すっきり明るく風通しの良い住まいへ
阪神地域の木造戸建て住宅のリノベーションです。お施主様は、ご両親が住まわれていたご実家を引き継ぐことになりました。建て替えも検討されましたが、お施主様世代の新しいライフスタイルに合うようなリノベーションをすることに決定されました。和風テイストで重厚な雰囲気だったお住まいを、全体的に明るくしたいというのが第一のご要望。奥様のお好みであるエレガントでラグジュアリーなデザインテイストを取り入れつつ、動きやすい家事動線のプランをご提案しました。築年数の経過した建物だった為、断熱性能や耐震性能を上げる工事も、同時に行いました。ご両親が慣れ親しんだご実家に対する想いは、和室にあった書院の建具や床の間の部材を再利用した、新しい和室に引き継がれました。
お客様のご要望・リフォームポイント
- エレガントなインテリアテイスト
- ご実家を引き継ぐ
- 光と風が抜ける住まい
- 動きやすい家事動線
- 断熱性能/耐震性能の向上
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可能な限り明るくしたいというご希望を叶える為、LDKは間仕切りを設けず、開放的な空間を確保しました。ダイニングはテーブルと空間の大きさを勘案しつつ設計を行いました。窓側のサンルームはアイアンの間仕切りで柔らかく区切り、天井の一部を吹き抜けにすることで、より一層明るい空間となりました。
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ダイニングとサンルームの間には、風と光が抜けるアイアンのパーテーションを両サイドに設えました。床にはべネチアガラスのモザイクタイルをセレクトし、光の反射が美しい、とても素敵な空間となりました。
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自然光があたっても変色の心配がないモザイクタイルは、陽射しの角度によって、キラキラと光る様子が楽しめます。
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框扉のキッチンは、グループ会社である三井ホームのオリジナルキッチンです。バックセットにはゴミ箱やワゴンが入るように設計されており、すっきりとしたスペースになりました。
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明るい色味の突き板フローリングを選定。クロスやキャビネットなど、全体をホワイトでまとめた中に、パープルのテーブルクロスとダイニングチェアがインテリアのアクセントになっています。
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奥様がセッティングされたテーブルコーディネート。花を飾り、アフタヌーンティーを楽しむシーンです。
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サンルームの天井の一画にある吹き抜け。2階からも自然光が降り注ぎます。
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リビングルームには、大きなソファをゆったりと配置。天井は折り上げにしてLEDの間接照明を入れることで、団欒やくつろぎのシーンに合わせたライトコントロールを行うことができます。
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奥様の作品である「ナンタケットバスケット」を飾れるよう、壁面には飾り棚を設えました。背面のクロスをイエロー系にすることで、空間のアクセントになりました。
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以前は応接室だった場所は、和室へとリノベーションしました。縁なしの畳を採用することで、和モダンな雰囲気に。床の間の框や落とし掛けは元の家のものを再利用。床の間の横にある書院の装飾も、元の障子や部材を再利用しています。
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元々は落ち着いた色味の床材を使用していた玄関ホール。大理石風のフローリングに変更したことで、全体的に明るくなりました。空間のポイントとなるデザインの階段手すりは、既存のものをそのまま残しています。壁面には2ヶ所のニッチを作り、絵画を掛けたり、オブジェを飾れるようにしました。
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既存の階段はそのまま活かし、パープルのカーペットを敷くことで、濃い色の階段材を華やかな印象に。
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1階のトイレ。廊下部分を水回りに取り込むことで、それぞれの空間が広くなりました。
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キッチンと洗面室の間は引き戸を設け、オープンの状態にしていれば、2つの空間がつながりスムーズな家事動線を確保できます。鏡の下のブルーのモザイクタイルは爽やかなアクセントに。
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キッチン側から洗面室を見ると、奥には家族で使えるファミリークローゼット。浴室・洗濯スペース・収納が繋がることで、家事効率を向上させました。
間取り図
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リフォームプランナー高田 静穂
奥様とは何度もお打ち合わせを行い、ショールームへもお越しいただきながら、時間をかけて住まいのかたちを考えていきました。家事が効率的に行えるような動線を確保したことから、お住まいになられた後に「とても動きやすい」とお言葉をいただきました。和室をつくることで、ご両親とお過ごしになられたご実家の思い出も残すことができ、大変喜んでいただけました。
2024.04.25公開