日常から離れて贅沢な時間を楽しむホテルライクな空間
愛知県名古屋市内の築18年マンションリノベーション実例です。
お施主様が多忙な仕事の合間に癒やされる場所として、お住まいであったマンションの別室を新たに購入し、セカンドハウスとして過ごせる空間へとリノベーションした計画です。「1分で行けるリゾートホテル」をコンセプトに、生活をするための機能は必要最低限なものだけを揃え、ゆったりとしたつくりの家具や、ホテルライクな仕上げを用いて空間を構成したことにより、映画鑑賞を始めとする趣味などに没頭できるような居心地の良い場が生まれています。間取りも大きく変えて、広々としたリビングダイニングを設けた他、玄関からの動線や居室への入口の位置などをも工夫し、日常から離れて、特別な空間に足を踏み入れるような体験を演出しています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 非日常を感じるリゾートのような空間
- セカンドハウス用途に特化した機能性
- くつろぎを生むゆとりある間取り
- 視線の抜け、開放感をつくる家具選び
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リビング/ダイニング
ゆったりとした家具と間取りがリゾート感を生むリビングダイニング
以前は全体的に木の色味を感じる空間であったのに対し、全面リノベーションによって、白やグレージュを基調とした明るい空間へと生まれ変わっています。表情豊かで光沢感のあるフローリングや、お施主様セレクトのモダンなシャンデリアなど、シンプルながらもラグジュアリー感のある仕上げを用いて、ホテルライクな印象が演出されています。
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リビング/ダイニング
贅沢かつ上質な雰囲気を際立たせるシンプルな仕上げ
ソファやダイニングテーブルなどの家具は、背の低いものを中心に用いることで、目線の高さの拔けをつくり、空間の広がりや開放感を感じさせています。
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リビング/キッチン
セカンドハウスとしての機能に特化した設備
リビングでは、大きなソファで映画鑑賞を楽しめるよう、テレビ以外にもプロジェクター投映用のスクリーンを設置。一方で、この場所で料理をつくる機会は少ないため、キッチンは必要最低限の設備だけにして、シンプルな空間に設えました。
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寝室
リラックス感と特別なひとときを生む光のコントロール
ホテルライクな体験を味わう上でポイントとなるベッドルームでは、大きなサイズのベッドと天井に仕込んだ間接照明により、心身をリラックスできる空間をデザインしました。
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収納/玄関&ホール
非日常空間へ足を踏み入れる期待感を高めるアプローチ
既存の玄関から居室への動線を変更し、特別な空間に進んでいくような気分を感じさせる廊下としています。窓がない空間であるため、廊下一面に設えた収納下にライン照明を仕込み、明るさと浮遊感を演出しました。また、玄関側の小部屋や廊下の壁面を収納として活用し、主役であるリビングダイニングに生活感のあるものを置かなくてもよいように考慮しています。
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洗面室/トイレ
洗面などの水回りは、シンプルながら機能的な設備を配し、快適性の高い空間を計画。洗面ボウルは2つ設けて、ストレスなく使うことができるスペースを確保しています。
間取り図
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リフォームプランナー寺島 祐三子
計画当初、お見積りの段階では、お施主様はそこまで大々的なリノベーションは想定されていませんでした。しかし、この住まいがセカンドハウス的な用途であることや、お施主様が求めるホテルライクで非日常的なリラックスできる場所として、それを最大限に感じられる空間を思い切って提案しました。私たちが得意とする上質で洗練された空間づくりに共感をいただけたことで、特別な住空間をデザインさせていただくことができました。一方で、コストを抑えるために、見せる場所とそうでない場所を明確にし、既存の下地も分からないように上手く活用している他、リビングなどのメインの空間はラグジュアリー感を存分に感じられるよう注力しています。
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営業担当賀川 明日香
お施主様がご多忙であるため、当初より効率を意識して打ち合わせを重ねていきました。デザインの意図や素材のことがしっかりと伝わるよう、制作チームの担当者とも連携をとって、入念にコミュニケーションを図り、打ち合わせに臨みました。住まいの完成後、お施主様ご夫婦やお子様が、本邸よりもこちらの方で長く過ごしているというお話をお聞きし、思い切ったラグジュアリーな空間の提案と、それを感じていただけるお施主様のおかげで実現した、贅沢なプロジェクトだったと実感しています。
2024.10.31公開