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リフォームガイド

フルリフォーム(フルリノベーション)の費用・相場を紹介!戸建てもマンションも

2020.11.11時点の情報です

#マンション #戸建て #基礎知識 #費用 #スケルトン

フルリフォーム(フルリノベーション)の費用に関する基礎知識

古くなったり、使い勝手が悪かったりする住まいに手を入れ、見た目をきれいにして機能を刷新するフルリフォーム(フルリノベーション)。住まいに対する価値観の多様化に伴って、「住宅を買うなら新築」という新築神話が崩壊し、「中古を買ってフルリフォーム」という方法が注目を集めています。 そこで気になるのは、実際の費用感ではないでしょうか。ここでは、フルリフォームの費用に関する基礎知識を解説します。

フルリフォーム(フルリノベーション)とは?

リフォーム工事は、その内容や範囲によってさまざまな呼び方があります。ほぼ同じ工事内容でも、リフォーム会社によって呼び方が異なる場合も多いです。 一般的に、内装や外装の部分的な改修や見た目の改善は、単にリフォームと呼ばれます。 これに対して、フルリフォーム(フルリノベーション)は、かなり広範囲の工事に適用される言葉です。解体工事を行って床、壁、天井をすべて取り払い、躯体コンクリートの状態にしてから全体を造り直す「スケルトンリフォーム(スケルトンリノベーション)」、水回り設備の交換、壁紙全室の張り替え、床全室の張り替えを行い、配管の更新はしない「表層リフォーム」といったものが、フルリフォームの種類です。 なお、フルリフォームとフルリノベーションの違いは曖昧で、ほぼ同じ意味で使われています。

マンションフルリフォーム(フルリノベーション)の費用相場

マンションのフルリフォーム(フルリノベーション)の費用は、建物の築年数や状態、お客様のご要望、建築工法などによって異なります。 三井のリフォームでは、1,000万円がボリュームゾーンとなっております。 リフォームの内容ごとの費用相場は次のとおりです。
  • 表層替えリフォーム 1平方メートルあたり10万~12万円
  • スケルトンリフォーム 1平方メートルあたり15万~18万円
続いて、築年数ごとに、行われることが多いリフォームの内容を見ていきましょう。
  • 築20年程度 築20年程度のマンションでは、目に見える部分をきれいにする表層替えリフォームが多く行われます。配管部分は、鉄管や銅管が使用されていないので、新たに交換する必要はありません。
  • 築30年以上 築30年以上のマンションでは、見た目は比較的きれいでも、床下や壁内部の配管に、鉄管や銅管が使われている場合は、錆や漏水のリスクがあるため、配管の更新が必要です。その場合には、リフォームが大掛かりになる可能性があります。

マンションフルリフォームの事例

三井のリフォームが携わった、マンションのフルリフォームの事例をご紹介します。

CASE1

互いの存在を感じられる一体感のある住まいを実現

築年数
31年
リフォーム面積
97.43平方メートル
リフォームにかかった費用
1,300万円

都心へのアクセスが良い閑静な住宅地にあり、現在も人気が高い三井不動産の低層マンション。元々はご両親が住まれていましたが、ご両親が亡くなられた後、ご夫婦の住まいとしてリフォームを決意されました。以前住まれていたマンションも愛着があり、引っ越されるか悩まれたそうですが、東日本大震災で経験した激しい揺れと、メゾネットという間取りへの将来的な不安から、リフォームをしての引越しに踏みきられました。マンション生活の長い経験から、構造や設備、配管を熟知したデベロッパー系列のリフォーム会社が信頼できるというお考えにより、三井のリフォームにご依頼いただきました。

Before

After

間取り図

<リフォームの内容>

水回り設備と内装は一新。リビングや自室にいても互いの気配が感じられる間取りで、かつそれぞれのプライベートスペースを確保したいとのご希望でした。壁式構造で間取り変更に制限がある中で、こうしたご要望を満たせるよう、撤去可能な壁を抜くことにより、リビングダイニング、キッチン、奥様のプライベートスペース、ご主人のプライベートスペース兼主寝室(畳コーナー)を緩やかにつなげました。キッチンから直線で移動でき、リビングにいるご主人の声が伝わる場所に奥様のスペースを配置。各スペースは必要に応じて建具で仕切ることもできるようになっています。

