2025.10.14
マンションリノベーションで防音はできる?方法・費用・防音室まで徹底解説

マンションで暮らす上で、足音やペットの鳴き声、外から届く車の走行音や上階・隣の部屋からの音漏れなど、音にまつわる悩みはさまざまです。
そうしたお悩みを解消する方法のひとつが、防音リノベーションです。
この記事では、マンションの防音リノベーションについて、床・壁・天井などの対策から、楽器演奏や映画鑑賞など趣味を楽しむ環境づくりまで、費用相場・注意点・事例を交えてわかりやすく解説します。
騒音対策・近隣への生活音への対策についてはこちら
⇒ マンションの防音リノベーション方法
演奏やオーディオルーム・シアタールームなど趣味のための防音室づくりについてはこちら
⇒ マンションで防音室をつくるには?
実際の施工事例についてはこちら
⇒ マンションリノベーションの防音事例をご紹介
マンションリノベーションで防音リノベーションは可能?

マンションリノベーションでも、さまざまな防音対策を実施可能です。
防音には大きく分けて2つの方法があります。
- 吸音:音を吸収する素材(吸音材)を用いて、音の反響を抑える
- 遮音:音を通さずに反射させる素材(遮音材)を用いて、音を遮り、外へ漏れないようにする
これらを組み合わせることで防音効果を高めることができます。
ただし、音漏れや外部からの騒音を感じることがほとんどないような完全防音にするには大規模な工事が必要であったり、物理的に施工が難しい場合もあります。マンションでは構造や管理規約の制約もあり、現実的には「騒音と感じさせない・感じないレベル」を目標とした簡易防音にとどまるケースが多く見られます。
そのため、防音の目的や求める性能を計画段階で整理し、無理のない工事内容を見極めることが大切です。
三井デザインテックでは、設計段階から防音性能を見据えたリノベーション計画のご提案が可能です。
趣味の空間づくりから日常の快適性向上まで、住まい全体のバランスを考えたプランニングをいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
三井デザインテックが選ばれる理由
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マンションの防音リノベーション方法

