本記事では、マンションの高級リノベーションの魅力を、実際の事例とそのメリットを交えて紹介します。ホテルライクやモダンデザインなど、ラグジュアリーなマンションリノベーション事例をスタイル別にご覧いただけます。高級感ある素材の使用、高機能の設備、独創的なデザインが織りなす空間は、豊かなライフスタイルを実現する場となります。美しさと機能性が融合した、高級リノベーション事例をぜひご覧ください。
【目次】
マンションの高級リノベーション事例集
マンションの高級リノベーションで、理想の暮らしを手に入れた実例をご紹介します。
タワーマンションの眺望とラグジュアリーな空間
まずは、眺望が素晴らしいタワーマンションを購入し、細部までこだわり抜いた内装デザインを完成させた実例をご紹介します。
元の間取りでは、最も眺望の良い場所に主寝室が配置されていましたが、日常生活でご家族が長い時間を過ごされるリビングを移動させることで、居心地の良い空間が誕生しました。配置した家具はどこかレトロなテイストで、落ち着ける雰囲気です。
キッチンとつながるリビングの壁面には杉の突板を貼り、自然の風合いが感じられるデザインにしました。さらに、杉の突板は玄関ホールや主寝室、洗面室の壁などにも採用し、インテリアの共通要素であると同時に重要なアクセントになっています。また、浴室に隣接した洗面コーナーのカウンターと側面はシーザーストーンで仕上げ、天井まで届くミラーの両サイドにはライン照明を仕込み、洗練さとオリジナリティを追求しました。細部にこだわった造作と全体的に統一感を持たせたデザインに配慮した結果、高級感と同時に居心地の良さも実感できる住まいとなりました。
イタリア製の上質な家具にフィットしたモダン空間へ
こちらは、大都会の眺望を眼下に望むタワーマンションの住居空間に高級リノベーションを施した事例です。お施主様は、こだわり抜いて選んだイタリアのモルテーニ製の家具を中心に、品質にもデザイン性にも優れた家具が映えるリノベーションを望まれていました。そこで、リビング壁面のテレビボードをはじめ、本棚、ベッド、クローゼットに至るまで、モルテーニ製の収納家具が入ることを想定し、家具の持つ上質な雰囲気を損なわない空間づくりを目指しました。間取りの大きな変更はせずに、それぞれの家具にフィットしたシックなカラーリングの壁や突板床の採用など、全体のバランスを考えたリノベーションを実施した結果、理想の空間が完成しました。
全体のカラーコーディネートは、モルテーニ製収納家具のカラー決めからスタート。そのカラーに合わせて床の色を決め、そこから照明器具、壁紙、玄関の突板の色までを合わせるように展開した結果、グレー、オレンジ、ブラウン、ゴールドなどを基調とした、シックで落ち着いた雰囲気の上質空間になりました。また、ラグ、絵画、観葉植物などのインテリアコーディネートもお任せいただいたので、住まいのトータルデザインが実現。どの部屋にも、イタリア製の家具が映えるモダンな空間が広がっています。
日常から解放されるラグジュアリーなセカンドハウス
次にご紹介するのは、普段は生活されていないセカンドハウスを日常とは隔絶されたラグジュアリーな空間に造り変えた事例です。より充実した週末を過ごすためのセカンドハウスとして、琵琶湖を眼下に望む高層マンションの住戸を購入されたお施主様。ご要望は、忙しい日々を忘れさせてくれるような、高級感にあふれた広々とした非日常的な空間の創出でした。
リビングルームの中央に鎮座するのは、メカニカルな空冷エンジンを設えた、実に贅沢なテーブル。その奥にはスタイリッシュながら機能面で際立つキッチンが控えています。普段の生活の場ではないながらも、週末、ゲストを招いてシェフによる料理でパーティーを開く際に過不足ない、十分な機能と設備を揃えました。
そして、まさに「プライベートな美術館」をイメージさせるような、石材をふんだんに使ったシンプルでゴージャスなエントランスが、「この先、どのようなスペースが続くのだろう」という期待感を高めます。その先には、その期待が決して裏切られることがない、非日常的な空間が広がっているのです。
一流ホテルのバーのような寛ぎを実現
当初から中古のマンションを購入してリノベーションすることを決めていたお施主様ご夫妻は、間取りはほとんど変えずに、リビングダイニングをまるで一流ホテルのバーのような寛ぎの空間に生まれ変わらせました。そして、訪れたゲストとゆったりとお酒を飲みながら、都会の眺望を楽しめる、贅沢で開放的な空間にグレードアップさせることに成功しました。
リノベーション前は独立型だったキッチンをフルオープン型に変更し、キッチン上部に造られたスケルトンの吊り棚もホテルのバーのような雰囲気を演出しています。また、よりリラックスして過ごせるように、間接照明やアクセントウォールを照らすスポットライトを使用し、快適で上質な夫婦のための居住空間を実現しています。
マンションの高級リノベーションのメリットは?
