築90年 愛着ある古いもの、モダンな新しいものが融合した住まい

#戸建て #夫婦+子ども #31年以上 #子供と暮らす #ナチュラル #古民家リフォーム

Data

構造
在来木造・伝統工法
リフォーム面積
175.02m²
延床面積
212.12m²
築年数
90年
改装範囲
全面改装
家族構成
夫婦:40代、長男:10代、次男:10代
奥さまの「カフェのような雰囲気を」というご要望に応え、名古屋モザイク製のタイルをあしらった回遊式の対面キッチン。サードウェーブカフェも羨むばかりの、ラグジュアリーな純喫茶風に仕上がった。リビングダイニングに背を向けないよう配慮したこの配置も、実は創建当時の台所の位置と重なっていることが判明。先祖代々受け継がれた、一族の精神的なつながりを感じさせるリフォームとなった。
ダイニングはキッチンの雰囲気と合わせ、天井をブラウンのクロスで仕上げた。再生した建具が、モダンな印象の調度や電化製品との雰囲気をつなぐみごとな仲立ちとなっている。
二間続きの和室の一方をリビングに改装。天井を抜いて梁をあらわし、吹き抜けの上部にはスリット窓と丸窓を設けた。爽やかで開放的な構えと共に、レトロモダンな格子がふくよかなアクセントを加えている。
床材は、思い入れの深い建具たちと違和感なく調和する、チーク材の突き板フローリングに張り替えた。奥に見える振り子時計は、奥さまが生まれる前から当家にあったもの。まさしく「お爺さんの古時計」が、家族の暮らしとともに新たな時を刻み始める。
車いすが通れる間口のドアを採用し、一段低い上がりがまちを増設するなどバリアフリーに配慮。壁にはグリーンのジュラクを採用し、奥さまが惚れ込んだ照明とも絶妙に調和した、軽やかでシックな表情になった。
北西側にあった居室と廊下をつなげ、奥行きのある寝室とした。腰壁として使っているのは、もとは広縁の床材だったもの。塗装しなおすことで、使い込まれた艶にあらたな役割が与えられた。廊下だったスペースにはカウンターを新たに造り付けた。
モダンなアイアンの階段を上った先にあるのは、吹き抜けの窓から明るく光を取り込む。
慌ただしい朝の時間帯でも家族が余裕を持って使える、ワイドなカウンターの洗面室。カウンターは洗濯物を畳むときにも活躍し、奥さま念願の室内洗濯がかなった。カウンター下はオープンスペースとし、お気に入りのバスケットを使用して軽やかな印象に。
以前より生活になじんでいる木製の浴槽を採用。重厚ながらも湿気や虫害に強いマキ材は、軽く水洗いするだけでぬめりが落ちる手軽さ。天井にも木材を使い、壁と床はモダンなタイルで仕上げた。手すりにもなるシャワーのスライドバーや腰掛けスペースを設け、三世代が快適に暮らせるよう配慮した。
はじめて母屋に設けられたトイレには、バリアフリーに配慮して間口を広く取った。照明と鏡は、インテリアの選定中に奥さまが一目惚れしたもの。鏡をフックしているのは家蔵品の古釘とのこと。
老朽化し、「天井から土が落ちてくることも」(奥さま)あった土ふき瓦を撤去し、瓦にふき替え。2階部分の外壁を張り替え、玄関まわりのみ塗装で、他は黒っぽい仕上がりは当家創建当時の雰囲気に近づいたそう。

ご要望

  • 既存の建具を一枚でも多く残したい
  • 現在の真壁工法を活用しつつ、カフェライクな空間を創りたい。特にリビングを明るい雰囲気にしてほしい
  • 束石に柱が乗る古民家らしい造りのまま、耐震性能をアップさせたい
  • 家の西端にある階段を移動し、動線を自然に使いやすくしてほしい

ご提案

  • 使われずに収納されていたものを含む、古い建具を徹底的に吟味。建具から設計を考えるプランニングとしました。再利用された建具は、パントリーの引き戸や収納扉として新たな役割を担っています。また、撤去した広縁の床や天井板を他室の腰板に活用するなど、古材も余すところなく活用しました。
  • タイル・照明器具などを慎重に選び、和洋が融合したモダンな表情になるよう心がけました。
  • ふた間続きの和室の一方を吹き抜けのリビングとし、明るく光の差し込む空間を創りました。
  • 制震ダンパー工法により、基礎をコンクリートで固めることなく日本家屋の造りを残しました。阪神大震災後の耐震補強工事を数多く経験した、弊社関西営業所がプランニングに参加しました。
  • 階段を家屋中央のダイニングに移動。家族の気配を感じられる造りにしました。

Before

施主様の声

施主 Y様

“本家普請”という一家の大きなイベントに際し、担当の皆さんそれぞれが親身に耳を傾けて下さり、不安や迷いが払拭されました。「古い家の表情を残しつつ、住みごこちを向上させたい」という家族の想いをいちどに叶えてくれるリフォームになり、とても満足しています。訪れた友人も「これリフォームなの?建て直しじゃなくて?」と驚いていました。

担当者の声

プロジェクトマネジャー
三輪幸広

「本家造の構造・表情を残しながらモダンな佇まいを」というご要望をいただき、既存の建具をできる限り活用する弊社のプランが評価されたことをたいへん嬉しく思います。制震施工には弊社のネットワークを活用し、蓄積されたノウハウを存分に発揮することができました。

リフォームプランナー®
一級建築士 神藤敦子

父祖伝来の家屋に愛着を持たれるご家族みなさまのお気持ちを受け、伝統とモダニズムが緩やかに融合したデザインをご提案いたしました。次の百年も受け継がれるリフォームが完成したと思います。

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