家族それぞれの快適な居場所
新築から住み始めて20年以上が経ち、お施主様のお子様のうちのお一人が独立されることもあり、これからの暮らし方を見据えたリノベーションを検討されていました。もとから部屋数が多く広い住まいではあったものの、使われていない和室などがあり、それらの間取りを全面的に見直すことで、ゆったりと暮らしやすい空間へと生まれ変わらせる計画をご提案しました。特に1階ではリビングとダイニングキッチンに隣接する和室を一体化し、約30畳の大きな一つの空間へとリノベーション。その変更により生まれた空間的な余裕を活かし、キッチンまわりは動線が広く、使い勝手の良いレイアウトになっています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 本物の素材が生み出す上質感
- キッチンをステージにする御影石の存在感
- 多様な家具が生み出す家族それぞれの居場所
- LDKが一体化した一つの空間
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ダイニング/キッチン
家族の様子を感じるキッチンとダイニング、リビングの大きな一つの空間
広々としたオープンキッチンからダイニング、リビングへとつながる開放的な空間。床や家具、キッチンまわりの仕上材など、本物の木や石といった存在感のある素材を随所に取り入れることで、上質な雰囲気が生まれています。
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ダイニング/キッチン
自然の素材と柔らかい光に包まれたダイニング
ダイニングの上部には、折り上げ天井に間接光とシャンデリアを配し、窓辺からの外光と共に空間全体を明るく柔らかい光が包み込んでいます。
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キッチン
重厚な御影石が空間の上質感を引き立てる
キッチン横の壁にはダイナミックな模様の御影石を貼ることで、床や腰板の素材感と好対照な重厚感のある表情が空間にアクセントを生み出しています。またキッチンをステージのように引き立て、家事や食事など日々の生活を楽しくし、豊かな時間を育みます。
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キッチン
使い勝手が良い、生活空間の主役となるオープンキッチン
キッチンを始め収納は大容量かつ機能的なものを取り入れることで、部屋の中に物が雑多に置かれないようにする工夫がなされています。
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リビング
木や石といった本物の素材が生み出すくつろぎ
もとは和室であった場所をダイニングとつながるリビングへとリノベーションし、各エリアの空気が緩やかにつながるようなレイアウトとなっています。また、テレビが掛かる壁にも、キッチンとは異なる色合い、表情の大理石を全面に貼ることで、ゆったりとくつろぐリビングのグレード感を高めています。
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リビング
家族それぞれの時間を育む、様々な居場所のデザイン
リビングやダイニングには、ダイニングチェア、イージーチェア、ソファなど様々なデザインやサイズのイスを配することで、家族が思い思いに過ごせる場所を点在させ、同じ空間にいても気兼ねなく生活ができるよう配慮されています。
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書斎
緩やかに仕切られながら、集中して仕事ができるスペース
在宅ワークなどに使うことができる、ダイニングに隣接するプチリュクスコーナー。タイル貼りに切り替えた床やスチール造作の間仕切りによって、他の空間と緩やかにゾーニングすることで、集中して作業に取り組める場所となっています。
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寝室
ベッドを中心としたサブリビングのような寝室
2階では子ども部屋の一部を主寝室に取り込み、広々とした空間へとリノベーション。ベッドを壁付けではなく、部屋の中央に配することで、ベッドをソファのような存在として使うことができ、寝室でもリビングで過ごしているようなひとときが生まれます。ヘッドボードにはオリジナルのサイズのルーバーを設け、視線の抜けと空間の広がりを演出しています。
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収納/玄関&ホール
くつろぐ場所と機能的な場所のメリハリをつけ暮らしを快適に
リビングやダイニングといった家族が過ごす空間をゆったりとしたつくりにする一方で、通路の動線や収納部は機能的に配置。キッチン壁の裏に空調や照明のコントロール機器を集約したほか、パントリーやバスルームに通じる通路などを細かくレイアウトしました。また、玄関には土間から連続する2WAYのシューズクローゼットを設け、上着や趣味のスポーツ用品を置ける場所として機能させています。
間取り図




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リフォームプランナー高田 静穂
お施主様自身が、憧れのデザインのイメージを持たれていたので、それをしっかりと汲み取り、具現化することに注力しました。一つ一つの家具だけでなく、御影石や挽き板のオーク、ウォールナットなど、本物の素材を使うことへのこだわりも感じたため、それらが主役となりながらも、空間に馴染み、調和するような組み合わせや取り入れ方をご提案しています。また、お施主様ご夫婦がこれから先、老後も快適に暮らしていけるように、移動しやすい動線や各収納の使いやすさにも配慮しています。
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企画・営業担当大塚 弘之
三井のモデルルームを見学されてからリノベーションのご依頼をいただいたことで、お施主様の求める空間のテイストやつくりについては、計画当初からイメージを共有しながら進めていくことができました。今回は、お施主様が住まわれた状態で改装を進めていったため、チームで連携しながら負担軽減のための計画づくりに努めました。工事中はご不便な面もあったかと思いますが、完成後にお施主様からは「仕事から帰るととても幸せな気持ちになる」「家族それぞれがリラックスできる場所ができた」と満足のお声をいただき、求められた空間づくりに妥協せず、懸命に取り組んだ甲斐があったと感じています。
2024.06.06公開