お気に入りの家具やカラーに囲まれた自分らしい場所
将来や老後の事を考えるなかで、より暮らしやすい住まいを探していたお施主様。都心でありながら緑に囲まれ、開放的な眺望を持つこのマンションと出会い、縁あって購入することになったそうです。大きな間取りの変更や通路のバリアフリーなど、いくつかのリフォーム会社に相談し、そのなかでお施主様の願いを可能な限り実現しようとする三井のリフォームの姿勢を見て、正式なご依頼をいただきました。また、お施主様は、アートや家具へのこだわりがあり、好みの色使いやテイスト、建具の美しい収まり、そこにちょっとした遊び心のある仕上げなど、場所によって様々な気分を受け止め、多様な過ごし方ができる場所が点在する住まいとなりました。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 開放的な眺望
- 住まいへの想いをつなぐ
- お互いの姿が見えるワンルーム
- ブルーグレーの統一感
- オリジナルのデザイン建具
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アイランド型のオープンキッチンからは、リビングダイニングを通して開放的な窓辺を見ることができます。以前は、キッチンとリビングダイニングの間に壁がありましたが、「夫婦2人暮らしだから、互いの姿ができるだけ見えるようにしたい」「眺望を活かして開放的にしたい」という思いを受けて、壁を撤去し、大きなワンルームへとリノベーションしました。
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キッチンに始まり、住まいの様々な場所で“見せない収納”が可能なオリジナルの造作が取り込まれています。各収納の扉には取っ手となる金具を取り付けず、扉の縁に指が掛かる構造にすることで、簡単に開閉ができ、スッキリとした見た目になるよう工夫されています。キッチンまわりは、来客の際に常にきれいな状態で迎えやすく、カウンターを挟んでの会話もしやすいつくりとなっています。また、これらの空間を形づくる建具や壁紙は、お施主様の好みのカラーであるブルーグレーを基調とした色合いで統一。リノベーション以前のローズウッドの木の表情で囲まれた空間からイメージが一新されました。
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窓辺を眺めながらゆったりと過ごせるリビングには、写真立てや思い出の品を飾ることができるギャラリーのような棚を配置。棚の左右はスライド式の扉になっていて、生活用品などを収める大容量の収納になっています。
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棚の縁にライン照明を仕込むことで、“見せる収納”としての特別感を演出しています。
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玄関から各部屋へと通じるホールは、トイレを移設して広げ、将来的に車イスを使うことになっても行き来がしやすいつくりに。
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収納は既存を利用して、扉をブルーグレーのシートで化粧直しして周囲と調和させています。
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元は2つの部屋と廊下があった部分を取り壊して、広々としたワンルームのベッドルームへと大胆な間取り変えを行い、お手持ちの家具でベッドエリアと寛ぎのスペースを緩やかに仕切っています。
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来客用のパウダールームでは、間接照明のついた楕円形のミラーと、艶のある質感のモザイクタイルが、きらびやかな雰囲気を生んでいます。お施主様は、「身だしなみを整えていると、まるで女優さんのような気持ちになれる素敵な場所」と話します。
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一方、プライベートのパウダールームや、バスルームに隣接する洗面エリアでは、建具や設備の美しい収まりと共に、日々の使い勝手を考えた機能性にもこだわっています。
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収納扉にもなっている大きなミラーや、洗面台下の大容量の引き出し収納、清掃が容易なタイルなど、使い続ける上でストレスが少ない機能を持たせているのもポイントです。
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浴室は複数のショールームを巡り、実物で体感してユニットバスを採用。バスタイムにラジオやテレビの視聴を楽しみたいという要望を受けて、モニターやBluetooth搭載のスピーカーを設置しています。
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ランドリーエリアでは、洗濯機を隠すロールスクリーンの他、他の部屋とは異なる壁紙を用いることで、本来は生活感のある場所であっても、美しい設えを保とうとする意識が生まれます。
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クローゼットや書斎などのプライベートエリアに通じる動線には、仏壇を収めることができるスペースを用意。普段は扉を閉めておくことで、すっきりとした空間となっています。
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お施主様が以前から愛用されていたブラケット照明。新たな設置場所となったリビングの一画に灯る光は、お施主様の今と昔の住まいへの思いをつなぐ大切な存在です。
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玄関からリビングに通じるスライド式の扉は、お施主様のご実家からインスピレーションを受けて提案したオリジナルのデザインです。住まい全体はシンプルな仕上げながらも、随所にお施主様らしさを表現しています。
間取り図
お施主様
好みのカラーやテイストだけでなく、愛用していた照明や、以前に住んでいた家から着想した意匠などを随所に取り入れてもらえて、リビングやダイニングだけでなく、トイレや水回り、収納、通路に至るまで色んな場所がお気に入りの空間になっています。住まいをフルリノベーションすることが初めての体験で、最初は何をお願いできて、何ができないことなのか分からないままでしたが、営業担当の皆様を始め、一つひとつ丁寧に説明していただくうちに、本当に自分達の理想のインテリアづくりができるんだという実感がわき、ワクワクしながらリノベーションに取り組めました。アイデアや実現したいことがどんどん出てきて、仕様の変更や調整など、とても大変でいらしたと思いますが、おかげ様で私達の理想の住まいができました。
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リフォームプランナー実原 豊美
最初にお施主様のお話を伺うなかで、住まいでの過ごし方や、家具へのこだわりを持たれて生活されているのを感じました。リノベーションプランを構想する段階で、以前に住まわれていたご実家にもお伺いする機会があり、そこで慣れ親しんだ空間のテイスト、照明や家具、好きなカラーなどを拝見し、プランにアイデアを落とし込んでいきました。特にカラーはお施主様にとっても大切な要素であり、最初に提案したもので気に入っていただけたのは、事前に要望や思いを受け取っていたからだと思います。住まい全体において、使いやすさや収納の容量といった機能面を重視した造作や建具をデザインしていますが、お施主様の好みを踏まえた仕上げにこだわったことで、シンプルながらもオリジナリティのある空間になったと思います。
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営業担当山本 はるな
リノベーションは完成するまで実物を見ることができずご不安もあるかと思います。お施主様ご夫婦のお二人が、現在どのような生活スタイルで暮らし、新しいお住まいではどのように過ごしたいのかをしっかり読み解き、作り手とお施主様双方が、日々の小さな動作や情景一つひとつを想像できるように心がけました。お打ち合わせでは、お施主様に温かく迎えて頂き、毎回笑いが絶えず、家族の一員になった気持ちで取り組めました。プランナーとお施主様と楽しく悩み抜いたプランを工事担当者、職方、マンション管理会社様も一丸となって作り上げ、お住まいをお気に召して頂けたこと、何より嬉しく思います。リノベーションという大切な時間を、お任せ頂き心から感謝しております。
2024.04.11公開