2025.09.08
75平米(㎡)のマンションリノベーション事例・費用や間取りも紹介

75平米のマンションリノベーション事例を、画像や間取り図とともにご紹介します。さらに、マンションリノベーションの費用や、新築マンションとの費用差、注意点も詳しく解説します。
75平米のマンションリノベーション事例
75平米のマンションは、さまざまな世帯構成が暮らしやすい3LDKの間取りで供給されることが多く、幅広い層に選ばれています。
リノベーションの傾向を世帯別に見ると、以下のようなニーズが多く見られます。
- 30代の共働き世帯:家事動線を考慮した効率的な間取りや、収納を重視した広々としたLDKへ
- 40〜60代の子育てが落ちついた世帯:リビングスペースの拡張、使わなくなった部屋を書斎や趣味室への変更、素材や設備、動線にこだわった質の高い住空間へ
- 単身世帯:開放感のある間取りで広い空間を贅沢に使い、趣味や仕事の部屋も確保する間取りへ
ここでは、施工前・施工後の間取り図や施工データを交えた75平米のリノベーション事例をご紹介します。
- お気に入りの家具と調和し豊かなくつろぎを生むLDK
- 居⼼地の良さと快適性が住まいの愛着を育むキッチン
- ディテールや収納のこだわりが生む心地良く快適な空間
- 暮らし方がリフォームで変わり、世界が広がりました
お気に入りの家具と調和し豊かなくつろぎを生むLDK

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 延床面積
- 75.63m²(平米)
- 施工面積
- 58.28m²(平米)
- 築年数
- 20年
- 改装範囲
- 部分改装
- 家族構成
- 夫婦
リビングのソファやラグなど大きな家具の買い替えをきっかけに、LDKを中心としたリノベーションを行った事例です。新しく迎えたソファや既存家具のモダンな雰囲気に合わせ、仕上げや間接照明にもこだわりました。

LDKは隣接していた和室の壁を取り払い開放感をプラス。張り替えた挽板フローリングが空間のつながりを生み、やわらかな照明が全体を包み込みます。

テレビ背面には石調タイルを貼り、間接照明でフレーミング。存在感のある家具と調和し、日常の中に特別感を添えています。

キッチンは収納力を高めるため、もともと洗面室へ通じていた通路をふさぎ、バックセットを設置。ダイニング側には造作家具を設け、小物をすっきり収められるようにしました。

寝室はLDKとは異なるテイストの壁紙を採用。在宅ワークにも対応できるよう、仕事とプライベートを切り替えやすい空間に仕上げました。
このリノベーション事例のその他の画像、情報はこちら
おしゃれなマンションリノベーション事例について詳しくはこちら
居⼼地の良さと快適性が住まいの愛着を育むキッチン

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 延床面積
- 75.57m²(平米)
- 施工面積
- 75.578m²(平米)
- 築年数
- 10年
- 改装範囲
- スケルトン
- 家族構成
- 夫婦
フルスケルトンで自分たちの暮らしに合った快適な住まいへとリノベーションした事例です。インテリアはモノトーンでまとめ、ホテルライクな雰囲気を演出しました。

キッチンは対面式に変更し、リビングやダイニングと一緒にして広々とした空間に。表情豊かな天板や腰壁を取り入れ、空間全体のアクセントにしました。


洗面所は間仕切りの役割をする収納棚を取り入れ、開放感を損なわずに整理整頓しやすい設計に。洗面ボウルを2つにし、忙しい時間帯でもご夫婦がそれぞれ快適に使えるようにしました。

玄関もモノトーンでまとめ、上品な雰囲気に。リビングから水回り、寝室まで、細部にまでこだわりが詰まった住まいが完成しました。
マンションのキッチンリノベーションについて詳しくはこちら
マンションの水回りのリノベーションについて詳しくはこちら
ディテールや収納のこだわりが生む心地良く快適な空間

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 延床面積
- 72.88m²(平米)
- 施工面積
- 72.88m²(平米)
- 築年数
- 18年
- 改装範囲
- 全面改装
- 家族構成
- 夫婦
長く住み続けたマンションを、より快適で心地よい空間へと生まれ変わらせたリノベーション事例です。既存の間取りを活かしながら、収納力を高め、LDKや寝室をゆったりと使える工夫を随所に盛り込みました。

