三井デザインテック

2024.11.22

マンションリノベーションで実現する北欧デザインの住まい——事例や費用をご紹介

北欧デザインのマンションリノベーションを成功させた事例と、北欧デザイン(北欧テイスト)の住まいづくりに役立つポイントについて詳しく解説します。また、マンションリノベーションを計画する上で、多くの方が気になる予算相場や注意点についても取り上げています。北欧デザインの住まい、リノベーションを検討している方はぜひ参考にしてください。

北欧デザインのおしゃれなマンションリノベーション事例集

シンプルさと温かみのある空間の調和が美しい北欧デザイン。リノベーションを検討する際、北欧デザインの住まいに興味を持つ方も多いでしょう。ここでは、実際の北欧デザインのリノベーション事例をご紹介します。今住んでいる家をリノベーションする方も、中古マンションへの住み替えでリノベーションを検討している方も、自分の理想の住まいを見つけるヒントになるはずです。

マンション築10年 叶えたい理想に+αの上質感を添えて

築10年のマンションリノベーション

Before

ビフォー平面図

After

アフター平面図

Data

構造
RC造
延床面積
87.00m²(平米)
リフォーム面積
83.00m²(平米)
築年数
10年
改装範囲
全面改装
家族構成
夫婦

築10年のタワーマンションを、北欧モダンスタイルで統一したリノベーション事例です。大きな窓があるLDKを中心に、広々とした空間を設計しました。北欧デザインのシンプルな美しさと、生活の快適さが見事に調和し、ご夫婦が心地よく過ごせる住まいに仕上がっています。

明るく広いリビング

バルコニーから差し込む柔らかな自然光が、ブラインド越しにリビングを包み込み、明るさを感じられる空間に。ご主人と奥様のおふたりで選んだペンダントライトとテーブルが、北欧モダンらしい洗練された雰囲気を一層引き立てています。

明るく広いキッチン

奥様が特にこだわったキッチンは、ワークトップに美しさと耐久性を兼ね備えた素材を採用。使い勝手の良さとスタイリッシュなデザインが両立され、料理をする度に快適さを実感できる仕上がりです。

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(参考)タワーマンションのリノベーション費用や事例について詳しくはこちら
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お気に入りの家具やカラーに囲まれた自分らしい場所

リノベしたキッチン

Before

ビフォー平面図

After

アフター平面図

Data

延床面積
181.6m²(平米)
リフォーム面積
181.6m²(平米)
築年数
18年
改装範囲
全面改装
家族構成
夫婦

都心でありながら緑に囲まれ、開放的な眺望が魅力のマンションを、北欧ナチュラルスタイルで統一したリノベーション事例です。自然光を取り入れたリビングが、住まいに優しい北欧風の雰囲気を生み出しています。

本棚のあるリビング

リビングの窓辺には、写真立てや雑誌などを飾れるギャラリー風の本棚を設置。さらに、棚の左右には扉を取り付けた大容量の収納スペースを設け、生活感を感じさせないデザインに仕上げました。物をすっきりと収められる、機能的で美しい空間となりました。

ブルーグレーの壁紙

建具や壁紙は、北欧テイストを感じさせる優しいブルーグレーを基調に統一し、明るく落ち着いた北欧らしい空間に一新されました。

バリアフリーの玄関

玄関収納は既存を利用して、扉をブルーグレーのシートで化粧直しし、周囲と調和させました。シンプルで機能的、かつ温かみのある北欧ナチュラルスタイルの住まいに。
また、ご夫婦の希望から、玄関や廊下は将来的に車椅子でも通りやすいバリアフリー設計にし、長く快適に暮らせるデザインにしました。

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(参考)ナチュラルテイストのリノベーション事例(一覧)はこちら
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愛猫と暮らす、明るい住まい

愛猫と暮らす家

Before

ビフォー平面図

After

アフター平面図

Data

構造
RC造
築年数
14年
改装範囲
スケルトンリフォーム

北欧ナチュラルスタイルをベースに、自然光をたっぷりと取り入れた空間づくりを目指しました。テーマは「愛猫と快適に暮らせる明るく温かみのある住まい」。光が差し込む東側のバルコニーにリビングと寝室を配置し、開放感と明るさを最大限に活かすデザインになっています。

光が差し込むリビング
リビングに繋がる書斎

また、愛猫といつでも一緒に快適に過ごせるよう、書斎はリビングと続くセミオープンなスタイルを採用。愛猫の気配を感じながら仕事ができる、居心地の良いワークスペースとなりました。リビングと書斎が一体感を持ちながらも、それぞれの役割をしっかりと果たし、快適に過ごせる空間となっています。

