築250年の旧家を継承、繊細な意匠を残しながら、安心かつ機能的な住まいに
#戸建てリノベーション#100㎡~#31年以上#2010~2019年#二世帯#5LDK~#和モダン

Data
- 構造
- 在来木造/伝統工法
- リフォーム面積
- 174.15m²
- 築年数
- 約250年
- 改装範囲
- 全面改装
- 家族構成
- 施主様祖母、施主様ご夫婦、子供1人























Before
ご要望
- 耐震とバリアフリー化で家族の安全・安心を第一に考えたい。
- 幅広い世代での同居を考え、冬を暖かく快適に暮らしたい。
- 愛着のある既存の佇まいを残したい。特に西南角の和室のしつらえはそのままに。古材や建具を活用し、古い柱や梁をデザインに取り入れたい。
- 水回りを一新し、明るく使いやすいデザインにしたい。
- 子供室や祖母の部屋など、独立した個人ごとの部屋が欲しい。
- 家族のリビングとは別の来客用応接室を設けたい。
- 充分な収納がほしい。
After
ご提案
- 伝統構法の柔軟性を活かしながら揺れをしなやかに吸収する「仕口ダンパー」を用いた耐震をご提案いたしました。
- 床レベルを保存する和室に合わせ、家屋全体をバリアフリー化しました。玄関にはスロープを設けました。
- 床・壁・天井に断熱材を入れ、次世代省エネ基準をクリアする断熱仕様としました。リビングと畳コーナーには床暖房を採用しました。
- 保存する西南角の和室を除き、間取りを全面的に変更して動線を整理しました。玄関ホールから西側までをつらぬく廊下を境に、北側をプライベートゾーン、南側をパブリックゾーンとしました。増築部分を撤去し、採光性と外観を改良しました。
- リビングダイニングの一角にスライドウォールを設け、必要に応じ応接室として使えるよう設計しました。
- 天井や扉などの古材を随所で再利用しました。
- 保存する和室は畳交換と壁の塗り直しを除いて既存を残し、建具の木部には灰汁洗いをかけてリフレッシュしました。また、ふすま紙の意匠として貼られていた書も張り直すなど、往時の面影を残すよう工夫しました。
- プライベートゾーンの各居室に収納を造り付けました。
Before
施主様の声
施主 T様
リフォームプランナーの西さんに出会えたことがたいへん幸運だったと思います。小さいお子さんをお持ちの西さんは、子育てをする親の視点でいろいろアドバイスを下さいました。トイレトレーニングに便利、ということでキッチンの裏側にトイレを配置したのも西さんのアイデアです。祖母も『これだったら暮らしやすい』と大喜びで安心しました。
担当者の声
企画・営業担当
佐藤宗男
築 約250 年という歴史的な日本家屋のリフォームに携われたことを光栄に思います。古刹の耐震補強にも用いられる「仕口ダンパー」の提案がご選定の決め手となったとうかがい、当社の施工に一層の自信をいただきました。次の100年を見据え、末永く一族の歴史を刻んで頂ける住まいをご提供できたと自負しております。
リフォームプランナー®
一級建築士 西亜衣子
『古いものを残したい』というご家族のお気持ちに応えられるよう、経験の豊富な協力業者と取り組ませていただきました。既存の建具や価値のある古材をどこに使うか、デザインや収まりを考えるのはとても楽しい作業でした。また、共に子育てをする親としてご提案申し上げたキッチン、リビングダイニングのオープン化やトイレ位置の変更などを高くご評価いただけたとうかがい、望外の喜びを感じております。