リビングは家具を最小限に抑えられるよう、テレビ台下に大容量の収納を造作。ソファとテーブルだけで成り立つシンプルな空間に、使いやすさと開放感をプラスしました。

キッチンはカウンターから吊戸棚、壁面収納まで木目調で統一し、LDK全体の調和を演出。統一感あるデザインの中に、家事のしやすさも両立しています。

玄関横の洋室は思い切って撤去し、趣味のワインを十分に収納できるワインセラーを配置。玄関まわりがより広く、使いやすい空間に生まれ変わりました。

トイレにも造作棚を設置し、タオルやトイレットペーパーをすっきり収納。限られたスペースを有効活用しながら、快適さと美しさを両立させています。
収納力アップのマンションリノベーションについて詳しくはこちら
暮らし方がリフォームで変わり、世界が広がりました

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 延床面積
- 75.12m²(平米)
- 施工面積
- 75.12m²(平米)
- 築年数
- 18年
- 改装範囲
- スケルトン
- 家族構成
- シングル
自然素材を活かしナチュラルな雰囲気に仕上げたマンションリノベーション事例です。
挽板フローリングに、無垢の面材が特徴的なキッチンを採用。素材の温かみと自然な風合いが際立ち、居心地のよい住まいが実現しました。

間取りはキッチンと和室の間にあった壁や建具をなくし、広々としたLDKに。落ち着いた一人でくつろげる空間でありながら、大人数での食事も楽しめる広さがあります。

家具を最小限にとどめ、シンプルで整った印象に。天井照明にはダウンライトを採用し、柔らかな光が空間全体を包み込みます。
ナチュラルテイストのマンションリノベーションについて詳しくはこちら
70~79㎡のマンションリノベーション事例をもっと見る
75平米のマンションリノベーションでできること

マンションリノベーションは、限られた空間を活かしながら、間取りや収納、デザインまで自在に設計できるのが魅力です。家族構成やライフスタイルに合わせて、より快適で自分らしい住まいを叶えられます。 ここでは、多くの方が検討されるリノベーションのアイデアをご紹介します。
間取りの変更と空間の有効活用
<開放的なLDKに>
3LDKを2LDK・1LDKに変更し、リビングダイニングキッチンを一体化。家族が集まる広々とした空間を確保。
高層階や角部屋など眺望を活かせるマンションなら、窓際にリビングやダイニングを配置し、開放感と彩光をたっぷり取り込む設計に。
<間取りを変更できる住まいに>
生活スタイルの変化に合わせ、間仕切りの設置や撤去が可能なフレキシブル設計に。ルーバーや可動式パネルなどで、光や風を通しながら空間を仕切ることも可能です。
<ワークスペースの確保>
リビングの一角や廊下を活用し、集中できる在宅ワーク環境を整備。
<子供部屋の設置>
成長に合わせて空間を仕切ったり、将来的に書斎や趣味部屋として使える柔軟なレイアウトに。
<収納スペースを増やす>
WIC(ウォークインクローゼット)やパントリーなど、用途別の収納を新設。
収納力をアップするマンションリノベーションについて詳しくはこちら
<空間設計の工夫>
廊下をなくし、部屋や収納にすることで有効面積を拡大。
玄関に広めの土間を設け、自転車やベビーカーなどもすっきり収納できるように。
マンションリノベーションで廊下をなくす間取りについて詳しくはこちら
機能性・家事効率の向上
<回遊性のある家事動線>
キッチンから洗面所、浴室、リビングへスムーズに移動できる回遊動線計画。
<機能性の高い水回り>
食洗機付きのキッチン、浴室乾燥などの最新設備を導入。
<暮らしに合わせたキッチンのレイアウト>
ペニンシュラ型やI型など、間取りや動線に合わせたレイアウトの選択が可能。デザインや素材も含めて、空間全体と調和するキッチンづくりができます。
<土間やパントリーの活用>
玄関横の土間収納やキッチン近くのパントリーで、買い物後の収納や荷物の出し入れがスムーズに。
おしゃれ・こだわりのデザインを追求
<素材や造作家具へのこだわり>
無垢材のフローリング、モルタル仕上げの壁、タイル張りのキッチンカウンター、オリジナル造作家具などで個性を演出。
オーダーメイドキッチンや造作洗面台、ガラス張りの浴室など、空間全体が映える細部までこだわった空間づくりも可能。
ほかにも…
<ペットも快適に暮らせる空間づくり>
滑りにくい床材やペット用ドア、壁保護などペット対応仕様に。
<バリアフリー化>
段差解消や手すり設置で将来を見据えた安心設計に。 …など
上記のように、75㎡のマンションリノベーションは、限られた空間を最大限に活用しながら、家族構成やライフスタイルに合った住まいを実現できます。間取りの工夫や設備の充実、こだわりのデザインを組み合わせることで、日々の暮らしがもっと快適で心地よいものになります。
三井デザインテックでは、豊富な実例とマンション特有の構造や規制にも精通したリフォームプランナーによるきめ細やかなプランニングで、お客様の理想の家づくりをお手伝いします。まずはお気軽にご相談ください。
75平米マンションリノベーションの費用相場は?