北欧らしいインテリア

住まい全体に広がる柔らかな色調とインテリアの自然素材が調和し、北欧の優しい雰囲気をもたらしています。明るさと温かみが共存し、愛猫と快適に過ごせる理想の住まいを実現しました。

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(参考)ナチュラルテイストのリノベーション事例(一覧)はこちら
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居心地の良さを求めた、北摂のタワーマンションリフォーム

タワマンのリノベーション

Before

ビフォー平面図

After

アフター平面図

Data

構造
SRC造
延床面積
82.68㎡(平米)
リフォーム面積
78.7㎡(平米)
築年数
10年
改装範囲
部分
家族構成
単身

シンプルで洗練されたデザインと快適さを両立させた、北欧モダンスタイルのリノベーション事例です。こだわりは、お気に入りの家具や調度品に囲まれた「居心地の良い空間づくり」。特にリビングには、カッシーナのソファを配置し、淡いグレー系の色調でお部屋全体をまとめることで、上質で落ち着いた空間が完成しました。

インテリア

リビングに設えたガラス棚から広がる柔らかな灯りが、ガラスの調度品たちを美しく映えさせています。シンプルでありながらも洗練された北欧モダンの空間に、ガラスアイテムが温かみと繊細な美しさを加え、落ち着いた雰囲気を演出しています。

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マンションリノベーション・北欧テイストの事例(一覧)はこちら

(参考)モダンテイストのリノベーション事例(一覧)はこちら

とことん自分好みに! グレージュなマンションリノベーション

グレージュな配色のLDK

Before

ビフォー平面図

After

アフター平面図

Data

構造
SRC造
延床面積
78.13㎡(平米)
リフォーム面積
78.13㎡(平米)
築年数
21年
改装範囲
全面改装
家族構成
夫婦+子

ライフスタイルに合わせて4LDKから3LDKへと間取りを変更し、洗練された北欧モダンのデザインを取り入れたリノベーション事例です。シンプルで上質感のある空間を目指しました。

北欧テイストのおしゃれなリビング

LDKには、白を基調としたアイランドキッチンを中心に、シンプルでありながらも洗練された雰囲気を実現。リビングは広さを感じさせるため、ベッドルームの壁を斜めに配置するなど、視覚効果を最大限に活かした設計プランにしました。

おしゃれなパウダースペース

寝室の一角には、三角形のカウンターとデンマーク人気ブランドの鏡を合わせ、北欧モダンらしい機能的かつ美しい空間が生まれました。余計な装飾を省いたミニマルなデザインが、清潔感と使い勝手の良さを両立させています。

さらに、クローゼットやパントリーなどの収納スペースを増設することで、生活感をなくしつつ、シンプルさと機能性を両立。すっきりとした空間が保たれ、ファミリーでも快適に暮らせる居心地の良さと快適さを兼ね備えた住まいが完成しました。

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(参考)マンションリノベーションのデザイン・テイスト別の事例はこちら
(参考)コラム・中古マンションのリノベーションについてメリット・注意点など

北欧デザインのマンションリノベーション3つのスタイル

居心地の良い空間を生み出す北欧デザインは、日本の住まいにもよく合い、広く親しまれています。ここでは、北欧デザインのなかでも、特に人気のある以下3つのスタイルをご紹介します。

自分好みの北欧デザインを取り入れて、理想の住まいを実現しましょう。

1.北欧モダン

北欧モダンなリビング

北欧モダンスタイルは、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴です。グレーやホワイトといった落ち着いたカラーを基調に装飾を最小限に抑えることで、大人な雰囲気の空間が広がります。

洗練されたダイニングキッチン

素材選びにもこだわり、無垢材、ガラス、金属などを組み合わせることで、シンプルでありながらも高級感がでます。特に、ヘリンボーンのフローリングは、木の美しさと直線的なデザインが調和し、空間に洗練されたアクセントを添えます。洗練された美しさと、すっきりとしたデザインを好む方に人気のスタイルです。

ヘリンボーンのフローリング

2.北欧ナチュラル

北欧ナチュラルなリビング

北欧ナチュラルは、自然素材を多く取り入れた、明るく心地よい空間が特徴です。シンプルでありながらも温かみのあるデザインが自然と調和し、身も心も自然体でいられるようなリラックスできる住まいを実現します。

無垢材のフローリングや木製の家具を取り入れることで、部屋全体が柔らかく温かみのある雰囲気に。木の質感や美しい木目を活かしたインテリアで、北欧ナチュラルなリビングやダイニングを演出します。

