2025.10.27
マンションの断熱はリノベーションで実現できる?方法・費用・注意点を解説

住まいの断熱性能が低いと「夏は暑く、冬は寒い」といった悩みを抱えがちです。マンションリノベーションで断熱性を高めることで、室内を快適に保ちやすくなり、結露の抑制や省エネにもつながります。
ただし、マンションの断熱性能は築年数によって大きく異なります。
1980年以降、省エネ基準の強化により性能は向上しており、築浅(概ね築20年以内)のマンションでは良好な断熱性能を備える場合もあります。
一方で、90年代以前の築古マンションでは断熱材の性能不足・劣化が見られることがあり、改修によって快適性や省エネ効果を高められる場合があります。
そのため、リノベーションでは、建物の年代や状態を確認し、必要な範囲や方法を見極めることが重要です。
⇒築年数による断熱性能の違いについて詳しく見る
この記事では、マンションリノベーションの断熱方法に加えて、効果や費用相場、補助金の活用方法、注意点、実際の事例を交えてわかりやすく解説します。
マンションで断熱リノベーションをした際の効果とは?

断熱リノベーションを行うことで、夏の暑さや冬の寒さをやわらげ、室内を快適に保ちやすくなります。さらに、結露やカビの防止、省エネ効果なども期待できます。
具体的には、以下のような効果が得られます。
ただし、断熱リノベーションの効果は建物の構造や施工範囲によって異なります。すべての住戸で完全に暑さや寒さを解消できるわけではありません。
また、建物の条件や築年数によって、既存の断熱性能を活かした方がよい場合や、物理的に施工が難しいケースもあります。
そのため、リノベーションの計画段階では、専門家による現地調査で、竣工図面などをもとに既存の断熱仕様を確認し、建物の性能を正しく把握することが重要です。
三井デザインテックでは、こうした現地調査を丁寧に行い、建物の断熱性能を見極めたうえで、機能性とデザイン性を両立した快適な空間をご提案しています。
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室内の温度を一定に保つ
適切な断熱対策を行うことで、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
外気の影響が抑えられ、夏場の暑さや冬場の寒さの軽減が期待できます。冷暖房の効率も向上するので省エネになり、光熱費の削減にも繋がります。
最上階や角部屋の暑さ・寒さ対策
マンションの最上階や角部屋の住戸は、外気に接する面積が大きく、暑さ・寒さの影響を受けやすい傾向があります。
とくに、最上階は天井から日差しによる熱が伝わるため、日中の室温が上昇しやすくなります。
天井や壁の断熱対策を行うことで、最上階や角部屋での快適性の向上が期待できます。
防音効果も期待できる
断熱材の中には吸音性(音を吸収する)を持つものがあり、床・壁・天井の施工によって室内の音環境が改善する場合もあります。
また、断熱効果の高い二重窓や複層ガラスには、遮音(音を遮る)効果も期待できます。
ただし、本格的な防音が目的であれば、防音専用の対策が必要です。
結露やカビの発生を防ぐ
断熱性能が不十分だと、室内と外気の温度差によって結露が発生しやすくなります。
結露はカビや湿気の原因となり、住環境に悪影響を及ぼします。断熱対策を行うことで結露を抑え、カビの発生を防ぎやすくなり、より健康的な暮らしにつながります。
マンションの断熱性能と築年数による違い