防音リノベーションには、大きく2つの方向性があります。
- 生活音や外部騒音の対策:話し声や足音などを外に漏らさない、また外部からの騒音を抑える
- 趣味を楽しむ空間づくり:楽器演奏や映画鑑賞などを気兼ねなく楽しめる防音仕様の部屋を設ける
どちらの方向性を重視するかによって、必要となる防音性能や工事の内容は変わってきます。
以下の表では、代表的な音の種類と大きさ(音圧)の目安、それに対応する防音リノベーションの方法を整理しました。
騒音の種類 | デシベル目安 | 主なリノベ対策箇所 |
---|---|---|
子どもの足音(駆け足・上階からの足音や衝撃音) | 約50〜66dB | 床(遮音フローリング・二重床) 天井(防振吊木・二重天井) |
掃除機 | 約60〜76dB | 床(遮音フローリング・二重床) |
人の話し声(日常) | 約50〜60dB | 壁(遮音シート・二重壁) |
人の話し声(大声) | 約88〜99dB | 壁(遮音シート・二重壁) |
車のアイドリング・走行音 | 約63〜75dB | 窓(二重サッシ・防音ガラス) |
ピアノ | 約80〜90dB | 防音室/壁・床・天井の強化 |
このように、音の種類や大きさによって効果的な防音方法は異なります。
次からは、床・壁・窓・天井など部位ごとに有効なリノベーションの方法をご紹介します。
※上記表の対策箇所をクリックすると該当章へ移動します
床の防音対策
床からの音漏れは、足音や振動が階下に響く主な原因のひとつです。
とくに、以下のような音がトラブルになりやすいとされています。
- 子どもの走り回る足音や飛び跳ねる音
- 椅子を引くときのガタガタ音
- 掃除機や家電を使用したときの振動音…など
簡易的な対策として、防音や防振効果のあるカーペットやマットを敷くだけでも一定の軽減効果が得られます。
リノベーションによる本格的な床の防音には、主に以下の方法があります。
遮音性能が高い床材や床組みに交換する
遮音性能に優れた床材や床組に交換することで、衝撃音を抑えられます。集合住宅でも使いやすいように開発された床材なども多く、リノベーションの際に比較的取り入れやすい方法です。一般的にはマンション毎に管理規約によって遮音規定が定められているので、それに準じた施工を行えば一定の遮音性が担保されるケースがほとんどですが、より高い性能の建材を導入する事によって、より高い性能にする事が可能です。
床下に断熱材や吸音材を敷き詰める
マンション自体が二重床の場合、床組みの下に性能の高いグラスウールやロックウールなどの素材をを施工することで、足音や振動を軽減しやすくなります。
上記の通り、マンション毎に管理規約で床材の遮音等級が定められている場合が多くあります。工事前に必ず確認しましょう。
壁の防音対策
壁からの音漏れは、生活音や話し声が隣室に伝わる主な原因のひとつです。
とくに、以下のような音がトラブルになりやすいとされています。
- 家族の話し声やテレビの音
- 大声での会話や電話の声
- ペットの鳴き声…など
壁の防音には、主に以下のような方法があります。
吸音パネルを設置する
既存の壁に取り付けるだけで手軽に導入でき、音の響きを抑える効果があります。
石膏ボードを重ね張りする
壁の厚みを増し、遮音性能を高めることができます。
二重壁構造にする
下地を立てて壁を二重にし、間にグラスウールなどを充填。高い防音効果が期待できます。
ただし、隣戸との境にある「戸境壁」は建物の共用部分にあたり、工事できない場合があります。
また、壁を二重にしても、部屋間の天井裏が空洞で繋がっていれば音漏れの原因となります。マンションの管理規約を必ず確認し、計画にあたっては天井の工事も併せて検討しましょう。
窓・換気口の防音対策
窓や換気口は、外部からの騒音が入り込みやすく、室内の音も漏れやすい部分です。
とくに、以下のような音がトラブルになりやすいとされています。
- 車やバイクの走行音、アイドリング音
- 室内から漏れるテレビや楽器の音…など
簡易的な対策としては、遮音カーテンを使用する方法があります。厚手で特殊な素材を使ったカーテンを掛けるだけでも、一定の軽減効果が得られるため、大規模工事が難しい賃貸物件などで有効です。
リノベーションによる防音対策には、以下のような方法があります。
二重窓(内窓)を設置する
既存の窓の内側にサッシを取り付け、気密性を高めます。防音効果に加え、断熱性能の向上も期待できます。
防音性能の高いガラスに交換する
複層ガラスなど防音性の高いガラスへ取り替える方法です。比較的手軽ですが、防音性能は内窓に比べると劣る場合があります。またガラスが複層となるのでサッシ本体が重くなる場合もあります。
換気口の防音仕様にする
換気口のキャップを防音タイプに替える、ダクト内に吸音材を入れるなどで、通気を保ちながら音の出入りを抑えられます。
なお、窓サッシや窓ガラスはマンションの共用部分にあたるため、交換や工事には管理組合の承認が必要です。事前に管理規約を確認してから進めるようにしましょう。
天井の防音対策
天井から伝わる音は、上階の足音や物を落としたときの衝撃音が主な原因です。
とくに、以下のような音がトラブルになりやすいとされています。
- 子どもが走り回る足音や物を落としたときの衝撃音
- ドアを閉める、家具の移動などの生活音の振動…など
天井の防音には、以下の方法があります。
天井裏に断熱材を入れる
グラスウールやロックウールなどの断熱材を天井裏に充填する方法です。上階からの衝撃音や、室内の反響音が抑えられます。
吊り下げ二重天井にする
既存の天井の下に新しい天井を設けて二重構造にする方法です。防振吊木などの金具を使って天井を浮かせ、上階からの振動を伝えにくくします。
多くのマンションは二重天井で施工されていますが、上記の工事を行うためには既存より天井が下がってしまい、圧迫感が出る場合があります。スケルトンリノベーションの際にまとめて計画すると、デザイン面とのバランスも取りやすいでしょう。
間取り変更による防音の工夫
間取りを工夫することで、生活音のストレスを減らし、より快適な住環境をつくることも可能です。
たとえば、寝室や書斎・ワークスペースなど静かな環境を求める部屋を、リビングや子供部屋など音が出やすい部屋と隣接させず、その間に廊下やクローゼットなどの収納スペースを挟むことで、生活音の伝わりを和らげられます。
また、外廊下に面している部屋を寝室にすると、人の話し声や足音が気になる場合があります。その際は、寝室を別の位置に移すことで、外部からの音を軽減できます。
部分的な防音工事では素材や仕上げに制約が生じ、空間全体のデザイン性が損なわれることもあります。
一方で、フルリノベーション(スケルトンリノベーション)で間取りから見直すことで、防音対策とデザイン性を同時に実現することが可能です。
三井デザインテックでは、防音性能とデザイン性を両立させたプランニングをご提案しています。機能面だけでなく、おしゃれで心地よい住まいを実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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マンションリノベーションで「防音室」をつくるには?