北欧リノベにぴったりな観葉植物

さらに、観葉植物を配置することで、自然の息吹を感じられるアクセントが加わります。観葉植物は、視覚的な癒し効果も期待できる要素として、北欧ナチュラルに欠かせない存在です。

3.北欧ヴィンテージ

北欧ヴィンテージなリビング

北欧ヴィンテージスタイルは、温かみのある無垢材やアンティーク素材を取り入れた、深みと歴史を感じさせるデザインが特徴です。ヴィンテージ家具を組み合わせることで、空間に個性をプラスし、落ち着いた雰囲気が漂います。特に、チェアやテーブルに見られる素材の質感や、曲線的なフォルムが特徴的なデザインは、シンプルながらも存在感のあるインテリアになります。

さらに、アルヴァ・アアルトやウェグナーといった北欧の有名な建築家やデザイナーが手がけたヴィンテージ家具を取り入れることで、より豊かで魅力的な住まいに仕上がります。

【ご参考】北欧ヴィンテージスタイルで人気の建築家・デザイナー

  • アルヴァ・アアルト
  • アルネ・ヤコブセン
  • ハンス・j・ウェグナー
  • コーア・クリント
  • フィン・ユール
  • カイ・クリスチャンセン
  • ボーエ・モーエンセン

北欧デザインのマンションリノベーションをおしゃれに実現するためのポイント

北欧テイストの住まいを実現するには、シンプルでありながら温かみを感じられる空間作りが重要です。
以下のポイントをおさえて、理想の住まいを手に入れましょう。

北欧のライフスタイル「ヒュッゲ」を取り入れた空間作り

ヒュッゲを取り入れたリビング

「ヒュッゲ(Hygge)」とは、「居心地の良い空間」や「楽しくリラックスできる時間」を表すデンマークの言葉です。

北欧の暮らしにはこのヒュッゲの精神が根付いており、家族や友人と穏やかな時間を過ごす空間づくりが大切にされています。マンションリノベーションでも、ヒュッゲの考え方を取り入れることで、快適で温かみのある住まいを実現できます。

北欧デザインの寝室

ヒュッゲの基本は、統一感のあるデザインと自然体でいられるリラックスできる環境を意識することです。お気に入りの家具やインテリアで整えた居住スペースにすることで、心地よさが増し、家で過ごす時間がより豊かになります。
例えば、ナチュラルな色合いや自然素材を使ったインテリアは、視覚的なリラックス効果を期待できます。素材の温かみや質感が落ち着いた雰囲気を演出し、ヒュッゲの考え方を取り入れた暮らしを作ります。

自然素材を活かしたインテリアを取り入れる

自然素材を取り入れたリビング

北欧スタイルの魅力の一つは、自然素材をふんだんに活用することで生まれる、温かみのある空間です。マンションリノベーションにおいて、フローリングや家具にオークやチークなどの無垢材を取り入れることで、シンプルでありながらも温かみを感じる北欧らしい雰囲気になります。

床や調度品に自然素材(無垢材)を使用したダイニングキッチン

無垢材のテーブルや椅子を使ったインテリアは、リビングやダイニングに統一感をもたらし、洗練された印象を与えます。

自然の温もりを感じられるシンプルなデザインにする

無駄のないデザインのリビング

北欧デザインの特徴は、無駄を省いたシンプルな美しさにあります。リノベーションでも、この考え方を取り入れることで、温かみと開放感のある空間が生まれます。

猫がくつろぐリビング

シンプルなデザインのポイントは、装飾を控えめにし、部屋の美しさを引き立てることです。例えば、家具は直線的でシンプルなフォルムを選び、無駄を省いたデザインにすることで、洗練された印象に。また、隠す収納を活用して生活感を抑えれば、シンプルなデザインがさらに際立ち、おしゃれな北欧空間が完成します。

ナチュラルカラーで統一された落ち着きのある空間にする

ナチュラルカラーで統一されたリビング

北欧デザインに欠かせないのは、ナチュラルカラーを基調にしたシンプルで落ち着きのある空間づくりです。白やベージュ、グレーといったナチュラルカラーを使用することで、部屋全体に明るさと広がりが生まれます。

木の温もりを感じるダイニング

さらに、ナチュラルカラーに差し色としてアースカラーを加えることで、インテリアに自然のアクセントを加えることができます。ブラウンやグリーン、ベージュといった自然を感じさせる色合いは、空間に深みを持たせ、ナチュラルな雰囲気を一層引き立てます。
例えば、クッションやラグ、カーテンなどにアースカラーを使うことで、全体のシンプルなデザインにアクセントを与え、統一感を損なうことなく、より魅力的な空間に仕上がります。ナチュラルカラーをベースに、自然の色を適度に加えることで、理想的な北欧スタイルが完成します。

