三井デザインテック

元米屋の店舗を “通り土間” のある和風住宅にリノベーション

#戸建てリノベーション#100㎡~#31年以上#2020年~#夫婦#3LDK#和モダン#スケルトン工事

Data

構造
在来木造
リフォーム面積
116.42m²
築年数
53年
改装範囲
スケルトン

大阪府枚方市の戸建てリフォーム事例です。

リフォームを行ったのは、長年の間、地元で愛された「米屋」としての歴史を重ねた築53年の木造建物です。

住宅棟と隣接して建つ旧店舗棟は、米屋としての役割を終えた後は活用がされる事なく、営業当時のまま保存された状態でした。

この旧米屋のスペースを「家族が集える空間」へと生まれ変らせる。というのが計画のテーマです。

間取りを大幅に変更しながらも、米屋として稼働していた頃の古き良き趣きは、極力残す様にプランニング。また、一家団欒時の快適性にも十分留意しました。

昔ながらの “通り土間”(玄関から裏庭までを繋ぐ通路)や、かつて倉庫に置かれていた「水車」を再利用し、歴史や当時の息遣いを感じさせながらも、吹き抜けや照明計画により、モダンな雰囲気を合わせ持った空間としました。

玄関から裏庭まで靴を履いたまま通り抜けられる「通り土間」。梁や柱は 構造現し とし、かつて米屋だったころの息遣いを感じさせる印象に仕上げました。
昔、田んぼで使用していた大きな「水車」。永らく倉庫で眠っていましたが、玄関土間部分にスペースを確保し、新たなお家のシンボルアイテムとしました。
旧店舗部分のリビング。大型の精米機があった床部分には玉砂利を敷いて、特徴的なインテリアとして残しました。
一階リビングは明るさと広さを確保するため、二階の一室を解体して吹き抜けに。縦長の連窓を取り入れ、自然光が差し込む快適な空間となりました。
厨房スタイルのステンレスキッチン。足元には300角の鉄平石調タイルを敷き込み、無骨な印象に仕上げました。
ゲストの寝室として使用する二階には、和洋折衷スタイルの洗面化粧台を設けました。

生活動線である“通り土間”は照明計画で小料理店の様な雰囲気を演出。

大阪戸建てリフォーム実例Before

Before

After

改装前から裏庭へのアクセスとして使用していた旧倉庫部分には“通り土間”を設けて生活動線を確保しました。洗い出し仕上げの土間には飛び石を配置して歩行性にも留意。上り框には間接照明を仕込み、小料理店の様な雰囲気を演出しました。

旧店舗部分は、昔の趣きを残した吹き抜けリビングに。

大阪戸建てリフォーム実例Before

Before

大阪戸建てリフォーム

After

旧店舗部分は、一家団欒の時を過ごせる明るいリビングになる様にプランしました。リフォーム前にあった急勾配の階段は無くし、吹き抜け部分にリビング階段を新たに設置しました。

床材は足ざわりにこだわり、檜(ひのき)の無垢材をセレクト。冬場の快適性を担保するために床暖房も採用しました。見た目や機能性は一新されながらもリフォーム以前の良さが残るリビングに仕上がりました。

一室を吹き抜けに取り込んだ二階は、ゲストが快適に泊まれる空間に。

吹き抜け確保の為に、二階の一室を完全に解体。お施主様から「二階は大きくイメージを変えたくない」とのリクエストに応え、欄間や敷居・鴨居などはそのまま残して計画しました。

大阪戸建てリフォーム実例Before

Before

大阪戸建てリフォーム

After

大阪戸建てリフォーム実例Before

Before

大阪戸建てリフォーム実例・吹き抜け

After

吹き抜けに面した和室ゲストルームは、畳の縁や硝子扉にデザインを取り入れてアジアンテイストな印象に。二階部分も一室を吹き抜けにすることで、部屋数を減らしながら広々とした印象へとなりました。

Before

After

Before

担当者の声

企画・営業担当
八田 英敏

「新旧を介在させる」という事が、大きなリフォームテーマでした。現代の家ではあまり見られることのない「通り土間」をあえて設けたり、米屋当時から残っていた「水車」の置き場所をあえて確保したり。

「お米屋さん時代の雰囲気と思い出を可能な限り残したい」というお施主様のご要望に、チームで応えた事例です。

リフォームプランナー®
片岡 明美

ご商売をするにはもってこいの大通りに面した立地の建物でしたが、ご家族が一家団欒し、寛ぐ空間としては車の騒音などの気になる点もいくつかありました。

外に向かって開かれていた空間を、今までとは反対に内(お庭)に向かって解放させ、落ち着きのある、どこか「隠れ家」的な空間をイメージしてプランニングしました。

施工・品質担当
樋口 正紀

普段の住宅リフォームでは施工する事も少ない、通り土間や、あらわしの構造梁のなどがあり、「どこに配線を通す?」「旧の部分をどのように美しく魅せるか?」などの苦労も多少ありましたが、お施主様の思い出を残した良い雰囲気の空間に仕上げる事が出来たと思います。

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