マンションで防音室をつくるには、大きく以下2つの方法があります。
防音室をつくることで、
- 迫力の大音量で音楽や映画を気兼ねなく楽しむオーディオルーム・シアタールーム
- ピアノやギターなどの楽器演奏や声楽を楽しむ音楽室 …といった趣味の空間を実現できます。
部屋全体を防音仕様にする
より本格的に防音性能を高めたい場合は、部屋全体を防音室として施工する方法があります。
床・壁・天井に吸音材や遮音材を組み込み、音の振動を抑える構造にするのが一般的です。グラスウールや石膏ボードなどの素材を使用し、さらに二重窓を採用することで、外部への音漏れを軽減します。
施工費用は高額になりますが、その分遮音効果も高く、ピアノやギターなど音量の大きい楽器や、オーディオルーム・シアタールームといった大音量で楽しむ空間にも適しています。
ただし、マンションの構造や管理規約によっては物理的に実現できないケースもあります。事前に十分な確認が必要です。
組み立て式の防音室を設置する
一室のみの防音の場合、組み立て式の防音室を設置する方法があります。
既存の部屋にユニットを組み立てて置く形のため、一般的なリフォーム工事で導入しやすいのが特徴です。製品によって防音性能は異なり、簡易的なものから本格仕様まで幅広く選べます。
一方で、防音性能には製品ごとに幅があり、エアコンを設置できないタイプもあるなど使用上の制約もあります。
とくに、組み立て式防音室は楽器の演奏や歌の練習を主な用途とした製品が多く、オーディオルーム・シアタールームなどの快適性を重視した空間づくりには適さない場合があります。
マンションの防音リノベーションにかかる費用相場

