3LDKマンションリノベーションの事例を、施工前と施工後の間取り図を交えて紹介します。各事例には、施工データと完成画像も掲載しています。
また、3LDKマンションをリノベーションする際の費用、間取り変更のポイントなども解説します。
【目次】
間取り図付き・3LDKマンションリノベーション事例と費用
3LDKマンションをリノベーションされる方には、さまざまな目的があるでしょう。例えば、他の間取りタイプから3LDKに変更する場合や、もとの3LDKの間取りを生かしてデザインや部屋の用途を変更する場合などです。ここでは、さまざまな3LDKのリノベーション事例を施工前・施工後の間取り図を交えて紹介いたします。各事例には施工データと完成画像も掲載していますので、ぜひ、参考になさってください。
【事例1】4LDK→3LDKで生活導線を改善
こちらのマンションリノベーションは、4LDKの間取りを3LDKへ変更した事例です。リノベーションによって広々としたLDK空間を生み出し、家族の生活動線を改善しました。
【Data】
- 所在地
- 大阪市内
- 施工面積
- 121.24㎡
- 延床面積
- 121.24㎡
- 家族構成
- 夫婦 お子様1人 ペット2匹(犬)
- 築年数
- 20年
- 間取り
- 4LDK→3LDK+ウォークインクローゼット
- 改修範囲
- 全面改装(スケルトンリノベーション)
リビングとダイニングを横並びに配置して生活動線を一直線にしたは直線でつながった設計です。さらに、天井を高くして広い空間を実現しました。
キッチンは、壁付タイプから対面式に変更。リビング、ダイニングにいる家族とコミュニケーションがとりやすくなりました。
和室は隣接するリビングのデザインと調和するように、和モダンな空間にしました。間仕切りは格子扉で風通しをよくしています。
白を基調とした浴室は、扉をガラス張りにして空間の圧迫感を払拭しました。
【事例2】和室をリフォームして広いリビングに
和室のある3LDKをリノベーションした事例です。もとの和室は、リビングの一部とウォークインクローゼットに変更しました。マンションリノベーションで、広いリビングと家族それぞれのプライベートスペースを造りました。
【Data】
- 施工面積
- 78.8㎡
- 延床面積
- 78.8㎡
- 家族構成
- 4人家族
- 築年数
- 20年
- 間取り
- 3LDK
- 改修範囲
- 全面改装
広くなったリビングの一角には、奥さまのパーソナルスペースを設けています。
奥さまのパーソナルスペースには、引き出し式ベッドを設置しました。家族が集まる時間帯は、ベッドを収納してリビングを広く使えます。
子供部屋は壁面収納を造りつけて、空間を広くしました。部屋の仕切りは、くもりガラスの引き戸で採光を妨げない工夫です。
洗面室には、2ボウルを設置。もとの間取りよりも広いこの空間は、家族が集中する朝の時間帯でもゆとりがあります。
【事例3】間取りはそのまま、内装デザインでリノベーション
こちらの事例は、間取りは変更せず、内装デザインを変更した3LDKマンションリノベーションです。内装は天然石や、デザイン性の高いクロスを利用し、高級感が演出された仕上がりとなりました。
【Data】
- 所在地
- 東京都23区内
- 施工面積
- 92.5㎡
- 延床面積
- 97㎡
- 家族構成
- 一人暮らし
- 間取り
- 3LDK
- 改修範囲
- 部分改装
リビングのインテリアデザインは、オーディオ機器を中心に考えました。65インチテレビとオーディオ機器を収納する壁面に、天然石と間接照明を使用しています。
