マンションリノベーションは、おしゃれで快適な住空間を実現する絶好の機会です。しかし、「どのようなスタイルを選べば良いのか?」「限られたスペースを最大限に活かすには?」といった疑問を持つ方もいると思います。そこで本記事では、人気のスタイルを中心に、多様なマンションリノベーションのアイデアをご紹介します。北欧風のナチュラルなデザインから、シックなモダンスタイル、機能的なミニマリズムまで、さまざまなスタイルを取り入れた実例を紹介しながら、おしゃれなリノベーションのヒントをお伝えします。理想のマンションリノベーションへの参考にしてみてください。
【目次】
スタイル別・おしゃれなマンションリノベーション事例
現代性を取り入れたモダンスタイル
まずは人気の高いモダンスタイル。現代性を取り入れたモダンなデザインの部屋は、シンプルで清潔な印象を与えてくれます。シックな家具や装飾品をレイアウトすれば、すっきりした空間に。あえてモルタルやコンクリートの建材を見せて、ヴィンテージ風のインダストリアルな雰囲気を楽しむこともできます。床材をヘリンボーンにして、個性を演出するのもおしゃれです。フルリノベーションでは、このように好みのテイストに合わせた住まいが実現できます。
さらに、モノトーンを基調にすると、統一感があり洗練された印象になります。その場合、アクセントとして明るい色を取り入れると、モダンでありながら華やかさも備えた空間を演出できます。
高級感のあるホテルライクスタイル
ホテルのようなラグジュアリー感あふれるホテルライクスタイルも人気です。大理石、装飾ガラスなどの高級素材を、床材や家具、照明器具などに取り入れることで、エレガントな雰囲気を演出できます。リビングやダイニングは間接照明を採用し、ペンダントライト、シャンデリアなどを設置すれば、部屋全体に柔らかい光が行きわたり、リラックスした雰囲気を作り出してくれます。設計の際には動線を考え、回遊性を高めて使いやすくすると、ホテルのような快適な空間を作り出せます。さらに必要な家具だけを配置すると、開放感や高級感が生まれます。
色合いはブラウン、グレーを基調に、落ち着いたテイストを採用すると、一層ホテルライクな空間になります。
女性に人気の北欧スタイル
北欧スタイルは、その温かみのあるデザインと機能性から、女性を中心に人気を集めています。無垢材を使った家具やフローリング、柔らかなファブリックやラグ、おしゃれなタイルを使用すると、まるで北欧で暮らしているように居心地が良く、映える空間に。淡いグレー、ベージュ、ブルーなどをアクセントとして取り入れると、穏やかな雰囲気が醸し出され、ゆっくりと寛げる空間に仕上がります。
自然と調和したナチュラルスタイル
暮らしにさまざまな自然のぬくもりを感じられる要素を取り入れるのが、ナチュラルスタイルです。こちらも最近人気が高く、フルリノベーションで実践する方が増えています。ベージュやブラウン、グリーン、グレーなどの自然色をベースに、フローリングや扉を木目調にしたり、自然素材の家具をレイアウトしたりすると、ぬくもりのある空間に。さらに石やタイルなどの自然素材を取り入れると、お部屋全体のグレード感がグッと上がります。
キッチンやバスルームの床に石を使用するのも一つの方法です。窓を広くとり、自然光を取り入れることで、明るく居心地の良い空間が実現できます。
くつろげる和モダンスタイル
日本の伝統的な要素とモダンなデザインを組み合わせたのが、和モダンスタイルです。日本建築で使われる木材や畳のい草、障子の和紙などの和の素材と、和とは対極にある金属やガラス、モルタルといった無機質な素材をバランスよく組み合わせることで、落ち着きのある、味わい深い空間を演出できます。
また、和室を新たに作るか、畳敷きの空間を設けると、より心地の良い部屋となるでしょう。
おしゃれなマンションリノベーションを実現するためのポイント
実現したいスタイルを決める
インテリア雑誌やウェブサイト、SNS、インテリアショップを参考に、まずは理想のスタイルを探してください。その上で実現したい生活のイメージを描きます。間取りはどうするか、建具は何を使うか、LDKは広い方が良いか、寝室やバルコニー、収納やワークスペースはどうするか。具体的なイメージが浮かんだら、実際にショールームを見学することをおすすめします。
ライフスタイルを考慮する
家族のライフスタイル(生活習慣)を考慮して、利用目的を考えましょう。例えば、料理が好きならキッチンへのこだわりが強くなるかもしれません。読書家の方は書斎が必要でしょう。家族が増える、子供が成長するなど、家族構成が変化することが見込まれる場合は、将来を見据えたリノベーションが必要になります。
デザイン実績が豊富なリノベーション会社に相談する
実際に着手する場合は、高級マンションやホテルなどのデザイン実績が豊富な会社に相談してください。さらにデザイナーが多く、デザイン体制がしっかりしている会社もおすすめです。専門知識を持つプロのアドバイスは、リノベーションを行う上で、大いに役立ちます。
マンションリノベーションを検討する際の注意点
マンションリノベーションでは実現できること、できないことがあり、計画を立てる前に確認しておきましょう。
△ キッチンなど水まわり設備を移動する
十分な排水勾配をとれる範囲に移動距離が限られる。配管が階下の住戸の天井にある場合はできない
◯ 内装を変更する
壁・天井の張り替えや塗装は自由に行うことができる。また、室内ドアなどの建具交換も自由
◯ 断熱性をあげる
内窓を設けて窓の断熱性を上げる、壁や天井の内側に断熱材を充填して断熱性を上げることも可能
△ 間取りを変更する
間取り変更は自由。天井板を外して高さを上げられることも。ただし壁式構造は外せない壁がある
✕ サッシを交換する
サッシは住戸に付随していても共用部分。勝手に複層ガラス用サッシなどに交換することはできない
✕ 玄関ドアを交換する
共用部分なので交換も外側の塗装もできない。室内側の塗装はできる。錠交換は管理組合に確認を
✕ パイプスペースを移動する
各住戸への給排水管、ガス配管、電気配線などは共用の配管スペースなので、移動できない
◯ コンセントの数を増やす
住戸内の電気配線をやり直せるので、数を増やしたり、位置の移動はできる。スイッチの交換も可能
△ 床材を変更する
管理規約によって遮音性に基準が設けられている場合は、床材の選択や施工方法に工夫がいる
△ 床暖房を設置する
マンション全体のガスまたは電気容量に制約されるので管理組合に確認を。床の高さが若干上がる
✕ 耐震性を上げる
耐震補強はマンション全体にかかわることなので住戸単位ではできない。棟全体で行う場合は可能