ここでは、マンションの防音リノベーションにかかる具体的な費用相場について解説します。
床・壁・窓・天井ごとの費用相場
防音リノベーションの費用は、工事する部位によって大きく変わります。
床・壁・窓・天井のどこを対象にするか、どの工法を選ぶかによって、必要な金額の幅も異なります。
以下の表では、各箇所の防音工事の主な方法と費用相場をまとめました。
リノベ箇所 | 工法・素材 | 費用の目安 |
---|---|---|
床 | 遮音フローリング(遮音等級L-40〜45) | 10〜25万円(6畳程度/張り替え) |
二重床(乾式置き床) | 約30〜80万円(6畳程度) | |
壁 | 吸音材+遮音シート | 15〜30万円(6畳程度) |
二重壁構造 | 約30〜80万円(6畳程度) | |
窓 | 内窓(二重窓) | 1窓10〜25万円 |
防音ガラス | 1窓5〜15万円 | |
天井 | 吸音材+遮音シート | 10〜50万円(6畳程度) |
吊り下げ二重天井(防振吊り金具) | 約30〜80万円(6畳程度) |
防音室をつくる場合の費用相場
防音室の設置費用は、部屋の広さや使用する防音材、性能によって大きく変動します。
防音室の費用目安は以下の通りです。
- 6帖程度の防音室:約150万〜300万円
- 組立式の防音ユニット:50万円以上
さらに、ドラムなど音量の大きい楽器を演奏できる程度に防音性能を高める場合には、より高額になる可能性があります。
フルリノベーションで防音対策する場合の費用相場
マンションリノベーションの費用は、お部屋の面積に応じて幅があります。
以下の表では、一般的な広さごとにリノベーション後の間取り別の費用をまとめています。
※各専有面積から、詳細解説や事例ページを参照できます
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK~3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
フルリノベーションの費用目安は約25万円/㎡を想定し、上限は質の高い設備などを設置する場合を想定し約30万円/㎡としています。 利用する素材・部材・設備機器などにより価格は変動します。
新築マンションを買うのと比べて、中古マンションのリノベーションは費用を抑えつつ、既存の住まいを理想の空間に変えることができます。
これらに加えて、防音対策を行う場合には、床・壁・窓・天井とそれぞれの部分に費用がプラスされます。
先ほどの費用目安を参考に、お部屋の面積と工事を行う箇所から、おおよその費用をつかんでみてください。
広さごとのマンションリノベーション費用相場の詳細はこちら
マンションリノベーションの費用について詳しくはこちら
マンションの防音リノベーションで補助金は使える?

高額になりやすい防音工事ですが、条件を満たせば自治体や国から補助金・助成金が支給される場合があります。
ただし、対象となるのは、周辺環境の騒音が公的に問題とされているケースに限られるため、すべてのマンションリノベーションが補助対象になるわけではありません。
代表的な例は、以下3つです。
1.空港周辺に住んでいる
空港の周辺で「第1種区域」として指定された区域内の住宅であれば、防音リフォームの工事が補助金支給の対象になる場合があります。
2.幹線道路周辺に住んでいる
指定された沿道整備区域の住宅が対象となり、防音工事の一部が助成される場合があります。
3.自衛隊や在日米軍基地の近くに住んでいる
航空機からの音を低減する防音工事について、助成金が支給される場合があります。
これらの補助金・助成金の支給にはさまざまな規定があるため、自治体や国の制度を事前に確認しておくことが重要です。
マンションリノベーションで活用できる補助金について詳しくはこちら
マンションリノベーションの防音事例をご紹介
マンションリノベーションによって、趣味や仕事に適した快適な防音空間をつくりあげた事例をご紹介します。
上質な音と迫力の映像を心ゆくまで楽しむ、 完全防音のオーディオ・ヴィジュアル空間

Before

After

Data
- 施工面積
- 71.41m²(平米)※浴室、洗面室、SICを除いた面積
- 延床面積
- 81.83m²(平米)
- 築年数
- 新築
- 改装範囲
- 部分改装
- 家族構成
- ご夫婦
趣味のオーディオや映画を気兼ねなく楽しめるように計画したマンションリノベーション事例です。
リビング・ダイニングは大型スクリーンを備えたシアタールームに、さらに一室は専用のオーディオルームへと改装しました。

リビング・ダイニングの壁面には、オーディオ専門業者が特別に設計したボードを設置。上部の収納棚には映像ソフトを、ディスプレイ両側にはスピーカーを、下部にはプレイヤーやアンプを収めました。

コード類が見えないようにし、機能性とデザイン性を兼ね備えた空間に仕上げました。

大型スクリーンを下げると、壁一面が大迫力のシアターに。加えて、壁面や天井に設置した13個ものスピーカーが立体的な音響効果を楽しませてくれます。

天井付けの収納にプロジェクターを組み込み、立体音響用のスピーカーも配置。細部まで音響環境にこだわって設計しました。

専用のオーディオルームは防音仕様とし、ジャズなどを気兼ねなく楽しめる空間に。

オーディオルームの天井には、吸音性能と遮音性能を備えるモダンなデザインの天井材を使用。壁は防音工事によって約9cm厚に強化しました。

窓はインナーサッシを追加し、既存サッシとの二重窓構造に。音漏れを抑えながら快適に過ごせる空間になりました。
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マンションリノベーションの収納について詳しくはこちら
プライベートと教室を棲み分けた、和モダンな住まい

