夫婦2人の暮らしに合わせた、互いの気配が伝わる住まい
#マンションリノベーション#90~99㎡#21〜30年#2010~2019年#夫婦#2LDK#ナチュラル#モダン#シック#北欧
Data
- 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート
- リフォーム面積
- 97.43 m²
- 延床面積
- 97.43 m²
- 築年数
- 30年
- 改装範囲
- 全面改装
- 家族構成
- 夫婦
リフォームプランニング
震災を機に、住み替えとリフォームを決意
長年、高層マンションにお住まいだったK様ご夫妻は、東日本大震災時に激しい揺れを経験したことで、低層に住まいを移したいという思いを強くされました。その後、K様のお母様が亡くなられ、遺品の整理などを終えたことを機に、お母様が住まれていた築30年の低層マンションをリフォームして移り住むことに決めました。
すでにお子様は独立され、夫婦2人で生活されているK様。リフォームにあたっては、それぞれのプライベートスペースを確保しながらも、お互いの気配が感じられる、顔が見える間取りにしたいとのご要望でした。大幅な間取り変更が難しい壁式構造の建物でしたが、巧みに設計されたプランを気に入っていただきました。
各部屋をゆるやかにつなぐ空間設計
間取りは、壁式構造という制約がある中で、撤去可能な壁をなるべく取り払い、3LDKから2LDKに改装。リビングダイニング、キッチン、ご夫婦それぞれのアトリエをゆるやかにつなげました。ビーズアクセサリー製作のアトリエを兼ねた奥様のアトリエスペースは、キッチンからの動線もよく、リビングや書斎にいる旦那様の声も伝わる場所に配置し、ご要望だった「お互いの気配を感じる空間」を実現しています。
各部屋がゆるくつながる間取りは、動線や通風の面でも効率的。必要に応じて建具で仕切ることもできるので、フレキシブルな空間の使い方ができます。
リフォーム成功のポイント
壁で支える壁構造の建物は、全面的な間取り変更ができません。その中でいかにご要望を実現するか。それがリフォームプランナーの腕の見せ所です。
構造壁を活かした使いやすいキッチン
撤去できる壁を取り払い、オープンスタイルとなったキッチンは、I型からL型に変更。奥様念願のモザイクタイルとデザイン性の高いフードの採用で、生活感を抑えてスタイリッシュに見せています。また、リビングとの境目にある撤去できない構造壁には、カウンターと吊り戸棚を設置。リビングに入る際に真っ先に目に入る場所であることも考慮し、すっきりした見た目と使い勝手の両方を実現しました。 また、モザイクタイルはリビングとなじむグレーベージュを採用しながら、コンロに面した部分のみ、清掃性と耐熱性に優れたキッチンパネルを使うなど、細かな部分まで快適さを追求しています。
他にも、アトリエに設置した壁面収納や、ご両親の遺品を保管するための押し入れ、布団で就寝するための畳コーナーなど、ご夫婦の暮らしに合わせてすみずみまで設計を行うことで、心から満足いただける住まいが完成しました。
50代からの家づくりリフォームポイント
セカンドライフを楽しみながら
これからも安心して暮らせる住まいに
子どもの独立や定年退職は、生活スタイルが大きく変わる節目のとき。
第2の人生を楽しむために、そして終の棲家となることも考えた安心のリフォームがキーワードです。
夫婦二人のセカンドライフに合わせた間取り変更
子どもが独立したご家庭では、余ったスペースを有効活用できるよう、二人暮らしに合わせた間取りの変更がおすすめ。使わない部屋をなくして広いリビングダイニングを確保すれば、家族や友人が集える住まいになります。
夫婦に最適な距離感と、趣味を謳歌できるスペースを
夫婦二人だけの暮らしを楽しんでいくためには、お互いを尊重できる住まいにすることが大切。生活スタイルが異なるご夫婦には、夫婦別寝スタイルもおすすめします。また、ご主人専用の書斎や、奥様が料理を楽しめるオープンキッチンなど、それぞれの趣味を謳歌できる空間づくりが、充実したセカンドライフを支えます。
将来のため、バリアフリー化なども考慮に
50代からの家づくりは、人生の充実期を楽しく快適に過ごすことを意識することがポイント。そのために、住まいの耐久性を考慮することはもちろん、将来の自分たちの為に、より安心で暮らしやすい空間づくりをしておく配慮も欠かせません。
Before
After
施主様の声
施主 K様
打ち合わせから工事まで、スタッフのみなさんの情報共有が確実で、安心して任せることができました。リフォーム後の暮らしはとても快適で満たされていて、気持ちのゆとりも大きくなったと思います。
担当者の声
企画・営業担当
大高淳
壁構造という制約の中で、ご要望を満たせるよう提案をまとめました。また、予算重視のご意向に沿ってコストプランニングに留意しつつ、素材や色への奥様のこだわりを実現できるよう尽力しました。
リフォームプランナー®
一級建築士 杉山明子
現地調査時に抜ける壁を確認し、ご要望と構造、設備を検討して、ある意味必然的に導かれたプランです。以前のマンションもとても素敵にお住まいだったので、インテリアはそのテイストをベースに選びました。