リビングのオーディオ専用家具は、前面と上部も解放できるつくりとなっており、機能性とデザイン性を両立しています。
ゲスト用ラウンジとリビング間の扉は、エアレーション(泡の動きを楽しむアクリル水槽)を組込みました。室内の壁面デザインはこのエアレーションのモチーフで統一しています。
寝室とサニタリースペースの壁面は、エアレーションをイメージしたストライプのクロスで仕上げました。
【事例4】フルリノベーションで新築のように
こちらは、築30年の3LDK中古マンション物件をスケルトン(フル)リノベーションした事例です。当初は新築マンションの購入を検討されていましたが、希望エリアに気に入ったインテリアの物件がなかったため、中古マンションを購入してリノベーションされました。また、こちらは中古物件を探すことからリノベーションまで、三井グループがお手伝いをしました。
【Data】
- 所在地
- 大阪北摂エリア
- 施工面積
- 70㎡
- 延床面積
- 70㎡
- 家族構成
- 4人家族
- 築年数
- 30年
- 間取り
- 3LDK
- 改修範囲
- 全面改装(スケルトンリノベーション)
リビング・ダイニングは天井を取り払い、広い空間を実現しました。天井・配管・壁面はすべて白ペンキで塗装して統一感を出しました。
キッチンはI型を採用して対面式に。天井面に露出した換気扇ダクトは、遮熱のために断熱保護材を巻きつけ、天井と同じ塗装で仕上げました。
ダイニングに、キッチンと対面するカウンターテーブルとベンチを配置。家族が朝食を食べたり、子供達が勉強をするスペースを作りました。
玄関からリビングへつながるアプローチはバリアフリーです。室内の建材や造り付けの家具には古材を取り入れ、ヴィンテージ感を演出しています。
3LDKマンションリノベーションの費用相場は?
3LDKの間取りは、マンションリノベーションの中で最も人気があります。書斎、趣味などの空間、子供部屋など、生活スタイルや家族構成にあわせて部屋を活用しやすいのが特徴です。
3LDKマンションリノベーションの費用相場は、間取りの変更箇所や、建材のグレードによって金額幅があります。
リノベーション検討の際に費用相場を、ぜひ、参考にしてください。
3LDKマンションリノベーションの費用相場は◯◯万円
3LDKマンションをスケルトンリノベーション・フルリノベーションした場合の平米(㎡)あたりの費用相場
- 一般的なマンション・高級マンションの場合:15万~18万円ほど
- ハイグレードマンションの場合:25万円ほど
スケルトンリノベーションの広さ・間取り別の費用相場は以下のとおりです。
専有面積(㎡) | リノベーション後の想定間取り | 費用相場 |
---|---|---|
50 | 1LDK〜2LDK | 1,250万~1,500万 |
60 | 1LDK〜2LDK | 1,500万~1,800万 |
70 | 1LDK〜3LDK | 1,750万~2,100万 |
80 | 1LDK~3LDK | 2,000万~2,400万 |
90 | 1LDK〜3LDK | 2,250万~2,700万 |
100 | 1LDK〜4LDK | 2,500万~3,000万 |
110 | 2LDK〜4LDK | 2,750万~3,300万 |
120以上 | 2LDK~4LDK | 3,000万~ |
スケルトンリノベーションの下限費用目安は1㎡あたり約25万円を想定し、上限はグレードの高い設備などを設置する場合を想定し1㎡あたり約30万円としています。
利用する素材などにより料金は変わります。
3LDKの新築と中古マンションリノベーション、費用の違いは?