実現できる(自由度が高い)
- 内装を変更する
- コンセントの数を増やす
- 断熱性を上げる
実現できる(制約がある)
- キッチンなど水回り設備を移動する
- 間取りを変更する
- 床暖房を設置する
- 床材を変更する
実現できないもの
- パイプスペース(給排水管、ガス配管、電気配線など)
- サッシを交換する(勝手に複層ガラス用サッシに変更できない)
- 耐震性を上げる(耐震補強は住戸単位ではできない)
- 玄関ドアを変更する(共用部分であるため変更できない)
さらにマンションリノベーションを検討する前に確認しておきたい4つの重要ポイントをご紹介します。
1.希望の間取りへ変更できないことも
マンションには主に以下2つの構造タイプがあります。建物の構造によっては、マンションリノベーションで間取りを自由に変更できないこともあります。
1. ラーメン構造
ラーメン構造は、柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造です。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。しかし、構造躯体(柱や梁)を壊すことはできません。
- ラーメン構造では、柱や梁が重要な役割を果たしているため、これらの構造躯体を変更することはできません。
- 柱や梁の位置によって、間取り変更後の部屋の形状や配置に制約が生じることがあります。
- 間取り変更時には、柱や梁の配置に合わせた工夫や補強が必要となる場合があります。
2. 壁式構造
壁式構造は、壁で建物を支える構造です。室内に撤去できない壁が残るため、間取り変更には壁の位置変更や撤去に制約があります。
- 壁式構造では、壁が建物の耐力を担っているため、壁の位置変更や撤去には慎重さが求められます。
- 壁の配置や強度によって、間取り変更の自由度が制約されます。
- 間取り変更の際には、壁の位置変更に伴う構造上の影響や安全性の確保に配慮する必要があります。
マンションの構造がわからない場合は、担当者に相談して現地調査を実施しましょう。
2.配管の場所によって、水回りの移動が制限される
キッチンやユニットバスなど水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。
床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。
一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。
つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
3.マンション管理規約を事前にチェック
マンション管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。そのため、マンション管理規約をあらかじめチェックしておくことをおすすめします。マンション管理規約の内容に不安がある場合は、担当者に相談してみましょう。
4.売却時の資産価値が下がることも
マンションリノベーションは資産価値を高められますが、極端に個性的なリノベーションは、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。
リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、リノベーションの担当者と相談しながら計画することをおすすめします。マンションリノベーションでできること・できないことについて、こちらのページで詳しく解説しています。
マンションリノベーションの流れ
マンションリノベーションで理想の家づくりを実現するためのステップをご紹介します。
1.理想のデザイン、間取りのイメージを決める
以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める
まずはリノベーションリフォームに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまうことがあります。最初にまず大まかな予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てるときには、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きやローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する
マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずはいちど相談してみることをおすすめします。
マンションリノベーションをトータルでサポートいたします
マンションリノベーションをご検討の方は、ぜひ三井デザインテックへご相談ください。リノベーションにかかわるデザイン・間取りタイプ、予算・費用、工事内容など、さまざまなご要望をトータルでサポートいたします。
三井デザインテックが選ばれる5つの理由
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三井デザインテックは、ホテルやオフィスなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、さまざまな空間の設計デザインを手がけています。
住空間に関しては、理想のデザインを生み出す設計担当リフォームプランナーが約150名在籍し、お客様の理想のリノベーションを実現いたします。
経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制
三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。企画・営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。
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三井デザインテックでは安心の保証・アフターサービスをご用意しています。最長2年の保証制度、定期アフターメンテナンスサービス、24時間コールセンター窓口対応など、リノベーション後も安心してお住まいいただくためのサービスを充実させています。
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