マンションの断熱性能は、建てられた年代によって大きく異なります。
日本では1980年に初めて「省エネルギー基準」が設けられて以降、法改正や基準の強化によって少しずつ、住宅に求められる基本性能が向上してきました。
そのため、築年数の浅いマンションと築古マンションとでは、断熱仕様や省エネ性能に差があります。
リノベーションを計画する際は、まず建物がどの時代の基準で建てられているかを把握することが重要です。
以下の表に、年代ごとの省エネ基準の変遷と断熱性能の目安をまとめました。
| 年代 | 省エネ基準・改正法 | 断熱性能等級 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1979年以前 | 無断熱 | ― | ・断熱材がほとんど使用されておらず、外気の影響を受けやすい状態 ・断熱施工は一般的ではなかった |
| 1980年 | 旧省エネルギー基準 (昭和55年基準) |
等級2相当 | ・オイルショックをきっかけに、初めて住宅の省エネルギー基準が制定 ・天井・壁・床への断熱材の仕様基準が定められ、住宅の断熱が制度として整備され始める |
| 1992年 | 新省エネルギー基準 (平成4年基準) |
等級3相当 | ・旧基準を改訂し、断熱材の厚みや気密性を強化 ・地域の気候差に対応するため、全国を地域区分化し、性能基準を細分化 |
| 1999年 | 次世代省エネルギー基準 (平成11年基準) |
等級4相当 | ・評価対象を断熱材だけでなく、外皮全体(壁・天井・床・開口部)に拡大 ・気密性や開口部性能を数値で評価する仕組みを導入し、定量的な省エネ評価が可能に |
| 2013年 2016年 |
H25年省エネルギー基準 (平成25年基準) H28年省エネルギー基準 (平成28年基準) |
等級4 | ・外皮性能に加え、冷暖房・給湯・照明などの一次エネルギー消費量も評価対象に ・住宅全体のエネルギー効率を総合的に評価する時代へ |
| 2022年〜 | 建築物省エネ法 (令和4年改正) |
等級5〜7 | ・2022年建築物省エネ法の改正により、高性能住宅の評価指標として等級5〜7を新設 ・2025年に等級4の適合義務化、2030年にはZEH水準(等級5)義務化を予定 |
国土交通省「建築物省エネ法 法令等の改正履歴」参照
1999年以降に建てられたマンションは、建築時点で一定の断熱性能が確保されていることが多く、リノベーションの際も、既存の断熱材をそのまま活かせるケースがあります。
しかし、当時のこの基準は義務化されたものではなく、あくまで「努力義務」や「誘導基準」という位置づけで、この基準を満たす事が推奨されていましたが、法的な強制力はありませんでした。
そのため、計画段階では、竣工図面や現地調査によって建物の断熱性能を把握し、必要な施工範囲を見極めることが重要です。
マンションは築年数が古いほど、断熱材の厚みや性能、施工精度が不十分なことが多く、リノベーションと併せて行う断熱改修によって快適性の向上が見込めます。
三井デザインテックでは、現地調査に基づき、築年数・構造・仕様に合わせた最適な断熱リノベーションをご提案しています。
性能だけでなく、デザイン性や居心地までをトータルに考え、快適に過ごせる住まいづくりを実現します。
理想の住まいを叶えるためにも、マンションリノベーションの実績が豊富な三井デザインテックにぜひご相談ください。
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マンションの断熱リノベーション方法

マンションの断熱リノベーションでは、熱の通り道である「壁・床・天井・窓」を中心に対策します。
以下、各部ごとに断熱リノベーションの有効な方法をご紹介します。
※対策方法をクリックすると該当章へ移動します
なお、建物の断熱方法には、大きく分けて「外断熱」と「内断熱」があります。外断熱は建物の外側を断熱材で覆う工事方法です。
ただし、戸建て住宅とは異なり、マンションでは建物の外側は共用部分になるため、各住戸で外断熱の工事はできません。大規模修繕工事の一環として外断熱が採用されることもありますが、一般的なリノベーションでは室内側(専有部分)から熱橋部の断熱施工を施す内断熱の工事が基本です。
壁の断熱方法
マンションのリノベーションで壁の断熱をする場合は、室内側から断熱材を充填する方法が一般的です。
壁の断熱には、主に「乾式断熱」と「湿式断熱」の2つの方法(床や天井でも同様)があります。

| 工法 | 工事の内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 乾式断熱 | 木材で下地を造り、スタイロフォームやロックウールなどの断熱材を充填する | ・低層階から高層階まで部屋の場所を問わずに施工できる ・費用が比較的安い |
・複雑な形状や凹凸のある壁には不向き ・気密性が下がってしまう場合がある |
| 湿式断熱 | 発泡ウレタンなど泡状の断熱材を躯体に吹き付ける | ・複雑な形状や凹凸のある壁でも隙間なく施工できる | ・泡を圧送する大型コンプレッサーを積んだトラックの駐車スペースが必要 ・8階以上の高層階では泡を圧送できない ・施工条件的に不可能な場合もある |
床の断熱方法
マンションの床の断熱リノベーションを行う場合、床の構造によって方法が異なります。
大きく分けて「二重床」と「直床」があり、それぞれで実施できる断熱対策が異なります。
● 二重床の場合:床下に断熱材を入れる

二重床とは、コンクリートのスラブ(鉄筋コンクリートの構造体)の上に支柱で床を浮かせている構造です。
この場合は、床下の空間に断熱材を入れる施工が可能です。断熱材には、グラスウールや発泡ウレタンなどが使用されます。
断熱効果は高い一方で、もともとが二重床ではない場合は、現状より天井高が低くなるというデメリットがあります。
● 直床(直貼り)の場合:使用する床材や床暖房を検討する

