日常が楽しくなるマテリアルとフレキシブルな空間
大阪府堺市内の築43年の戸建リノベーション実例です。
お施主様のご両親が住まれていた戸建で、転居をきっかけにお施主様夫婦とお子様が住むことになった住宅です。小さなお子様がいらっしゃるため、これからの暮らし方も少しずつ変化していくことも踏まえながら、快適かつ柔軟に生活ができるよう計画しています。家事の動線の整理や、リビングに吹き抜けを新設するといった大胆なリノベーションにより、開放的で機能的な空間づくりを目指しています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 明るさを採り込む吹き抜け
- 空間のアクセントとなる素材づかい
- 家族の存在を緩やかに感じるゾーニング
- 1つの空間としてつながる開放感のあるLDK
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ダイニング/キッチン
部屋全体に明るさを採り込む大胆なリノベーション
改装前は、和室など複数の部屋に仕切られていました。間仕切り壁を取り払い、1つの空間としてつなげた1階のLDK。リビングとダイニングの上部に吹き抜けを設けたことで、外光の明るさを空間全体に採り込み、縦と横方向それぞれに広がりを感じさせています。
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リビング/ダイニング/キッチン
家族の存在を感じながら過ごす広々としたLDK
ペニンシュラ型のオープンキッチンから、ダイニングやリビングを見通すことができる他、キッチンのそばには小上がりの畳スペースを設けて、家事をしている時もお子様や家族の様子を感じることができるようにするなど、緩やかに空気がつながる空間となっています。
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キッチン
暮らしに豊かなリズムを生む多彩なマテリアル
リビングやダイニングでは、空間全体をすっきりと見せるために造り付け収納を設置することで置き家具を少なくし、一方でキッチンまわりに容量のある収納部を設けています。また、空間にアクセントを加えるべく、キッチンの天板や腰、壁面には、お施主様の好みの素材を多用することで、日々の生活が楽しくなるようなインテリアとなっています。
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リビング
リビングは窓を拡張しつつ、ダイニング側の吹き抜けと合わせて外光が差し込む明るい空間になっています。壁掛けテレビに合わせてテレビボードも壁付けにすることですっきりした印象に。石調の表情豊かなタイルを全面に用いることで、ゆったりとくつろげる上質感のある雰囲気を生み出しています。
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書斎/小上がりの畳敷きスペース
様々な用途、暮らし方を受容するフレキシブルなスペース
既存の部屋の壁を取り払ったことで生まれた場所には、使い勝手の良い機能的なスペースを新設しました。キッチンの横に位置する小上がりの畳敷きのエリアは、小さなお子様の様子を見ながら家事ができ、あえて20cmほど床を上げることで、空間に変化をもたらしています。この他、お施主様が仕事や趣味の作業ができる書斎コーナーを設け、余白を無駄なく活用しています。
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吹き抜け
2階は家族それぞれの部屋を確保しながら、既存の部屋の一部を取り払い、1階とつながる吹き抜けへとリノベーションしました。写真左手のバルコニーにつながるスペースには、室内の洗濯干しスペースを確保し、ゆとりを持って作業ができるつくりになっています。
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洗面室/トイレ/浴室
バスルームや洗面室、トイレにおいても、キッチンと同じくタイルやクロスを中心にお施主様の好みの仕上げを採用し、機能的でありながらも、愛着がわくような彩りのあるインテリアを実現。また可能な限り、開口部を設けて、外からの明るさを採り込んでいます。
間取り図
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リフォームプランナー濱田 朋美
お施主様には小さなお子様がいらっしゃったこともあり、家事や子育てをしながら快適な暮らしができる機能的な住まいを求められていました。また、お施主様自身がインテリアへのデザイン的なこだわりがあったため、その嗜好を汲み取りながら、プランに落とし込んでいきました。鉄骨造の建物であったことから、壁を取り払った大きな間取り変更が可能であったため、LDKに加えて、多目的に使える畳敷きのスペースなどを1つの空間にまとめるご提案をしました。これから長く住んでいく場所でもあるため、家族のライフスタイルの変化に対応するゆとりのある動線計画を軸にしつつ、オープンキッチンや吹き抜け、リビングを通って2階に上がる階段の配置など、家族の存在を感じながら過ごせる温かみのある住まいになったと思います。
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営業担当増田 直史
ご相談の段階では新築も選択肢に入っている中で、法的な制限なども踏まえながらリノベーションの計画をご決断いただきました。築年数がある程度経っている住宅では、壁などを撤去した際に、想定していない柱などがあるケースもあるため、現場でそれらの構造を把握しながら、プランナーを始めとするチームでお施主様の要望を叶えるプランを実現していきました。お施主様の住まいづくりへの強い思いを受け、それに応えるべく様々な提案やコミュニケーションを重ねたことで、戸建てのリノベーションならではの、オリジナリティのある住まいが出来上がったと感じます。
2024.06.27公開