75平米のマンションをリノベーションする場合の費用は、間取りや設備にもよりますが、一般的には1700万円〜2100万円ほどです。
マンションをスケルトンリノベーションやフルリノベーションする際の費用は、平米(㎡)あたりの相場があります。
- 一般的なマンションの場合:25万円〜
- ハイグレードマンションの場合:30万円〜
ただし、以下のような要因によって、費用は大きく変わる場合があります。
- 水回りを移動させるなどの配管工事が必要な場合
- 高級な床材や壁材、クロス素材などの内装材を選んだ場合
- 輸入品やオーダーメイドの造作など、ハイグレードな水回り設備を採用する場合
- 個別マンション特有の工事時間等条件の制限などで、工事期間が長期にわたる場合
これらの要素により、リノベーションの費用は大きく変動する可能性があるため、事前にしっかりと検討することが大切です。
スケルトンリノベーションの広さ(専有面積)ごとの費用相場は以下の通りです。
専有面積の数字からそれぞれの詳細解説や事例ページにリンクします。
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK~3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
フルリノベーションの費用目安は約25万円/㎡を想定し、上限は質の高い設備などを設置する場合を想定し約30万円/㎡としています。 利用する素材・部材・設備機器などにより価格は変動します。
- 広さごとのマンションリノベーション費用相場の詳細はこちら
- 予算3000万のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
- 予算2500万のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
- 予算2000万のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
- 予算1500万のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
- 予算1000万のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
- 見積もりのご依頼・ご相談はこちら
75平米の新築マンション購入と中古マンション購入後のリノベーション、費用の違いは?

過去の試算によると、中古マンションを購入してリノベーションしたほうが、新築マンションを購入するよりもおよそ1300万円安くなるという結果が出ています。
以下は、「新築マンション購入」と、「中古マンション購入+リノベーション」の費用比較です。
首都圏の中古マンションと新築マンションの購入・リノベーション価格比較
中古マンション(※1) | 新築マンション(※2) | |
---|---|---|
平均価格 | 3,869万円 | 6,260万円 |
1平米単価 | 59.81万円/㎡ | 93.6万円/㎡ |
専有面積 | 64.68㎡ | 66.87㎡(※3) |
リノベーション費用 | 1,000万円 | – |
価格合計 | 4,869万円 | 6,260万円 |
リノベ後の1平米単価 | 75.28万円/㎡ | – |
総額の差額 | -1,391万円 | – |
公益社団法人東日本不動産流通機構・中古マンションの基本指標 成約物件 2021年[首都圏]データ、築年数平均は22.67年 公益社団法人不動産流通推進センター・不動産業統計集 (9月期改訂)2不動産開発・マンションの地域別平均分譲価格の推移 2021年[首都圏]データ (専有面積は平均価格/1平米単価から算出)
こちらの試算は2021年のマンション購入平均価格、および当時のリノベーション平均費用をもとに算出しています。実際のマンション価格やリノベーション費用は、地域や工事内容により大きく変動しますので、目安としてご覧ください。
中古マンション購入+リノベなら、間取りや内装、素材まで自由に選べるため、理想の住まいを実現しやすいのが大きな魅力です。
中古マンションのリノベーションについて事例やメリット、注意点について詳しくはこちら
一方で、新築マンションには、耐震性・断熱性などの性能や、共用部・外観が最新状態で維持されているというメリットがあります。さらに、購入した新築マンションを、自分好みの内装やこだわり素材で仕上げたい場合には、新築マンションのリノベーションという選択肢もおすすめです。
三井デザインテックでは、どちらのケースにも対応可能です。お客様のライフスタイルやご予算、ご希望のデザインに合わせて、最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
築30年のマンションリノベーションについて詳しくはこちら
築古マンションのリノベーションについて詳しくはこちら
75平米のマンションリノベーション部分別費用相場