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 施工面積
- 58.1㎡(平米)
- 延床面積
- 58.1㎡(平米)
- 築年数
- 20年
- 改装範囲
- スケルトン
- 家族構成
- 単身
お琴の教室を本格化するため、ご自宅のマンションをリノベーションした事例です。
3LDKだった間取りを1LDKに変更し、広くしたリビングを教室のスペースに。旅館のような和モダンな雰囲気の空間と、防音対策を両立しています。
また、教室と生活空間を分けられるよう、動線も工夫。浴室や洗面へは寝室からのみアクセスできる間取りに変更しました。

間取りを変更して広くしたリビングは、お琴の教室を兼ねたスペース。天井には造作の間接照明を設け、空間に落ち着きとアクセントを加えました。

窓には和紙調のガラスを組み込んだインナーサッシを設置し、防音性にも配慮しています。

所有されていた和箪笥を壁内に埋め込むように配置。琴の音が響く空間に似合うインテリアとなって、和モダンな空間をつくり出しています。

玄関は複数名が同時に靴の脱ぎ履きをできる広さを確保。旅館の前室を思わせるような雰囲気を演出しています。
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和モダンデザインのマンションリノベーション事例集についてはこちら
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ご実家のマンションを引き継いで、趣味を充実させる住まいへ

Before

After

Data
- 構造
- RC造
- 施工面積
- 87.68㎡(平米)
- 延床面積
- 87.68㎡(平米)
- 築年数
- 16年
- 改装範囲
- スケルトン
- 家族構成
- 夫婦
ご両親がお住まいだったマンションを引き継ぎ、本格的なオーディオルームを設けたリノベーション事例です。
2部屋を一室にまとめて防音室とし、近隣住戸への音漏れを抑えながら音楽を楽しめる空間になりました。

防音室の天井には、遮音と吸音の役割を兼ねたボードを設置し、音の響きを調整。窓にはインナーサッシを取り付け、壁・天井・床には躯体との間にゴムを挟み込むことで、振動が伝わりにくい構造としています。

扉は重量60kgの鉄製防音仕様を採用。細部までこだわった施工により、快適に音楽を楽しめる本格的な防音環境を整えています。

防音室に加え、LDKや水回りも一新しました。ダイニングにはユニークな形状のテーブルを配置。キッチンはミッドナイトブルーを採用することで、空間のアクセントになりました。

快適な音環境とインテリアの調和を両立した、趣味と日常を楽しめる住まいとなりました。
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リビングのマンションリノベーションについて詳しくはこちら
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キッチンのマンションリノベーションについて詳しくはこちら
マンションで防音リノベーションを検討する際の注意点