直床は、コンクリートのスラブに直接クッション材付きのフローリングを貼る工法です。
この場合は床下に断熱材を入れられないため、本格的な断熱施工はできません。
遮音・断熱性能を備えた複合床材や床暖房などを取り入れることで、体感的な冷えを軽減する工夫が可能です。
天井の断熱方法
マンションのリノベーションで天井を断熱する場合は、天井の構造によって方法が異なります。
大きく分けて「二重天井」と「直天井」があり、それぞれで実施できる断熱対策が異なります。
● 二重天井の場合:天井裏に断熱材を入れる
二重天井は、コンクリートのスラブ(構造体)の下に空間を設け、その下に仕上げ材を施工している構造です。多くのマンションは二重天井で施工されています。
この場合は、天井裏の空間に断熱材を敷き詰めたり、吹き付けたりすることで断熱対策をします。
最上階の場合は、外断熱や吹付断熱材で既に断熱施工がされているケースもあるので、計画前の調査が必要です。
● 直天井の場合:天井を下げて断熱材を入れる
直天井は、スラブに直接クロスや塗装を施して仕上げている構造で、築古マンションによくみられます。
この場合は天井裏に空間がないため、そのままでは断熱材を入れられません。
断熱対策を行うには、既存の天井の下に新たに天井を設けて空間をつくり、断熱材を敷き込む工事が必要です。
ただし、施工により天井が数cm低くなるデメリットがあります。
最上階の住戸は、屋上からの熱の影響を受けやすいため、天井の断熱は夏場の暑さ対策としても有効です。
どの工法が適しているかは建物の構造によって異なるため、専門家に相談しながら検討しましょう。
窓の断熱方法

マンションのリノベーションで窓を断熱する場合は、二重窓(内窓)の設置が一般的です。
既存の窓の内側に新たなサッシを取り付けることで、結露の抑制や冷気・熱気の侵入防止の効果が期待できます。
窓は住宅の中で最も熱の出入りが大きい開口部であるため、断熱リノベーションにおいて重要な対策箇所です。
ただし、既存の窓サッシやガラス自体は共用部分にあたるため、区分所有者の判断で交換はできません。
築古マンションでは、大規模修繕の一環としてサッシを断熱仕様に交換する計画が立てられているケースもあります。
そのため、個人のリフォームで行う断熱対策は内窓設置が基本となります。
断熱を意識した間取りの工夫
マンションの断熱リノベーションでは、間取りの工夫によっても快適性を高められます。
たとえば、玄関や北側の廊下など冷気が入りやすい場所と居室の位置を離したり、ドアや引き戸などで空間を仕切ったりすることで、居室内の温度を効率的に保つことができます。
ただし、間取りの変更は、耐力壁(建物を支える構造上、重要な壁)や配管などの制約があるため、リノベーションの専門家との相談が必須です。
また、部分的な断熱工事では、施工範囲や素材に制約が生じ、空間全体のデザイン性が損なわれる場合もあります。
一方で、フルリノベーション(スケルトンリノベーション)で間取りや仕上げから見直すことで、断熱性能を高めながらデザイン性にも配慮した住まい作りがしやすくなります。
マンションリノベーションの間取り変更について詳しくはこちら
マンションリノベーションの注意点について詳しくはこちら
三井デザインテックは、豊富なマンションリノベーション実績をもとに、冬は暖かく、夏は涼しく、快適に暮らせる空間全体のデザイン性にもこだわった住まいづくりをご提案しています。
築年数や構造によって異なる断熱仕様を正しく見極め、性能とデザインの両面から最適なプランを設計いたします。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
三井デザインテックが選ばれる理由
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また、三井デザインテックでは、マンションリノベーションに関する記事を多数提供しています。
例えば、マンションリノベーションの流れや費用相場、注意点、デザイン・テイスト別の事例など、多数のコラムを掲載しております。詳しくは、三井デザインテックの「リノベーションコラム(記事一覧)」をご覧ください。
マンションの断熱リノベーションにかかる費用相場

