在は、デスク背面の壁に飾る絵について思案されているそうです。