ダイニング・キッチンは、家族や友人と交流したり、美味しい食事を楽しんだりと、快適な生活を送るための中心となります。そのため、マンションリノベーションを計画するうえで、最も重要な場所の一つです。 そこでこのページでは、ダイニング・キッチンのマンションリノベーションのポイントを詳しくご紹介します。キッチン作業をラクにする機能面や、家族やゲストが寛げる空間作りのポイントなど、ぜひあなたの理想のダイニング・キッチンを実現するためにお役立てください。
【目次】
マンションダイニング・キッチンリノベーション 事例・デザインとレイアウト
実際のマンションリノベーションの中から、ダイニング・キッチンに焦点を当てた事例をご紹介します。事例写真とともに、リノベーション前後の間取り図や施工データも掲載していますので、ぜひご参考にしてください。
- 事例1:ダイニング・キッチンリノベーション 大好きな街 “阪神間” でホームパーティを愉しむ暮らし
- 事例2:ダイニング・キッチンリノベーション 来賓も寛げる、もてなしの家
- 事例3:ダイニング・キッチンリノベーション 自然に身を置く、山の住処
事例1:ダイニング・キッチンリノベーション 大好きな街 “阪神間” でホームパーティを愉しむ暮らし
Before
After
- ● 構造
- RC造
- ● 築年数
- 20年
- ● 改装範囲
- スケルトンリノベーション
- ● 家族構成
- 30代夫婦
こちらの事例は、キッチンとダイニングの壁を取り除き、さらに和室をリビングにリノベーションすることで、広々としたLDKを実現しました。
施主様は結婚を機に、駅から近くて子育てしやすい新居を探していました。明るく風通しの良いマンションで、将来子どもがリビング学習できるスペースやホームパーティを開催できる場所も欲しかったとのこと。
しかし、希望のエリアと予算で理想の住まいを見つけることは難しかったため、中古物件を購入しリノベーションすることに決めました。
ホームパーティのひとこま。気心の知れた仲間たちとホームパーティが楽しめるよう、広々とした明るいリビングダイニングをつくりました。
ダイニングからの視認性がよいベッドルームは、食事中やホームパーティのときも安心です。
事例2:ダイニング・キッチンリノベーション 来賓も寛げる、もてなしの家
Before
After
- ● 構造
- RC造
- ● リフォーム面積
- 165m²
- ● 延床面積
- 165m²
- ● 築年数
- 12年
- ● 改装範囲
- 全面改装
- ● 家族構成
- ご夫妻
こちらは、長年使用していなかったマンションの最上階165m²ワンフロアーを全面リノベーションした事例です。その際に、キッチン・ダイニングの間取りも大きく変更されました。
お子様は皆独立され、ご夫婦お二人のお住まいですが、自宅へお越しになったお客様にもゆっくりと寛いでもらえる空間にすることを希望されました。南向きの大開口に面した位置に30帖のLDKを配置し、光と風の通る気持ち良い大空間を実現しています。
収納を充実させたCUCINAのキッチン。リビング・ダイニングにいる家族やお客様とコミュニケーションをとりやすくすると同時に、手元を隠すための壁を造作しました。
ダイニング側からの収納も充実させ、レンジフードが隠れるように、アクセントとなる石張りの間仕切り壁も設置しています。
事例3:ダイニング・キッチンリノベーション 自然に身を置く、山の住処
Before
After
- ● 構造
- RC造
- ● リフォーム面積
- 110m²
- ● 延床面積
- 110m²
- ● 築年数
- 30年
- ● 改装範囲
- スケルトンリノベーション
- ● 家族構成
- 50代・3人家族
こちらは、110㎡のマンションをスケルトンリノベーションした際に、キッチンとダイニング・リビングの間の壁を取り払い、一体化した事例です。山沿いに建てられた立地を活かし、リノベーションにより見晴らしのよいLDKを実現しました。
以前は壁に囲まれて閉鎖的だったキッチン。リノベーションにより街並みを眺められる開放的な空間に生まれ変わりました。
キッチンには新たに収納スペースを確保。ダイニングから見たときにすっきりとした印象をあたえます。
ダイニング・キッチンのマンションリノベーションの費用
ここでは、ダイニング・キッチンのマンションリノベーションの費用相場について解説します。マンションダイニング・キッチンのリノベーション費用相場
以下は、マンションをスケルトンリノベーション・フルリノベーションした場合の、平米(㎡)あたりの費用相場です。
- 一般的なマンションの場合:25万円~
- ハイグレードマンションの場合:30万円~
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK~3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
110 | 2LDK〜4LDK | 2,750万~3,300万 |
120以上 | 2LDK~4LDK | 3,000万~ |
スケルトンリノベーションの下限費用目安は1㎡あたり約25万円を想定し、上限はグレードの高い設備などを設置する場合を想定し1㎡あたり約30万円としています。
間取りや、利用する素材などにより価格は変わります。
ただし、システムキッチン導入などで費用が上がることもあります。
マンションダイニング・キッチンのリノベーションで費用が変わるポイント
ダイニング・キッチンのマンションリノベーションは、同じ広さや間取りでも、工事内容によって費用が大きく変動します。そこで、マンションリノベーションの費用が変わるポイントをまとめました。
1.リノベーションの施工面積