ここでは、マンションの断熱リノベーションにかかる具体的な費用相場について解説します。
壁・床・天井・窓ごとの費用目安
断熱リノベーションの費用は、工事する部位によって大きく変わります。
壁・床・天井・窓のどこを対象にするか、どの工法を選ぶかによって、必要な金額の幅も異なります。
以下の表では、各箇所の断熱工事の主な内容と費用の目安をまとめました。
| リノベ箇所 | 工事の内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 壁 | 既存壁を解体し、断熱材を装填した上で内装を再仕上げする | 4,000〜30,000円/㎡ |
| 床 | 床下に断熱材を入れ、仕上げ材の貼り替えを行う | 3,000〜20,000円/㎡ |
| 天井 | 天井裏に断熱材を入れる | 4,000〜8,000円/㎡ |
| 窓 | 内窓(二重窓) | 1窓5〜20万円 |
| 複層ガラスへ交換 | 1窓3〜15万円 |
費用は用いる断熱材や仕上げ材の種類によって大きく変動します
フルリノベーションで断熱対策する場合の費用相場
マンションリノベーションの費用は、部屋の面積に応じて幅があります。
以下の表では、一般的な広さごとにリノベーション後の間取り別の費用をまとめています。
※各専有面積から、詳細解説や事例ページを参照できます。
| 専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
|---|---|---|
| 50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万〜1,500万 |
| 60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万〜1,800万 |
| 70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万〜2,100万 |
| 80 | 1LDK〜3LDK | 2,000万〜2,400万 |
| 90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万〜2,700万 |
| 100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万〜3,000万 |
フルリノベーションの費用目安は約25万円/㎡を想定し、上限は質の高い設備などを取り入れる場合を想定し約30万円/㎡としています。
利用する素材・部材・設備などにより価格は変動します。
新築マンションを買うのと比べて、中古マンションのリノベーションは費用を抑えつつ、既存の住まいを理想の空間に変えることができます。
これらに加えて、断熱対策を行う場合には、床・壁・窓・天井とそれぞれの部分に費用がプラスされます。
先ほどの費用目安を参考に、お部屋の面積と工事を行う箇所から、おおよその費用をつかんでみてください。
広さごとのマンションリノベーション費用相場の詳細はこちら
マンションリノベーションの費用について詳しくはこちら
マンションの断熱リノベーションで補助金は使える?

マンションの断熱リノベーションでは、条件を満たせば補助金を利用できる場合があります。
近年は、国の省エネ政策の強化により、既存住宅の断熱改修を支援する補助金制度が充実してきました。
たとえば、2025年現在は、以下のような補助金制度があります。
ほかにも東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」など、自治体によって断熱に関わる改修に独自の助成を設けているケースもあります。国の制度と併用できる場合があるため、費用面での負担軽減につながります。
ただし、制度の詳細や補助金額は年度ごとに変わるため、実際にリノベーションを検討する際は、各省庁やお住まいの自治体の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
マンションリノベーションで活用できる補助金について詳しくはこちら
マンションで断熱リノベーションをする際の注意点
マンションで断熱リノベーションを行う際には、以下のような点に注意が必要です。
管理規約の確認
マンションでは、共用部分に関わる工事や大規模な改修には管理組合の承認が必要になります。
とくに、窓やドアなどの共有部分に関わる工事は個人の判断で実施することができないため、事前に管理規約を確認し、必要に応じて管理組合と協議しておきましょう。
リノベーション範囲の検討
マンションの断熱リノベーションは、工事をする部位によって効果や費用が大きく変わります。
そのため、床・壁・天井・窓といった、どの部分を優先して断熱対策をするか、リノベーション範囲の検討が重要です。
とくに、外気の影響を受けやすいのは、外壁や屋上スラブに面する壁・床・天井、そして窓まわりです。
一方で、他の住戸と接している面は外気の影響が少ないため、断熱の優先度は低くなります。
こうした部位ごとの違いを踏まえて、専門家による診断を受けながら計画を立てると、費用対効果の高いリノベーションにつながります。
施工方法や階数による制約
マンションの断熱リノベーションでは、施工方法や階数によって選べる工法に制約が生じることがあります。
たとえば、 以下のような制約が考えられます。
● 1階や最上階の住戸
外気の影響を受けやすく、床や天井の断熱が重要です。ただし、二重床・二重天井でない場合は断熱材を入れられず、工法が限られます。
⇒床の断熱方法について詳しく
⇒天井の断熱方法について詳しく
● 乾式断熱(断熱材を充填する工法)
比較的取り入れやすい対策の一方で、複雑な形状には対応しにくいという制約があります。
● 湿式断熱(発泡性のウレタン断熱材を吹き付ける工法)
隙間なく施工できるため断熱性に優れます。
ただし、大型コンプレッサーを積んだトラックの駐車スペースが必要です。
また、8階以上では泡を十分に圧送できないため、施工が難しくなります。
物件の状況や階数によって適した工法は異なります。専門家に相談しながら、最適な方法を選びましょう。
結露対策の必要性

