家族の豊かな時間を育む機能的なデザインと動線計画
大阪市内の築19年マンションリノベーション実例です。
将来お子様が生まれた時のことを考え、その様子をいつでも見ることができる空間が求められました。特に、リビングやダイニングを見通せる開放的なオープンキッチンのつくりがポイントとなりました。お施主様ご夫婦が共働きで、お休みの時に日用品や食材などを購入して保管していたことから、玄関から直接荷物を運び込めるパントリーと、そこからキッチンにつながる動線を計画。また、衣類などの収納を各部屋に設けるのではなく、家族全員が使うファミリークローゼットとして一箇所に集約し、洗濯を終えた衣類をそのまま運べるよう、水まわりとクローゼットを行き来きできるつくりとしています。この他にも、リビングとダイニングから通路を介さずに全ての部屋にアクセスできる配置など、快適な生活動線を確保しながら、空間全体を落ち着いたモノトーンの色合いでまとめたことで各居室が緩やかにつながり、空間の広がりを感じさせています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 玄関やパントリーにつながるキッチン動線
- ダイニングを見渡すオープンキッチン
- 効率的な動線&空間の広がりを生む斜めの壁配置
- モノトーンの色調の中に多彩な表情の仕上げ
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ダイニング/キッチン
設備や機能をデザインの一部として取り込んだオンリーワンのキッチン
リビングとダイニングを見渡せるペニンシュラ型のオープンキッチン。収納やキッチンまわりの設備を一箇所に集めながら、それらが雑多な印象にならないよう仕上げの色をモノトーンで揃え、また、吊戸棚や家電を置くスペースの位置を同一のライン上に整えることで統一感を生み出しています。
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リビング/ダイニング/キッチン
開放的で使いやすいオープンキッチンを起点としたLDK
キッチン奥には、パントリーを介して玄関へつながる扉を設け、保管した日用品や食材をキッチンに運びやすいつくりになっています。写真右手の壁面は、リビングやダイニングに対して斜めに配置されていて、空間の圧迫感をなくしながら、部屋の奥まで窓からの外光が届くよう工夫すると共に、各部屋へ移動しやすい動線を確保しています。
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キッチン
キッチンカウンターのリビング側には、文具などの生活用品を整理するための収納を設けた他、壁側にはPCでの作業ができるデスクスペースを設置。キッチンまわりの仕上げや家具のしつらえを揃え、空間の機能性とデザイン性を両立させています。
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リビング
モノトーンの色調の中にバリエーションを生む表情豊かな仕上げ
南側の開口部を持つリビングでは、他のエリアと同じグレーを基調とした仕上げを用いながら、テレビの壁面にはエコカラットを採用して空間のアクセントに。天井面では、キッチンのペンダントライト以外はダウンライトを採用し、モノトーンの仕上げと共に、空間全体に落ち着いた雰囲気を生み出しています。
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玄関&ホール
居室への快適かつ緩やかなつながりを生む通路
柔らかな間接照明が、温かみのある雰囲気を感じさせる廊下。リビングに通じる扉は、ブラックガラスの引き戸とし、通路の圧迫感を軽減しています。
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洗面室/トイレ
洗面室には、ランドリーボックスを並べて置けるスペースを確保。それらの色やデザインをシンプルなテイストで統一。洗濯機置き場からファミリークローゼットにつながる動線が設けられています。
間取り図
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リフォームプランナー山中 倫子
玄関からパントリーを通ってキッチンに行ける動線、洗濯機のある洗面室からWICに行ける動線、この2つの動線を確保することがプランのご要望でした。またインテリアのテイストはグレーを基調としたシックなイメージがお好みで、プランもインテリアのテイストもご要望とお好みがはっきりと明確なものをお持ちでしたので、お打ち合わせから着工に至るまで、非常にスムーズに進めることが出来ました。お引渡し後にお子様もお生まれになられて、お子様が健やかに成長される基盤となる住まいをつくるお手伝いが出来たことを大変嬉しく思っております。
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営業担当大沼 仁
以前に中古購入をした時は、床とクロスの貼り替えだけだったため、今回の計画では、お施主様の中に「こんな住まいにしたい」というビジョンがありました。特に、リビングやダイニングから他の部屋に行き来しやすい配置や、キッチンやパントリーの動線など、毎日の家事や暮らしを便利にするプランのご提案がポイントでした。プランナーを始めとするチームで連携しながら、家の形状に対して斜めに配した壁や、キッチンと連続するデスクスペース、壁や梁のラインを揃えた仕上げなど、ちょっとした工夫ではありますが、こだわったディティールを積み重ねたことで、お施主様が求める理想の住まいが出来上がったと感じています。
2024.07.25公開