CASE2

家族がつながる「みんなのデスク」を設置

築年数
14年
リフォーム面積
60平方メートル
リフォームにかかった費用
961万円

内装の傷みが目立ってきた築14年のマンション。共働きのご夫婦と中学生の娘さんの3人家族で、娘さんが成長して「そろそろ自分たち好みのインテリアにできるかな」と考えてリフォームを検討し始めたそうです。 奥様の好みではない焦げ茶の床、使いにくいU字型のキッチン、収納不足、趣味の物などで雑然としてしまうリビングの改善などが希望として挙げられています。リフォームを主体となって進めるのは奥様であることから、設計者が女性でイメージが伝わりやすいと感じた三井のリフォームへご依頼いただきました。

Before

After

間取り図

<リフォームの内容>

リフォーム前の調査の際、キッチンから廊下を経てダイニングにつながる動線が煩雑であることなどの問題が明らかになりました。また、娘さんが子供部屋でなくリビングで宿題をするというお話も伺ったため、南側全体をリビングダイニングにして、その手前にキッチンと、家族みんなで作業ができる「みんなのデスク」コーナーを左右対称に配置しました。キッチンはダイニングと最短の動線になるよう、II列型にして十分な間口を確保しています。

CASE3

「今」を楽しめる唯一無二の我が家を造る

築年数
12年
リフォーム面積
90.15平方メートル
リフォームにかかった費用
2,283万円

新築以来、ずっと手つかずの状態で住み続けてきた住まい。ご主人の定年を見据えて、この先最低でも10年暮らせるようにと考えたのがリフォームのきっかけだったそうです。既存の間取りで不満だったのは、玄関からリビングに通じる直線の狭い廊下のアプローチ。新築にありがちなリビングダイニング+和室の造りの変更、細かく部屋が仕切られていて広々と使えない状況の改善と合わせてフルリフォームを希望されました。

Before

After

<リフォームの内容>

「ほかにないプラン」をご希望だったので、基本プランから最終プランまで7つのプランを作成してやりとりを重ねました。特に、既存の状態で不満が大きかった玄関からのアプローチには、アイランド型のシューズクローゼットやご主人の要望だった土間スペースを盛り込み、動線も迂回させた思いきったプランを提案。話し合いを経て修正を加えつつも、最終的には最初のプランを実現させることができました。 間取りは4LDKを1LDKに大きく変更。ウォークインクローゼットを十分に確保して物を納め、広がりのあるLDKとコンパクトなベッドルームのほか、使い勝手が悪かった和室をご主人が書斎として使える畳コーナーに変更しています。

戸建てフルリフォーム(フルリノベーション)の費用相場

続いて、戸建てでフルリフォーム(フルリノベーション)を行った場合の費用相場をご紹介します。 戸建てのフルリフォームの費用も、マンションと同様、建物の築年数や状態、お客様のご要望などによって異なります。 三井のリフォームで最も多いのは、築年数25年超で、1,000万~1,500万円のゾーンです。

築年数ごとに行われることが多いリフォームの内容と、費用の目安を見ていきましょう。
  • 築20年前後 築20年前後の戸建てリフォームでは、水回り設備の交換、壁紙全室の張り替え、床全室の張り替えを行う表層リフォームが多く行われます。費用は、およそ700万〜800万円です。
  • 築25〜40年 築25年から40年未満の戸建てリフォームでは、表層リフォームの内容に、耐震補強、間取り変更などを加えたリフォームが増えます。戸建ての場合は、建物の状態や耐震補強の範囲などによっても価格が大きく変動するため、マンションの場合よりも試算が難しくなります。費用のボリュームゾーンは、およそ1,000万〜1,500万円です。
  • 築40年以上 築40年以上の戸建てとなると、排水管や配管が劣化していることが多く、表層替えや耐震補強のリフォームだけでは対応が難しく、スケルトンリフォームになることが多いでしょう。建物自体を基本から変えるレベルで、費用的にも2,000万円はかかるため、建て替えのほうが費用を抑えられるケースも少なくありません。

