贅沢な眺望を活かしたリゾートのようなセカンドハウス
神奈川県鎌倉の緑に囲まれ、海が見える絶好のロケーションに立つマンションの最上階をセカンドハウスとしてリノベーションした事例です。南面の海が見える開口部には中庭のような広いバルコニーがあり、その視線が抜ける開放感を活かしながら、各居室を計画しました。空間の使い勝手は確保しながらも、居心地の良さを感じられ、思い思いの過ごし方ができる大胆なデザインを取り入れています。大きな一つの空間のLDKは、キッチンからリビングの先の景色が見えるよう、家具の高さや位置を考慮してレイアウト。お気に入りの色や建具に囲まれた畳の小上がりの空間や、落ち着いた雰囲気と上質感を感じる広々としたベッドルームなど、部屋ごとにさまざまなテイストを表現しています。マンション設備が見える吹き抜けの窓を目隠しした障子や、収納の扉を開けると現れるLDのワークデスクなど、デザイン性と機能性を両立させながら、ここにしかないオリジナリティあふれる住まいが広がっています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 美しい眺望を活かしたリゾートのような住まい
- バルコニーとの連続性を生む開放的なLDK
- アクセントとなる家具とベーシックな仕上げの調和
- デザイン性と機能性を考慮した建具
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リビング/ダイニング
空間の形状を活かしたオリジナリティのある家具レイアウト
ダイニングはあえてテーブルを置かず、リビングで食事を楽しめるような家具を配し、「ザ・モダンお茶の間」をテーマとした空間に。Roche Boboisのsofa Mah Jongによる、高さを抑えた視線の拔け感があるリビングは、エキゾチックでありながらも日本人の寛ぎ空間にマッチするデザインです。
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リビング
美しい納まりと使い勝手を高める機能をデザインしたこだわりのディテール
リビングの壁面には、格子引き戸のテレビボードを設けて、窓と飾りによる暮らしのシーンとテレビを楽しむひとときによって使い分けができるよう計画。その隣には、天井まで壁面収納を設け、その一部には簡単な作業ができるワークデスクを配置しました。
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ダイニング/キッチン
広々としたキッチン周りの動線計画が料理や食事のひとときに楽しさを生む
ダイニングと連続するオープンキッチンは、広々とした天板を設けることで、バーカウンターとしても機能するつくりに。キッチンやバックセットのデザインをシンプルな色づかいとし、リビングやダイニングの個性的な家具や意匠を引き立たせています。写真左奥から通じるパントリーは、キッチンと廊下まで回遊できる動線とし、収納量と作業のしやすさを考慮したプランとしています。
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和室
好みのデザインテイストを詰め込んだ空間が住まいの愛着に
バルコニーを挟んでリビングの反対側は、和テイストをアレンジした畳の小上がり空間。木や和紙の柔らかい印象と共に、淡いグリーンを基調とした独創性のあるインテリアが広がります。
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浴室
個性的な空間のコンセプトを演出する素材や色使い
「温泉宿」をイメージしたゲストルームにつながるバスルームは、木目のタイルやグリーン系の石調タイルを用いて和の雰囲気を演出しています。
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寝室
ゆっくり落ち着いて過ごす場所だからこそ、仕上げや素材使いに徹底的にこだわる
元々は廊下であった部分を取り込み、ゆとりのある主寝室へとリノベーション。開放的な雰囲気の他の居室とは異なる落ち着いた空間に、奄美大島の組子細工の職人と東京の家具店がコラボしたオリジナルデザインの障子を設けたほか、クラッシックなソファ、クロスの張り分け、タイルなど、複数の色や柄、素材を組み合わせながらも、シックな印象となるようバランスをとっています。
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洗面室
使いやすさとデザイン性を両立させたホテルライクな水回り
メインベッドルームにつながる洗面室やトイレは、日常的に使うための快適性を確保しながらも、各居室のデザインに呼応するような上質感のある仕上げを用いて、ホテルライクな空間を演出しています。