マンションで防音リノベーションを行う際には、以下のような点に注意が必要です。
ここでは、防音工事を検討する前に押さえておきたい注意点を解説します。
費用が高額になりやすい
前述したように、防音リノベーションは通常の内装工事と比べて大掛かりになりやすく、その分費用も高額になりがちです。
施工範囲や工法、防音性能のレベルによって費用差は大きく、1畳あたり数万円から十数万円かかるケースもあります。
たとえば「楽器演奏に対応できる完全防音室」と「生活音を和らげる簡易的な防音」では必要な工事内容が異なり、予算も大きく変わります。
目的に合った防音レベルを見極め、無理のない計画を立てることが重要です。
熱や湿気がこもりやすくなる
防音工事を行うと壁や窓の気密性が高まり、外部の音を遮断できる一方で、室内の熱や湿気も逃げにくくなります。
気密性が高くなる事によって結露が起こりやすくなることもあります。
そのため、防音設計とあわせて換気計画をしっかり立てておきましょう。
部屋が狭くなる場合がある
防音工事では、壁や天井、床などに厚みのある遮音材を入れたりするため、元の空間より数cm〜数十cm程度、部屋の広さが減少します。
とくに、マンションは限られた面積の中で施工するため、収納や家具配置に影響が出るケースも少なくありません。
どの程度の厚みが必要か、生活動線に支障が出ないかを事前にシミュレーションしておくことが大切です。
管理規約や構造上の制約の確認
マンションのリノベーションでは、管理規約や構造上の制約によって、できる工事の範囲が限られます。
原則として工事できるのは専有部分に限られ、共用部分や建物の構造に関わる施工には制約があります。とくに、躯体に影響を与える工事や共用部分の改修は、多くのマンションで禁止されています。
たとえば、床や壁にグラスウールや石膏ボードを追加したい場合でも、施工箇所によっては規約に抵触し、工事が認められない場合があります。リノベーションを進める前に、管理規約と管理組合のルールを必ず確認しておきましょう。
工事音や振動による近隣トラブル
防音リノベーションの工事中は、解体や施工の過程で大きな音や振動が発生します。とくに、マンションは壁や床を通じて音が伝わりやすいため、近隣住民とのトラブルにつながりかねません。
工事時間の制限を守ることはもちろん、事前に管理組合のルールを確認し、近隣住民への周知を徹底しておくことが重要です。スケルトン工事のように工期が長くなる場合は、より慎重な配慮が求められます。
これらのように、防音リノベーションは、費用や施工方法だけでなく、管理規約や近隣への配慮など、マンション特有の注意点が数多くあります。個人で調べるだけでは判断が難しいケースも多いため、実績のある会社に相談することが大切です。
三井デザインテックでは、豊富なマンションリノベーションの経験をもとに、設計段階から防音性能を見据えたリノベーション計画をお手伝いをします。
音環境と住まい全体の快適性を両立させるリノベーションをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
三井デザインテックが選ばれる理由
見積りのご依頼・ご相談はこちら
また、三井デザインテックでは、マンションリノベーションに関する記事を多数提供しています。
例えば、マンションリノベーションの流れや費用相場、注意点、デザイン・テイスト別の事例、タワーマンションのリノベーションなど、多数のコラムを掲載しております。詳しくは、三井デザインテックの「リノベーションコラム(記事一覧)」をご覧ください。
マンションリノベーションの流れ
1.理想のデザイン・間取りのイメージを決める

以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは情報収集のために、資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームやモデルルームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期・工事期間を確認する

リノベを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間が必要なのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮の住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮の住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める

まずは、リノベに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らむ傾向にあります。最初にまず予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベプランを実現できるのか、イメージがつきやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てる時には、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きや住宅ローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する

マンションリノベの実際の費用は、マンションによっては相場と異なる場合もあります。実際に見積を確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずは一度相談してみることをおすすめします。
ご相談から、現地調査・お打合せ、ご契約、工事・検査、お引渡しなどの流れについては、こちらのページをご覧ください。
マンションリノベーション・リフォームをトータルでサポートいたします
マンションリノベーションをご検討の方は、ぜひ三井デザインテックへご相談ください。リノベーションにかかわるデザイン・間取りタイプ、予算・費用、工事など、さまざまなご要望をトータルでサポートいたします。
三井デザインテックが選ばれる理由
1. 理想を実現する優れたデザイン力
三井デザインテックは、ホテルやオフィスなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、さまざまな空間の設計デザインを手がけています。
住空間に関しては、理想のデザインを生み出す設計担当リフォームプランナーが約150名在籍し、お客様の理想のリノベーションを実現いたします。
2. 経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制
三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。企画・営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。
3. 充実の保証・アフターサービス
三井デザインテックでは安心の保証・アフターサービスをご用意しています。最長2年の保証制度、定期アフターメンテナンスサービス、24時間コールセンター窓口対応など、リノベーション後も安心してお住まいいただくためのサービスを充実させています。
4. 三井不動産グループの連携力
三井デザインテックでは、中古物件探し、各種リフォームローンなどで三井不動産グループと連携して、お客様のリフォームのご要望にお応えいたします。
2025.10.14時点の情報です