マンションの高級リノベーションを通じて得られるメリットとはどのようなものでしょうか。
新築以上の高級感ある住まいを手に入れられる
マンションの高級リノベーションのメリットの一つは、新築以上の高級感を感じさせる住まいを実現し、ワンランク上の暮らしを叶えることができることです。年数が古いヴィンテージマンションやベーシックな仕様のマンションでも、デザインや間取り、使用する素材にこだわることで、高級感あふれる空間に演出することが可能です。
理想の暮らしをカタチにできる
高級リノベーションでは、住まいのグレードを向上させるだけでなく、理想の暮らしも具現化することが可能です。どのような空間で多くの時間を過ごしたいかを明らかにし、そのコンセプトやテーマを定めることで、その憧れの暮らしを実際のカタチにすることができます。例えば、「高級ホテルのように、生活感を感じさせない寛ぎのリビングルームにしたい」「お気に入りの絵画が映える壁面と、それらをリラックスして眺められるギャラリーのような空間を造りたい」「趣味の料理に腕を振るえる広々としたキッチン、そして、料理をゲストと楽しめるおもてなしのダイニングスペースを設けたい」と、「やりたいこと」「実現したい暮らし」といった夢をカタチにすることができるのです。
ハイグレードな設備機器を導入し機能性をアップ
キッチンや浴室などの水回りの設備機器をハイグレードなものに一新することで、見た目もぐっと高級感を増すだけでなく、実際に使用する際の機能性、利便性もアップします。また、これまで設備機器の配置がそこで作業したり動いたりする上であまり効率的ではなかったというケースでも、配置をあらためて検討し、全体的に入れ替えることで、動きやすい、働きやすい空間に生まれ変わります。
マンションの高級リノベーションを実現するためのポイント
マンションの高級リノベーションを実現、そして成功させるには重要なポイントがあります。
空間に余裕を持たせる
ホテルライクな高級な居住空間を実現するためには、極力、開放感とゆとりが感じられるデザインを施すことが重要です。空間に余裕を感じさせるには、壁や天井などを、アースカラーなど淡いトーンのカラーで統一することや、広く見せるために有効な低めの家具を配置することなどが鍵となります。
高級感のある家具・設備・建材を取り入れる
家具や設備、建材は内装のイメージを決める重要な要素です。それらに高級感がありグレードが高いものを選び、高級な家具や設備の雰囲気に合った内装にリノベーションすることで、総合的にラグジュアリーな空間が演出できます。
生活感を感じさせない
雑多な書類や小物類などが表に出ている空間は、いかにも「そこで人が生活している」ことを感じさせ、心理的に落ち着きにくいものです。高級感がある住居空間を演出するためには、小物類を全て収納できるスペースを設け、人目に付かないように工夫することが最も重要です。
マンションの高級リノベーションにおいて実績がある会社を選ぶ
マンションのリノベーションを請け負う企業は多数ありますが、「高級リノベーション」になると、過去に豊富な実績を持つ会社を選ぶことがポイントになります。リノベーション会社から実際の事例を数多く紹介してもらい、詳細な写真やプランニングまでの経緯や、その会社でリノベーションを行った過去の顧客からのコメントなどを、可能な限りヒヤリングした上で依頼する会社を決めることをおすすめします。
マンションの高級リノベーションの予算相場は?
