100年古民家をバリアフリーに!
#戸建てリノベーション#100㎡~#31年以上#2000~2009年#二世帯#5LDK~#クラシック#和モダン#和風

Data
- 構造
- 在来木造
- リフォーム面積
- 153.68m²
- 築年数
- 100年
- 改装範囲
- 玄関、リビング、ダイニング、キッチン、洗面室、浴室、トイレ、廊下、階段、ユーティリティ、和室、寝室、外観、屋根、外構
- 家族構成
- 二世帯
第4回「住まいのバリアフリーコンペティション2009」
東京電力賞

光が室内に入り込み快適な空間に。
お一人暮らしをされているお父様との同居。築年数も百年になり、傷みも激しかったことからリフォームを決意されました。
いたる所に段差のあった1階部分(約150m²)を本座敷の床高に合わせて、すべてバリアフリー化。
室内との段差が45cmもあった東西に抜ける通り土間は、デッキを敷き込み段差を解消することで、土間から勝手口までのサービス動線として非常に便利なものとなっています。また、室内空間に取り込むことで、回遊性も高めています。
南北に隣家があり、陽当りが悪く、日中でも暗かったので、階段を吹き抜けに面して付け替え、天窓から自然光が差し込むように採光を工夫しています。
窓はペアガラスやインナーサッシに付け替え、防音性・断熱性を高めています。
床には温水式床暖房を採用。オール電化にすることで省エネを実現しています。
生活動線の工夫
生活動線としても活用されていた通り土間(デッキ通路)を活かし、そこに面して主寝室、洗濯スペース、洗面室、浴室、LDK、家事室を配置し、それぞれ回遊できるようにしました。使われていなかった格調ある10畳の本座敷を活かせるよう、LDKはあえて座敷に隣接した旧水回り部分に配置しました。

天井を撤去し、トップライトを大きなサイズに交換、周囲の壁もしっくい塗りとして反射性を高めて通り土間への採光を確保。

家族用の玄関からデッキ通路を見る。床下はラチスを入れて通風を図る。

デッキ通路に面した浴室。テラスドアを開けると直接デッキに出られる。テラスドアの水滴は外側(デッキ側)に落ちるように工夫。
Before
After
Before
担当者の声
リフォームプランナー®
一級建築士 冨井 保子
<リフォームの動機>
お一人暮らしをされているお父様との同居。築年数も100年になり、痛みも激しかったことからリフォームを決意された。
<設計のポイント>
①「1階の床を総バリアフリー化」いたる所に段差のあった1階部分(約150m²)を本座敷の床高に合わせて、すべてバリアフリー化した。
②「通り土間を取り込み、動線を構成」東西に抜ける通り土間は室内との段差が45cmもあったが、デッキを敷き込み段差を解消することで、土間から勝手口までのサービス動線として非常に便利なものとなった。また、室内空間に取り込んだことで、回遊動線も構成することができた。
③「吹き抜けで採光を確保」南北に隣家があるために陽当りが悪く、日中でも暗かった。そこで、階段を吹き抜けに面して付け替え、天窓から自然光が差し込むようにした。
④「ペアガラス&インナーサッシで防音・断熱対策」窓は防音性・断熱性の高いペアガラスやインナーサッシに付け替えた。
⑤「快適省エネ」ペアガラスで断熱性を向上させたほか、温水式床暖房を採用。また、オール電化にすることで省エネを実現しました。