マンションを購入する際に、
- 新築マンションを購入する
- 中古マンションを購入してマンションリノベーションする
以上のどちらかで悩まれる方も多いようです。
そこで、新築マンション購入と、中古マンション購入+リノベーションの費用を比較しました。
その結果、中古マンションを買ってマンションリノベーションするほうが、新築マンションを購入するよりおよそ1391万円安いという試算結果がでました。
なお、こちらの試算は2021年のマンション購入平均価格、およびリノベーションの平均費用をもとに算出しています。実際のマンション価格やリノベーション費用は、地域や工事内容により変動しますのでご了承ください。
首都圏の中古マンションと新築マンションの購入・リノベーション価格比較
中古マンション(※1) | 新築マンション(※2) | |
---|---|---|
平均価格(万円) | 3,869 | 6,260 |
1平米単価(万円/㎡) | 59.81 | 93.6 |
専有面積 | 64.68 | 66.87(※3) |
リノベーション費用(万円) | 1,000 | 0 |
価格合計(万円) | 4,869 | 6,260 |
リノベ後の1平米単価(万円/㎡) | 75.28 | – |
総額の差額(万円) | -1,391 | – |
1:
2:
3:(専有面積は平均価格/1平米単価から算出)
3LDKマンションリノベーションで費用が変わる4つのポイント
3LDKマンションリノベーションは、同じ広さや間取りでも、工事内容によって費用が大きく変動します。そこで、マンションリノベーションの費用が変わるポイントをまとめました。
1. リノベーションの施工面積
フルリノベーション(スケルトンリノベーション)と部分的なリノベーションでは、施工面積が大きく異なり、必要な資材や設備、施工作業の量も異なるため、費用が変化します。
2. 間取りの大幅変更やインテリアデザインへのこだわり
大幅な間取り変更や、配管工事が必要な水回りの移動は、工事費用が高くなります。また、特別な床材・壁材、クロス素材を利用すると材料費が高くなります。
3. 住宅設備機器の仕様
キッチン、洗面所、浴室などの住設機器のグレード・仕様により、リノベーション費用が変化します。
4. エレベータの有無や資材搬入ルートに制限がある
工事する際の建築資材搬入コストなどで、リノベーション費用が変わります。エレベーターが無い物件や特殊な資材搬入ルートが決められている物件、タワーマンションでは費用が高くなる場合があります。
早めに見積りを依頼するのがおすすめ
上記で説明したように、リノベーション費用は工事内容や間取り・環境により大きく変わります。そのため、マンションリノベーションを検討しはじめる段階から見積りを依頼するのがおすすめです。
マンションリノベーション工事費用の見積りを早く入手できると、希望予算でどのようなリノベーションが実現できるのか把握でき、ローンや補助金などの資金計画を立てやすくなります。
3LDKマンションリノベーションの流れ
マンションリノベーションで理想の家づくりを実現するためのステップをご紹介します。
1.理想のデザイン、間取りのイメージを決める
以下の資料を活用しながら、実現したい生活イメージ、リノベーションの間取り、デザインを決めていきましょう。まずは資料やカタログを取り寄せてみたり、相談をされたりすることをおすすめします。ショールームを見学するのもおすすめです。
2.マンションリノベーションの時期、工事期間を確認する
リノベーションを実施する時期を想定し、実際に工事にはどのくらいの期間がかかるのかを確認しましょう。並行して、施工期間中の仮住まいをどうするのかについても調べておきましょう。三井デザインテックでは仮住まいについてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
3.費用を調べて予算を決める
まずはリノベーションに必要な費用を調べながら、希望予算を決めましょう。実際の事例を見るうちに「あれもいいな」「これも入れたいな」とやりたいことはどんどん増え、予算よりも膨らんでしまう傾向にあります。最初にまず大まかな予算を決めてしまいましょう。
次に、実現したいマンションリノベーションの費用相場を調べてみましょう。費用相場を確認することで、予算の範囲内でどのようなリノベーションプランを実現できるのか、イメージをつけやすくなります。
また、資金計画も重要です。資金計画を立てるときには、マンションリノベーションに利用できる補助金、必要な税金手続きやローンなども調べておきましょう。
4.実現したいイメージを伝え、見積もりを依頼する
マンションリノベーションの実際の費用は、マンションの特性によっては相場と異なる場合もあります。実際に見積りを確認するまで明確な費用は分かりませんので、早めに見積りを依頼しましょう。
担当者が決まったら、補助金やローンについても相談できますので、リノベーションを検討し始めたらまずはいちど相談してみることをおすすめします。
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