照明を工夫して温かみのある雰囲気を演出する

間接照明の寝室

北欧スタイルのリノベーションでは、照明が雰囲気を大きく左右します。特に日照時間が短く、冬が長い北欧の暮らしでは、間接照明などの照明器具が重要な役割をします。
照明を工夫する際には、柔らかな光を効果的に取り入れることがポイントです。間接照明を使えば、心地よい光が広がり、リラックスした環境が整います。リビングや寝室に配置することで、穏やかで落ち着いた雰囲気を演出できます。

ペンダントライト

さらに、ペンダントライトやスタンドライトなどを上手に取り入れると、柔らかな光が部屋全体に広がり、優しい雰囲気が生まれます。照明を工夫することで、北欧らしい温かみのある暮らしを実現できます。

デザイン実績が豊富なリノベーション会社に相談する

北欧テイストのマンションリノベーションを成功させるためには、実績が豊富で信頼できるリノベーション会社に相談することが重要です。特に、北欧テイストに精通した会社であれば、家づくりにおける素材選びやデザインの提案において、アドバイスを受けることができます。
さらにデザイナーが多く、デザイン体制がしっかりしている会社もおすすめです。

三井デザインテックは、豊富なマンションリノベーションの実績を活かし、お客様の理想のデザインを形にします。

三井デザインテックが選ばれる理由
見積りのご依頼・ご相談はこちら

また、三井デザインテックでは、マンションリノベーションに関する有用な記事を多数提供しています。
例えば、マンションリノベーションの流れ費用相場注意点デザイン・テイスト別の事例など、多数のテーマのコラムを掲載しております。デメリットを解消するために、これらの記事を参考にしてみてください。
詳しくは、三井デザインテックの「リノベーションコラム(記事一覧)」をご覧ください。

コラム・マンションリノベーション基礎知識
コラム・マンションリノベーションの事例
コラム・中古マンションのリノベーションについてメリット・注意点など

北欧テイスト以外のデザインも確認しておきたい

マンションリノベーションのテイストには、「北欧」「モダン」「ナチュラル」以外にも、以下のようなさまざまなデザインテイストがあります。

デザイン・テイストについてまとめた記事もぜひご覧ください。

詳しい情報や過去の事例については、三井デザインテックの「リノベーションコラム(記事一覧)」をご覧ください。

北欧デザインのマンションリノベーションの予算相場は?

マンションリノベーションの予算を検討

マンションリノベーションの費用は、部屋の面積に応じて幅があります。以下の表では、一般的な広さごとにリノベーション後の間取り別の費用をまとめています。新築購入と比べて、リノベーションは費用を抑えつつ、既存の住まいを理想の空間に変えることができます。

※各専有面積をクリックするとそれぞれの詳細解説や事例ページにリンクします。

専有面積(㎡) リノベーション後の想定間取り 費用相場
50 1LDK〜2LDK 1,250万~1,500万
60 1LDK〜2LDK 1,500万~1,800万
70 1LDK〜3LDK 1,750万~2,100万
80 1LDK~3LDK 2,000万~2,400万
90 1LDK〜3LDK 2,250万~2,700万
100 1LDK〜4LDK 2,500万~3,000万

フルリノベーションの費用目安は約25万円/㎡を想定し、上限は質の高い設備などを設置する場合を想定し約30万円/㎡としています。 利用する素材・部材・設備機器などにより価格は変動します。

マンションリノベーションを検討する際の注意点

マンションリノベーションでは実現できること、できないことがあり、計画を立てる前に確認しておきましょう。

マンションリフォームでできること・できないこと

実現できる(自由度が高い)

  • 内装を変更する
  • コンセントの数を増やす
  • 断熱性を上げる

実現できる(制約がある)

  • キッチンなど水回り設備を移動する
  • 間取りを変更する
  • 床暖房を設置する
  • 床材を変更する

実現できない

  • パイプスペース(給排水管、ガス配管、電気配線など)
  • サッシを交換する(勝手に複層ガラス用サッシに変更できない)
  • 耐震性を上げる(耐震補強は住戸単位ではできない)
  • 玄関ドアを変更する(共用部分であるため変更できない)

さらに、マンションリノベーションを検討する前に確認しておきたい4つの重要ポイントをご紹介します。

  1. 希望の間取りへ変更できないことも
  2. 配管の場所によって、水回りの移動が制限される
  3. マンション管理規約を事前にチェック
  4. 売却時の資産価値が下がることも