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通路・リラックススペース
空間の特徴的なスペースを活かしたくつろぎの空間
屋外テラスに面した、リビングとベッドルームをつなぐ通路には、その広々としたつくりを活かしてゆったりと過ごせる空間を計画。お施主様ご夫婦それぞれがお気に入りのソファを置き、明るく開放的な外とつながる縁側のような場となっています。
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玄関&ホール
煩雑な設備を美しい意匠によって隠すことで、魅力的な空間へと昇華
玄関を入りすぐ正面には、マンション下層階の採光用吹き抜けがあり、その空間の見栄えが良くなかったため、窓に格子と障子を設え、外光を柔らかく取り込みながら、和のエッセンスを表現。さらに、壁面や建具にはリブを設え、建具の取っ手や鍵の存在感を消しながら空間のデザインと調和させています。
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玄関&ホール
和の意匠や感性をモダンな視点でデザインし調和させた空間
玄関には、天体が好きなお施主様の趣味に合わせて、日蝕をイメージしたミラーを配置。小口から光源が見えないようディテールを考えて製作したオリジナルの意匠です。どこかしらに日本的な要素を感じるデザインを鏤めることで、さまざまなテイストを調和させた「 ZEN MODERN 」のコンセプトを感じさせています。
間取り図
お施主様
海外と日本の二拠点で生活をしていて、日本でのセカンドハウスとしてこの物件を購入しました。日本の本邸は都心にあるため、その環境とは異なる、鎌倉という立地において、リゾートのような雰囲気を感じられるような住まいにしたいという思いもありました。本邸のリノベーションを担当してもらったこともあり、セカンドハウスのリノベーションについてもご相談したところ、私たちが希望する内容や予算でリノベーションできると返答をいただけたので、購入を決意しました。すでに関係性が築けており、私たちの好みを熟知しているので、他のリフォーム会社であればこのスピード感で進めることはできなかったと思います。本邸の計画で初めてリノベーションを経験し、大胆な間取り変更をはじめ、できることの幅が広いことを実感していたので、担当の方々に「こんなデザインにしたい」という思いをぶつけていきました。こちらからの要望に対して様々なアイデアを出してもらい、できないことは理由を明確にしてはっきり伝えてくれるだけでなく、代案提案してくれ、理想的なプランができあがっていきました。プロジェクトの工程も楽しめて、完成した住まいにはとても満足しています。また、完成した空間が、デザイン段階のCGとほとんど変わらないことも驚きでした。デザイン面だけでなく、日程や予算管理、マンションの管理組合への対応など、全ての面できっちりとプロジェクトの管理をしてもらえたことで安心して任せることができ、今回もお願いしてよかったと感じています。
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リフォームプランナー土居 真澄
駅近の立地であり、且つ、海の見えるペントハウスの環境にあり魅力的な物件でした。既存の空間は印象の薄いつかみどころのない間取りと内装だったものの、プラン次第で快適でラグジュアリーな住まいに化けることを計画当初から感じていました。この物件の前に、本邸のプランを担当させていただいていたので、お施主様の好みも把握できており、空間と求められる暮らしのポテンシャルを十分に発揮できるような、思い切ったデザインを提案することができました。お施主様も楽しんで打ち合わせにのぞんでいただけたので、細かな色使いや仕上げに至るまで、こだわりのつまった素敵な住まいになったと思います。また、設計・デザインの具現化にディテールまで配慮したことにより、細部まで凛とした美しさを纏う空間をつくりあげることができました。
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営業担当原澤 真由美
計画の初期から、お施主様が当社を信頼して任せていただけ、設計からインテリア、家電、小物に至るまでライフスタイル全般のご提案をさせていただきました。その期待に応えるべく、営業・設計・施工の各担当が一丸となってプロジェクトに取り組み、難易度の高い工事でしたが、熱意と良いものを作りたいという想いを現場の作業者に至るまで全員で共有できていたと感じています。管理規約やリフォームによる問題点の早期洗い出し、管理組合への事前説明や工事中の細かなトラブルにきめ細やかに対応し、長期に及ぶ工事でしたが予定通りお引き渡しができ安堵しています。トータルで安心してリノベーションをお任せいただける私たち「三井のリフォーム」らしいチームワークを発揮することができました。
2024.12.26公開