フルリノベーション(スケルトンリノベーション)と部分的なリノベーションでは、施工面積が大きく異なり、必要な資材や設備、施工作業の量も異なるため、費用が変化します。
2.間取りの大幅変更やインテリアデザインへのこだわり

大幅な間取り変更や、配管工事が必要な水回りの移動は、工事費用が高くなります。また、特別な床材・フローリング材・壁材、クロス素材を利用すると材料費が高くなります。
3.住宅設備機器の仕様

キッチン、洗面所、浴室などの住設機器のグレード・仕様により、リノベーション費用が変化します。
4.エレベータの有無や資材搬入ルートに制限がある

工事する際の建築資材搬入コストなどで、リノベーション費用が変わります。エレベータが無い物件や特殊な資材搬入ルートが決められている物件、タワーマンションでは費用が高くなる場合があります。
早めに見積りを依頼するのがおすすめ
上記で説明したように、リノベーション費用は間取り変更を伴う場合、工事内容によって大きく変わります。そのため、マンションリノベーションを検討しはじめる段階から見積りを依頼するのがおすすめです。マンションリノベーション工事費用の見積りを早く入手できると、希望予算でどのようなリノベーションが実現できるのか把握でき、ローンや補助金などの資金計画を立てやすくなります。
マンションダイニング・キッチンをリノベーションするメリット
ここでは、ダイニング・キッチンをリノベーションする3つのメリットについて解説します。
1. 家事の利便性アップ
キッチンの配置を改善したり、システムキッチンやアイランドキッチンを導入したりすることにより作業スペースを効率的に確保でき、家事の動線を改善できます。
2. 収納スペースの増加
ダイニング・キッチンのリノベーションによって、収納スペースを増やすことができます。収納スペースの増加によりキッチンを整理しやすくなり、きれいで清潔なスペースを維持しやすくなります。
3. 家事をしながら家族とコミュニケーション
ダイニングとキッチンの間の壁を取り払うことで、キッチンとダイニングが一体化し、家事をしながら家族とコミュニケーションをとりやすくなります。 子どもがいるご家庭では、リビングやダイニングで子どもが勉強や遊んでいる間も、家事をしながら見守ることができます。
マンションダイニング・キッチンリノベーションの注意点
マンションリノベーションでは、希望どおりの間取りに変更できないケースもあります。そこで、マンションリノベーションを本格的に検討する前に、確認しておくべき4つのポイントを説明します。
1.希望の間取りへ変更できないことも
マンションリノベーションでは、建物の構造により、間取りを自由に変更できないこともあります。
マンションの主な構造は2つのタイプがあります。
1. ラーメン構造