75平米のマンションリノベーションでは、間取りや内装を一新するフルリノベーションだけでなく、水回りや内装の一部だけを更新する「部分リフォーム」という選択肢もあります。目的や予算に合わせて計画できるため、工期や費用を抑えたい場合におすすめです。
リフォーム箇所 | 費用相場 |
---|---|
キッチン | システムキッチンの交換:200万円〜 キッチン全体のリノベーション:300万円〜500万円 オーダーメイドキッチン:500万円〜1,000万円以上 |
浴室・お風呂 | ユニットバスの交換:60万円〜150万円 ハイグレードユニットバス:150万円〜300万円 オーダーメイドユニットバス:300万円〜600万円以上 |
洗面所 | 洗面台の交換:10万円〜50万円 ハイグレード洗面台:50万円〜150万円 オーダーメイドの洗面台:200万円〜300万円以上 |
トイレ | 便器の交換:15万円〜50万円 トイレ全体のリフォーム:30万円〜200万円以上 |
キッチンや浴室、トイレなどの水回り設備は、設備や配管の耐用年数を考慮すると、一般的に10〜15年程度が交換の目安とされています。
ただし、築年数が経っている場合や、間取り変更などを伴う場合は、家全体のデザインの統一感や性能向上を図るためにもフルリノベーションがおすすめです。デザインや素材、設備のグレードを全体でそろえることで、より質の高い暮らしを実現できます。
マンションリノベーションの目的について詳しくはこちら
マンションリノベーション費用のポイントについてさらに詳しく
見積もりのご依頼・ご相談はこちら
75平米のマンションリノベーションにかかる期間は?

75平米のマンションをフルリノベーションする場合の期間は、工事内容や規模によって異なります。一般的な期間の目安は、以下の通りです。
【最初の打ち合わせからプラン提出まで:約2週間〜1カ月】
希望のデザインやリノベーションの方向性について打ち合わせを重ね、全体的な方向性や間取り、デザインをまとめたプランを作成します。
【契約から詳細図面の作成まで:約3カ月~4カ月】
プランが決定した後、契約を行い、詳細な設計図面や仕様書の作成を進めます。また、ご契約いただいたプランをもとに、設備機器や壁紙、フローリング、建具といった仕様を最終決定していきます。
【着工前の準備、竣工、完成、引き渡しまで:約3カ月〜4カ月】
工事前の準備や申請などを行い、いよいよ着工です。工事は、解体から始まり、配管・配線の変更、内装の仕上げ、設備の設置と進んでいきます。工事完了後、最終確認を経て、引き渡しとなります。
空間別・部屋別リフォームの工期目安について詳しくはこちら
マンションリノベーションの流れについて詳しくはこちら
マンションリノベーションとリフォームの違いについて詳しくはこちら
マンションのスケルトンリノベーションについて詳しくはこちら
75平米のマンションリノベーションを検討する際の注意点
マンションリノベーションでは実現できること、できないことがあります。計画を立てる前に確認しておきましょう。

キッチンなど水まわり設備を移動する△
十分な排水勾配をとれる範囲内でのみ移動可能。配管が階下の住戸の天井にある場合はできない
内装を変更する◯
壁・天井の張り替えや塗装は自由。室内扉などの建具交換も可能。
断熱性をあげる◯
内窓を設けて窓の断熱性を上げる、壁や天井の内側に断熱材を充填することも可能
間取りを変更する△
間取り変更は自由。天井板を外して高さを上げることも可能。ただし、壁式構造は外せない壁がある。
サッシを交換する✕
サッシは共用部分であるため、勝手に交換はできない。
玄関扉を交換する✕
共用部分なので交換も外側の塗装もできない。室内側の塗装は可能。錠交換は管理組合に確認を。
パイプスペースを移動する✕
各住戸への給排水管、ガス配管、電気配線などは共用の配管スペースなので移動できない。
コンセントの数を増やす◯
住戸内の電気配線をアレンジできるので、数を増やすことは可能。コンセントの位置移動やスイッチ交換も可能。
床材を変更する△
管理規約によって遮音性や防音性に基準が設けられている場合は、床材の選択や施工方法に工夫が必要。
床暖房を設置する△
マンション全体のガスまたは電気容量に制約される。管理組合に確認を。
耐震性を上げる✕
耐震補強はマンション全体にかかわることなので住戸単位ではできない。棟全体で行う場合は可能。
実現できる(自由度が高い) | 実現できる(制約がある) | 実現できない |
---|---|---|
内装を変更する コンセントの数を増やす 断熱性を上げる |
トイレや浴室などの水回り設備の移動 間取りの変更 床暖房の設置 床材の変更 |
パイプスペース(給排水管、ガス配管、電気配線など) サッシを交換する(勝手に複層ガラス用サッシに変更できない) 耐震性を上げる(耐震補強は住戸単位ではできない) 玄関扉を変更する(共用部分であるため変更できない) |
さらに、マンションリノベーションを検討する前に確認しておきたい4つの重要ポイントをご紹介します。
1.希望の間取りへ変更できないことも
マンションには主に以下2つの構造タイプがあります。建物の構造によっては、マンションリノベーションで間取りを自由に変更できないこともあります。
ラーメン構造

