リフォームプランナー®インタビュー
リフォームを通して
美しい空間と暮らしの将来を提案したい
一級建築士 今井智子
まずは暮らしへの想いや夢を語ってください!
リフォームプランナーにご相談をいただく際、お客様には、漠然としたものでいいので、「こんな家でこんな暮らしをしたい」という想い、もっといえば「夢」を語っていただきたいと思っています。そうすることで、将来像までを含めたよりよいプランのご提案ができると思います。はじめは、現実的な部分を気にせずに話してみてください。むしろ私の方が、お客様以上に夢のあるプランをお出しして驚かれることも多いです(笑)。
グッドデザイン賞をいただいたリフォームのお宅でも、奥様がワインの専門家でらしたので、「ゆくゆくは人が集まるサロンにしてはいかがですか?」と、こちらからご提案をしました。「そんな提案までしてくれるのか」と驚かれるとともに、将来のプランが見えたと大変喜んでいただくことができました。これから10年20年と住んでいただく家をつくることは、ご家族の将来に関わることです。責任は重大ですが、暮らしの将来像までを見据えたプランのご提案をしていきたいと考えています。
日常生活の一場面が美しく映える空間づくりを目指して
プランを考える際には、お客様が想像されていたものにプラスアルファ、美しい場所や居心地のよい場所をご提案することを、いつも心がけるようにしています。もちろん全体のバランスや機能面を大事にするのは大前提なのですが、さらにそこへ、日常の場面がより輝くようなもの、今までの生活にはなかったきれいで心地よいものが加わることで、暮らしがより豊かになるお手伝いができればと思っています。
家を通じてインテリアに興味を持ってくれた男の子
先ほどと同じお宅の息子さんの話です。リフォームをした当時はまだ小学6年生で、自分のお部屋では、これまでと同じ勉強机やベッドがそのまま使われていました。ところがしばらくして、「今の家具じゃイヤだ、もっと部屋に合うものがほしい」とおっしゃって、ご自分で家具をコーディネートされることに。今では黒を基調にしたデザインで統一された、かっこいいお部屋になっています。そんな風に、住まいのデザインを通じて、これまでは気に留めていなかったことに興味を持っていただけたこと。この仕事をしていて、とてもうれしかったエピソードのひとつです。