1.希望の間取りへ変更できないことも

マンションには主に以下2つの構造タイプがあります。建物の構造によっては、マンションリノベーションで間取りを自由に変更できないこともあります。

ラーメン構造

ラーメン構造イメージ画像

ラーメン構造は、柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造です。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。しかし、構造躯体(柱や梁)を壊すことはできません。

  • ラーメン構造では、柱や梁が重要な役割を果たしているため、これらの構造躯体を変更できません。
  • 柱や梁の位置によって、間取り変更後の部屋の形状や配置に制約が生じることがあります。
  • 間取り変更時には、柱や梁の配置に合わせた工夫や補強が必要となる場合があります。

壁式構造

壁式構造イメージ画像

壁式構造は、壁で建物を支える構造です。室内に撤去できない壁が残るため、間取り変更には壁の位置変更や撤去に制約があります。

  • 壁式構造では、壁が建物の耐力を担っているため、壁の位置変更や撤去には注意が必要です。
  • 壁の配置や強度によって、間取り変更の自由度が制約されます。
  • 間取り変更の際には、壁の位置変更にともなう構造上の影響や安全性の確保に配慮が必要です。

マンションの構造が分からない場合は、担当者に相談して現地調査を実施しましょう。

2.配管の場所によって、水回りの移動が制限される

キッチンやユニットバスなど水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。

床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。

二重床配管のイメージ図

一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。

直床配管のイメージ図

つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。

調査のご相談、ご依頼はこちら

3.マンション管理規約を事前にチェック

マンション管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。そのため、マンション管理規約をあらかじめチェックしておくことをおすすめします。マンション管理規約の内容に不安がある場合は、担当者へ相談してみましょう。

4.売却時の資産価値が下がることも

マンションリノベーションは資産価値を高められますが、極端に個性的なリノベーションは、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。
リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、リノベーションの担当者と相談しながら計画することをおすすめします。

資産価値を高めるリノベーション事例はこちら

マンションリノベーションでできること・できないことについて、こちらのページで詳しく解説しています。

マンションリノベーションの注意点について詳しくはこちら

マンションリノベーションの流れ

1.理想のデザイン・間取りのイメージを決める

リノベーションでおしゃれな空間になったイメージ画像

タワーマンションをリノベーションする際は、高層階からの眺望を生かした間取りへの変更が人気です。その場合、まずはどの部屋からの景色を重視するかを決めましょう。例えば、家族の共有空間となるリビング、仕事部屋、あるいは入浴しながら景色を楽しめる浴室など、希望を明確にしましょう。
それに合わせて、「高級感のあるホテルライクな空間」「ヴィンテージ風」「和モダン」など、内装やインテリアのイメージについて、具体的なテイストを決めていきます。さらに機能性を重視する場合には、キッチンの改修、収納スペースの追加、バリアフリー化などの項目も検討しておきましょう。

2.マンションリノベーションの時期・工事期間を確認する

予算に関するイメージ画像

リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください

3.費用を調べて予算を決める

電卓の画像

まずは、リノベーションに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまう傾向にあります。最初にまず大まかな予算を決めておきましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てる時には、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きや住宅ローンなども調べておきましょう。

4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する

リノベーションを考える男女の画像

マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずは一度相談してみることをおすすめします。

ご相談から、現地調査・お打合せ、ご契約、工事・検査、お引渡しなどの流れについては、こちらのページをご覧ください。

マンションリノベーション・リフォームをトータルでサポートいたします

マンションリノベーションをご検討の方は、ぜひ三井デザインテックへご相談ください。リノベーションにかかわるデザイン・間取りタイプ、予算・費用、工事など、さまざまなご要望をトータルでサポートいたします。

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1. 理想を実現する優れたデザイン力

三井デザインテックは、ホテルやオフィスなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、さまざまな空間の設計デザインを手がけています。
住空間に関しては、理想のデザインを生み出す設計担当リフォームプランナーが約150名在籍し、お客様の理想のリノベーションを実現いたします。

リフォームプランナーについて

2. 経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制

三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。企画・営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。

プロジェクトチーム制について

3. 充実の保証・アフターサービス

三井デザインテックでは安心の保証・アフターサービスをご用意しています。最長2年の保証制度、定期アフターメンテナンスサービス、24時間コールセンター窓口対応など、リノベーション後も安心してお住まいいただくためのサービスを充実させています。

保証・アフターサービスについて

4. 三井不動産グループの連携力

三井デザインテックでは、中古物件探し、各種リフォームローンなどで三井不動産グループと連携して、お客様のリフォームのご要望にお応えいたします。

三井不動産グループの連携力

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