ラーメン構造は、柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造です。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。しかし、構造躯体(柱や梁)を壊すことはできません。
- ラーメン構造では、柱や梁が重要な役割なため、これらの構造躯体を変更できません。
- 柱や梁の位置によって、間取り変更後の部屋の形状や配置に制約が生じることがあります。
- 間取り変更時には、柱や梁の配置に合わせた工夫や補強が必要となる場合があります。
壁式構造

壁式構造は、壁で建物を支える構造です。室内に撤去できない壁が残るため、間取り変更には壁の位置変更や撤去に制約があります。
- 壁式構造では、壁が建物の耐力を担っているため、壁の位置変更や撤去には慎重さが求められます。
- 壁の配置や強度によって、間取り変更の自由度が制約されます。
- 間取り変更の際には、壁の位置変更に伴う構造上の影響や安全性の確保に配慮が必要です。
マンションの構造が分からない場合は、担当者に相談して現地調査を実施しましょう。
2.配管の場所によって、水回りの移動が制限される
キッチンやユニットバスなど水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。
床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。

一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。

つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
3.マンション管理規約を事前にチェック
管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。そのため、マンションの管理規約をあらかじめチェックしておくことをおすすめします。マンションの管理規約の内容に不安がある場合は、担当者へ相談してみましょう。
4.売却時の資産価値が下がることも
マンションリノベーションは資産価値を高められますが、極端に個性的なリノベーションは、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。
リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、リノベーションの担当者と相談しながら計画することをおすすめします。
マンションリノベーションでできること・できないことについて、こちらのページで詳しく解説しています。
マンションリノベーションの注意点について詳しくはこちら
マンションリノベーションで後悔したケースと対策ポイントについて詳しくはこちら
マンションリノベーションの流れ
1.理想のデザイン・間取りのイメージを決める

以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは情報収集のために、資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期・工事期間を確認する

リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める

まずは、リノベーションに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまう傾向にあります。最初にまず大まかな予算を決めておきましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てる時には、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きや住宅ローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する

マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずは一度相談してみることをおすすめします。
ご相談から、現地調査・お打合せ、ご契約、工事・検査、お引渡しなどの流れについては、こちらのページをご覧ください。
マンションリノベーション・リフォームをトータルでサポートいたします
マンションリノベーションをご検討の方は、ぜひ三井デザインテックへご相談ください。リノベーションにかかわるデザイン・間取りタイプ、予算・費用、工事など、さまざまなご要望をトータルでサポートいたします。
三井デザインテックが選ばれる理由
1. 理想を実現する優れたデザイン力
三井デザインテックは、ホテルやオフィスなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、さまざまな空間の設計デザインを手がけています。
住空間に関しては、理想のデザインを生み出す設計担当リフォームプランナーが約150名在籍し、お客様の理想のリノベーションを実現いたします。
2. 経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制
三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。企画・営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。
3. 充実の保証・アフターサービス
三井デザインテックでは安心の保証・アフターサービスをご用意しています。最長2年の保証制度、定期アフターメンテナンスサービス、24時間コールセンター窓口対応など、リノベーション後も安心してお住まいいただくためのサービスを充実させています。
4. 三井不動産グループの連携力
三井デザインテックでは、中古物件探し、各種リフォームローンなどで三井不動産グループと連携して、お客様のリフォームのご要望にお応えいたします。
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