マンションの高級リノベーションを通じて得られるメリットとはどのようなものでしょうか。
マンション空間に高級リノベーションを施す際、どれくらいの費用がかかるのでしょう。その目安として、スケルトンリノベーションやフルリノベーションをする際の平米あたりの相場をご紹介します。
- 一般的なマンションの場合:25万円~
- ハイグレードマンションの場合:30万円~
上記の費用相場で試算すると、100㎡を超えるスケルトンリノベーションでは、予算が3000万円以上になることがあります。
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK~3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
110 | 2LDK〜4LDK | 2,750万~3,300万 |
120以上 | 2LDK~4LDK | 3,000万~ |
スケルトンリノベーションの下限費用目安は1㎡あたり約25万円〜を想定し、上限はグレードの高い設備などを設置する場合を想定し1㎡あたり約30万円としています。
利用する素材などにより価格は変わります。
マンションリノベーションを検討する際の注意点
マンションリノベーションでは実現できること、できないことがあり、計画を立てる前に確認しておきましょう。
△ キッチンなど水まわり設備を移動する
十分な排水勾配をとれる範囲に移動距離が限られる。配管が階下の住戸の天井にある場合はできない
◯ 内装を変更する
壁・天井の張り替えや塗装は自由に行うことができる。また、室内ドアなどの建具交換も自由
◯ 断熱性をあげる
内窓を設けて窓の断熱性を上げる、壁や天井の内側に断熱材を充填して断熱性を上げることも可能
△ 間取りを変更する
間取り変更は自由。天井板を外して高さを上げられることも。ただし壁式構造は外せない壁がある
✕ サッシを交換する
サッシは住戸に付随していても共用部分。勝手に複層ガラス用サッシなどに交換することはできない
✕ 玄関ドアを交換する
共用部分なので交換も外側の塗装もできない。室内側の塗装はできる。錠交換は管理組合に確認を
✕ パイプスペースを移動する
各住戸への給排水管、ガス配管、電気配線などは共用の配管スペースなので、移動できない
◯ コンセントの数を増やす
住戸内の電気配線をやり直せるので、数を増やしたり、位置の移動はできる。スイッチの交換も可能
△ 床材を変更する
管理規約によって遮音性に基準が設けられている場合は、床材の選択や施工方法に工夫がいる
△ 床暖房を設置する
マンション全体のガスまたは電気容量に制約されるので管理組合に確認を。床の高さが若干上がる
✕ 耐震性を上げる
耐震補強はマンション全体にかかわることなので住戸単位ではできない。棟全体で行う場合は可能
実現できる(自由度が高い)
- 内装を変更する
- コンセントの数を増やす
- 断熱性を上げる
実現できる(制約がある)
- キッチンなど水回り設備を移動する
- 間取りを変更する
- 床暖房を設置する
- 床材を変更する
実現できないもの
- パイプスペース(給排水管、ガス配管、電気配線など)
- サッシを交換する(勝手に複層ガラス用サッシに変更できない)
- 耐震性を上げる(耐震補強は住戸単位ではできない)
- 玄関ドアを変更する(共用部分であるため変更できない)
さらにマンションリノベーションを検討する前に確認しておきたい4つの重要ポイントをご紹介します。
1.希望の間取りへ変更できないことも
マンションには主に以下2つの構造タイプがあります。建物の構造によっては、マンションリノベーションで間取りを自由に変更できないこともあります。
1. ラーメン構造
ラーメン構造は、柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造です。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。しかし、構造躯体(柱や梁)を壊すことはできません。
- ラーメン構造では、柱や梁が重要な役割を果たしているため、これらの構造躯体を変更することはできません。
- 柱や梁の位置によって、間取り変更後の部屋の形状や配置に制約が生じることがあります。
- 間取り変更時には、柱や梁の配置に合わせた工夫や補強が必要となる場合があります。
2. 壁式構造
壁式構造は、壁で建物を支える構造です。室内に撤去できない壁が残るため、間取り変更には壁の位置変更や撤去に制約があります。
- 壁式構造では、壁が建物の耐力を担っているため、壁の位置変更や撤去には慎重さが求められます。
- 壁の配置や強度によって、間取り変更の自由度が制約されます。
- 間取り変更の際には、壁の位置変更に伴う構造上の影響や安全性の確保に配慮する必要があります。
マンションの構造がわからない場合は、担当者に相談して現地調査を実施しましょう。
2.配管の場所によって、水回りの移動が制限される
キッチンやユニットバスなど水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。
床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。
一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。
つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
3.マンション管理規約を事前にチェック
マンション管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。そのため、マンション管理規約をあらかじめチェックしておくことをおすすめします。マンション管理規約の内容に不安がある場合は、担当者に相談してみましょう。
4.売却時の資産価値が下がることも
マンションリノベーションは資産価値を高められますが、極端に個性的なリノベーションは、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。
リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、リノベーションの担当者と相談しながら計画することをおすすめします。マンションリノベーションでできること・できないことについて、こちらのページで詳しく解説しています。
マンションリノベーションの流れ
マンションリノベーションで理想の家づくりを実現するためのステップをご紹介します。
1.理想のデザイン、間取りのイメージを決める
以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める
まずはリノベーションリフォームに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまうことがあります。最初にまず大まかな予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てるときには、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きやローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する
マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずはいちど相談してみることをおすすめします。
マンションリノベーションをトータルでサポートいたします
マンションリノベーションをご検討の方は、ぜひ三井デザインテックへご相談ください。リノベーションにかかわるデザイン・間取りタイプ、予算・費用、工事内容など、さまざまなご要望をトータルでサポートいたします。
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