断熱リノベーションを行うと室内の気密性が高まり、湿気がこもりやすくなるため、結露が発生しやすくなります。
また、室内と屋外の温度差も結露の原因となるため、断熱とあわせて結露対策を行うことが欠かせません。換気不足や湿気対策が不十分な場合は、かえって結露を悪化させるおそれがあります。
とくに、築古マンションでは、既存の壁や床に潜む湿気の問題にも注意が必要です。
そのため、断熱材の選定では透湿性を考慮し、必要に応じて防湿シートの施工や換気設備の更新も検討しましょう。
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マンションリノベーションでできること・できないことについて、こちらのページで詳しく解説しています
マンションリノベーションの注意点について詳しくはこちら
マンションリノベーションで後悔したケースと対策ポイントについて詳しくはこちら
マンションリノベーションの断熱事例をご紹介
マンションの断熱リノベーションは、暮らしの快適性を大きく高めます。ここでは実際のリノベーション事例をご紹介します。
回遊動線とバリアフリーで快適セカンドライフ

Before

After

Data
- 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート
- 施工面積
- 79m²
- 延床面積
- 79m²
- 築年数
- 21年
- 改装範囲
- 全面改装
- 家族構成
- ご夫婦、長男
断熱などの居住性を高めつつ、間取りを一新したリノベーション事例です。外壁に面した壁や床に断熱材を施工し、二重サッシを採用することで、冬の結露や夏の暑さ・水まわりの臭気といった長年の悩みを軽減しました。
さらに、将来のお子さまの独立を見据えて、間取りも全面的に見直し。暗く閉塞感のあった玄関や使いにくかった家事動線を改善し、バリアフリーで光と風の通る明るい住まいへと生まれ変わりました。

バルコニーからの光と風が家中に届くLDK。外壁面および外壁に近い床面に断熱材を吹き付け、窓は二重サッシに変更しました。断熱性・気密性を高めたことにより、結露防止と省エネの効果が得られるようになりました。

客間として必要だった和室は段差をなくし、リビングと一体化。広がりのある開放的なLDKに生まれ変わりました。

換気が悪かったキッチンは対面オープン型に変更。さらに洗面室へと動線をつなげることで、バルコニーからの風と光が水まわりにも届くようになり、熱気や臭気の悩みを解消しました。

キッチンと洗面室がつながったことで、家事動線もスムーズになり、日常の使い勝手が向上しています。

玄関は水まわりとリビングの両方へ行き来できるよう動線を整え、以前よりも明るく広々とした空間に。

玄関の壁には調湿や脱臭効果を備えたエコカラットを採用し、快適さとデザイン性を兼ね備えた仕上がりになりました。
マンションリノベーションの流れ
1. 理想のデザイン、間取りのイメージを決める

以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは情報収集のために、資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームやモデルルームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する

リノベを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間が必要なのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮の住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める

まずは、リノベに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らむ傾向にあります。最初にまず予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベプランを実現できるのか、イメージがつきやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てる時には、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きや住宅ローンなども調べておきましょう。
マンションリフォーム・リノベーションの相談、お見積などはこちら
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4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する

マンションリノベの実際の費用は、マンションによっては相場と異なる場合もあります。実際に見積を確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積を依頼しましょう。
補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずは一度相談してみることをおすすめします。
ご相談から、現地調査・お打合せ、ご契約、工事・建物の検査、お引渡しなどの流れについてはこちらのページをご覧ください。
マンションリノベーション・リフォームをトータルでサポートいたします
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三井デザインテックが選ばれる理由
1. 理想を実現する優れたデザイン力
三井デザインテックは、ホテルなどの公共空間、マンションや戸建てなどの住空間など、様々な空間の設計デザインを手がけています。
住空間に関しては、理想のデザインを生み出す設計担当リフォームプランナーが約150名在籍し、お客様の理想のリノベーションを実現いたします。
2. 経験豊富な専門スタッフによるプロジェクトチーム制
三井デザインテックは、お客様のマンションリノベーションをプロジェクトチームでサポートします。営業担当、リフォームプランナー、施工・品質担当、その他専門スタッフが連携して、理想のマンションリノベーションを実現します。
3. 充実の保証・アフターサービス
三井デザインテックでは安心の保証・アフターサービスをご用意しています。最長2年の保証制度、定期アフターメンテナンスサービス、24時間コールセンター窓口対応など、リノベーション後も安心してお住まいいただくためのサービスを充実させています。
4. 三井不動産グループの連携力
三井デザインテックでは、中古物件探し、各種ローンなどで三井不動産グループと連携して、お客様のリフォームのご要望にお応えいたします。
2025.10.27時点の情報です