戸建てのフルリフォーム事例

ここからは、三井のリフォームが携わった、戸建てのフルリフォームの事例をご紹介します。

CASE1

こだわりの二世帯住宅をスケルトンリフォームして継承

築年数
30年
リフォーム面積
非公開
リフォームにかかった費用
2,400万円

施主であるご主人がご両親との二世帯住宅として、30年前に建てられた地上3階、地下1階の戸建てです。建てた当初は、1階にご両親、2階・3階に施主ご家族4人がお住まいでした。現在は、1階に長男ご一家、2階に長女ご一家が住まれています。ご主人と奥様は、伊豆・伊東のセカンドハウスを生活の拠点とされています。今回のリフォームでは、住まいの老朽化を感じたご主人のご提案で、リフォームを実施することになりました。

間取り図

<リフォームの内容>

こだわって建てられた鉄骨造の家は、地下室もあり、解体・建て替えは難しいと考えられるため、各家族の暮らしに合うようスケルトンリフォームを施しました。長女ご一家からは、「動物たちと暮らす、緑が映える、ニューアメリカンクラシック」をテーマに、「アイランドキッチンを据えてワンルームとして使える開放感のある間取りにしたい」「子供部屋をきちんと仕切ってそれぞれ収納を確保したい」などのご要望をいただいています。 鉄骨造は、柱を残せばスケルトンリフォームが可能です。木造在来工法やツーバイフォー工法より間取りの自由度は高い反面、鉄骨柱は絶対に動かすことができません。今回は、間仕切り壁、垂れ壁などをすべて撤去することによって、キッチン、ダイニング、リビングにつながりと一体感を持たせました。

CASE2

実家を理想どおりの間取り・内装に一新

築年数
34年
リフォーム面積
202平方メートル
リフォームにかかった費用
3,500万円

ご主人のお父様が生前、「子供や孫たちに継いでほしい」と願っていたご実家。お父様が亡くなられてお母様がマンションに引っ越し、空き家になるのをきっかけに、間取りや内装を生活スタイルに合わせてリフォームして住み継ぐことを決めたそうです。京都の展示場で見かけた床材にひと目惚れしたこと、女性プランナーが主体で話しやすく、希望するデザインを理解してもらえたことから三井のリフォームにご依頼いただきました。

Before

After

<リフォームの内容>

ひと目惚れした床材を中心とした内装をご希望だったため、床に合わせて壁も白く塗り替え、随所にアイアン製の照明や格子を取り入れ、インテリアのポイントにしました。 生活スタイルに合った間取りを考え、南側にあった独立型のキッチンは中庭に面した場所に移動。元々キッチンがあった位置は、ダウンライトで夜の居心地の良さを重視したリビングに変更しています。2人のお子様と、帰宅が遅いご主人の個室は2階の2部屋を3部屋に増やして確保。奥様の寝室は、中庭を挟んでダイニングキッチンの向かいの居室をリフォームしました。

三井のリフォームが考えるリフォーム費用について

リフォームに際して、内装のデザインや耐震性と同じくらい気になるのが費用のことです。 家族でデザインを考えているうちにやりたいことが増えたり、配管などの状況によってやらなければならないことが増えたりするリフォームは、検討段階では費用総額がわかりにくく、見積もりが出てから「思っていたより高い!」と驚くことも少なくありません。お客様のご要望や建物の状態によっても費用感が異なるため、築年数や広さなどで、目安となる金額を出すのも難しいのが現実です。 特に三井のリフォームでは、比較的大規模な工事を伴うリフォームを多く手掛けていることもあって、「三井のリフォームは高い」というイメージを持つ方が多いようです。 しかし、前述したとおり、リフォームは千差万別で、お客様のこだわりや求める機能によって費用が大きく異なります。三井のリフォームでは、「かけるべきところはかけ、削るべきところはきちんと削る」ことを心掛け、必要なコストだけをかけたリフォームを行っています。 もし、「良いリフォームが安くできますよ」というリフォーム会社がいたら要注意。安いことには、必ず理由があるはずだからです。リフォームは、一生のうちで何度とない高額な買い物のひとつ。しかも、毎日暮らす住まいのことです。高品質とコストダウンを無理なく両立したリフォームで、後悔のない住まいを造りましょう。