ラーメン構造は、柱や梁(はり)が主体で建物を支える構造です。間仕切り壁を取り外して、比較的自由に間取りを変更できます。しかし、構造躯体(柱や梁)を壊すことはできません。
- ラーメン構造では、柱や梁が重要な役割を果たしているため、これらの構造躯体を変更することはできません。
- 柱や梁の位置によって、間取り変更後の部屋の形状や配置に制約が生じることがあります。
- 間取り変更時には、柱や梁の配置に合わせた工夫や補強が必要となる場合があります。
2. 壁式構造

壁式構造は、壁で建物を支える構造です。室内に撤去できない壁が残るため、間取り変更には壁の位置変更や撤去に制約があります。
- 壁式構造では、壁が建物の耐力を担っているため、壁の位置変更や撤去には慎重さが求められます。
- 壁の配置や強度によって、間取り変更の自由度が制約されます。
- 間取り変更の際には、壁の位置変更に伴う構造上の影響や安全性の確保に配慮する必要があります。
マンションの構造がわからない場合は、担当者に相談して現地調査を実施しましょう。
2.配管の場所によって、水回りの移動が制限される
水回りのリノベーションでは、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲、自由度が大きく異なります。
床の構造が二重床であり、給排水管が床スラブ(コンクリートの床)の上を通っている場合、水回りの移動は比較的自由に行えます。二重床によって配管が覆われており、床下には十分なスペースがあるため、給排水管の移動が可能です。また、床下の空間には排水のための勾配が必要ですが、床下の高さにゆとりがあるほど水回りの移動範囲も広がります。
一方、直床(床スラブ貫通配管)構造では、給排水管を移動できるスペースが存在せず、水回りの移動が大きく制限されます。直床構造では、床スラブに配管が埋め込まれており、そのために配管の移動が難しくなります。
つまり、床の構造や配管の通り道によって、水回りを移動できる範囲が大きく異なります。
配管の位置は調査が必要な場合もありますので、早めに調査を依頼しましょう。
3.マンション管理規約を事前にチェック
マンション管理組合の定める規約により、リノベーションが制約される場合もあります。事前にマンション管理規約をチェックしてみましょう。マンション管理規約の内容に不安がある場合は、担当者に相談してみましょう。
4.売却時の資産価値が下がることも
マンションリノベーションは資産価値を高めることができますが、極端に個性的なリノベーションは、マンション売却時の資産価値が下がる可能性もあります。 リノベーションによりマンションの資産価値を高めたい場合は、リノベーションの担当者と相談しながら計画することをおすすめします。
マンションダイニング・キッチンリノベーションの流れ
マンションリノベーションで理想の家づくりを実現するためのステップをご紹介します。
- 理想のデザイン、間取りタイプ、間取り変更のイメージを決める
- 相談会やセミナーを活用して情報を集める
- マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
- マンションリノベーションの費用相場を調べる
- 実現したいイメージを伝え、見積りを依頼する
- 資金計画を立てる
- マンションノベーションのご契約へ
1.理想のデザイン、間取りタイプ、間取り変更のイメージを決める

まずは、マンションノベーション事例やカタログ、ショールームを見ながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを固めていきましょう。
2.相談会やセミナーを活用して情報を集める
マンションリノベーションの完成見学会や相談会、セミナーを活用して、実例や費用、完成イメージについての情報を集めましょう。 マンションリノベーションのデザインや費用についても相談できます。
3.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
リノベーションを行う時期を考え、工事にどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の住まいをどうするのかについても調べておきましょう。
4.マンションリノベーションの費用相場を調べる

実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
5.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する

マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もありますので、見積りを確認するまで明確な費用は分かりません。早めに見積りを依頼するほうがよいでしょう。
6.資金計画を立てる

見積りを依頼し、マンションリノベーションの費用が把握できたら、資金計画を立てましょう。資金計画を立てるときには、マンションリノベーションに利用できるローンや補助金、税金手続きなども担当者に相談しましょう。
7.マンションノベーションのご契約へ
マンションリノベーションのイメージや見積りに納得できたら、いよいよご契約です。リノベーションご契約後の流れについて詳しくはこちらをご覧ください。
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