フルリフォーム(フルリノベーション)の費用を抑えるポイント

理想的なフルリフォーム(フルリノベーション)を行いたいけど、費用は抑えたい…。そんなときに考えたいのが、補助金や減税といった制度の活用です。

補助金の活用

リフォームに関する補助金は、一定の要件を満たすリフォームについて、国や自治体が費用を補助するものです。対象となるのは、省エネ、断熱・耐震、バリアフリーのほか、長期優良住宅化(既存住宅の長寿命化など)、家事負担軽減に関するリフォームです。 代表例な補助金をご紹介します。
  • 高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業 高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)による補助金は、高性能建材を使用して行う断熱材や窓などの改修、家庭用蓄電システムおよび蓄熱システムの導入などを行う際に支給されます。
  • 次世代住宅ポイント制度 次世代住宅ポイント制度とは、2019年10月の消費税引き上げ以降に行うリフォームのうち、断熱、耐震、バリアフリー、家事負担軽減などの要件を満たす場合に、さまざまな商品と引き換えられるポイントを支給する制度です。
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業 長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、質の高い住宅ストックの形成や、子育てがしやすい環境の整備を図るために行われるリフォームに対し、リフォーム後の住宅性能に応じて補助金を支給する事業です。
  • 次世代省エネ建材支援事業 次世代省エネ建材支援事業による補助金は、高断熱パネルや、潜熱蓄熱建材を用いたリフォームに支給されます。

減税の活用

リフォームの目的によっては、所得税、固定資産税、贈与税といった税金が優遇される場合があります。 なお、所得税の控除と固定資産税の減額は、併用できない場合がありますので注意が必要です。
  • 投資型減税 耐震改修、バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化のいずれかのリフォームを行うと、リフォームが完了した年の所得税から、標準的な工事費用相当額から支給された補助金などを差し引いた額、もしくは控除対象限度額のうち、いずれか少ない額の10%が控除されます。 投資型減税の最大控除額は、行ったリフォームの種類によって変わります。
  • ローン型減税 償還期間5年以上のリフォームローンによって行うバリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化のリフォームに対して、対象リフォームの工事費用分から支給された補助金などを差し引いた額、もしくは控除対象限度額のうち、いずれか少ない額の2%の金額に、対象リフォーム以外の工事費用相当分の年末ローン残高の1%を加えた金額が、リフォームが終わって住み始めた年から5年間、所得税から控除されます。 ローン型減税の最大控除額は、年12万5,000円、5年間の合計で62万5,000円となります。
  • 住宅ローン減税 償還期間10年以上のリフォームローンによって行う、耐震、バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化のリフォームと、その他一定の要件を満たした増改築などの工事に対して、住宅ローン年末残高から支給された補助金を差し引いた額の1%が、リフォームが終わって住み始めた年から10年にわたって所得税から控除されます。通常、住宅ローン減税の最大控除額は年40万円、10年間の合計で400万円となります(居住開始時期が2014年4月から2021年12月までの場合)。 また、消費税率引き上げによる対策として、消費税率10%が適用されるリフォーム工事を行い、2019年10月1日から2020年12月31日のあいだに居住を開始した場合、所得税の控除期間は13年目まで延長となります。11年目以降の控除限度額は、通常、年末ローン残高(上限4,000万円)の1%、もしくはリフォーム工事費用(上限4,000万円)の2%の3分の1のうち、いずれか少ない額となります。
  • 固定資産税の減額 耐震、バリアフリー、省エネ、長期優良住宅化のいずれかのリフォームを行い、市区町村に申告すると、リフォーム工事完了年の翌年度分の固定資産税が減額されます。 軽減額は、耐震リフォームの場合は固定資産税額の2分の1、バリアフリー、省エネリフォームの場合は固定資産税額の3分の1、長期優良住宅化リフォームの場合は固定資産税額の3分の2となります。
  • 贈与税の非課税措置 親などから資金を援助してもらって一定の要件を満たすリフォームを行うと、贈与税の一部が非課税になります。

フルリフォーム(フルリノベーション)は三井のリフォームにご相談を

フルリフォーム(フルリノベーション)は、大規模なリフォームを多く手掛けてきた三井のリフォームの得意分野です。 今、お住まいの家のフルリフォームを検討されている際は、ぜひ三井のリフォームにご相談ください。お客様の生活をより良く、より快適にするフルリフォームのプランをご提案いたします。

2020.11.11時点の情報です

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