家族それぞれの過ごす光景がインテリアを形作る住まい
お施主様がお子様の成長や今後のライフステージの変化を見据えて、マンションの一室をフルリノベーションした事例です。以前の住まいと比べて床面積が少なくなるため、家具の配置や収納の容量を確保しながら、機能性と過ごしやすさを備えた空間を実現しています。対面のキッチン、既存の壁に新たに設けた出入り口、ピアノなどを美しく収めるための間取り変更、壁と一体化した造作家具など、お施主様の生活の質を高めていくために形にした様々なディテールが積み重なり、オリジナリティのある住まいを彩っています。
お客様のご要望・リフォームポイント
- 使いやすさとデザイン性を両立した対面キッチン
- 会話が生まれる対面のキッチンカウンター
- 仕上げの色合いのコントラストが個性を生むインテリア
- 既存を活かした収納部の拡張
- 造作家具がつくるお施主様らしい住まい
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リビング/ダイニング
明るく開放的なリビングダイニング
大きな開口部を持つ明るいリビングダイニングと対面キッチン。収納の扉や建具をはじめ、一部の壁面に木調など表情のある仕上げを取り入れ、ベーシックな色使いの中に、アクセントを生み出しています。
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ダイニング/キッチン
家族が集まる居心地の良い対面オープンキッチン
既存の壁を取り払い、リビングダイニングとつながる対面キッチンへとリノベーション。キッチンに対面する形でダイニングカウンターを設け、家族が向き合いながら会話や食事ができる場所となっています。ロールスクリーンを設置することで、猫がキッチンに入ってしまうことを予防しています。
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キッチン
収納の扉の仕上げ、取っ手の金具など、シンプルながらもこだわった素材を用いることで、上質な雰囲気が生まれています。
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リビング/ピアノのレイアウト
既存の洋室の一部をピアノを置くためのスペースとして作り変えて、壁に一体化するように配置することで、部屋の雰囲気を圧迫せずに、インテリアの一部として取り込んでいます。
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玄関&ホール
収納を拡張し、使いやすさと快適な空間を実現
収納部は既存の収納も活かしながら、お施主様のお持ちのアイテムを上手く納めることができるよう部分的に拡張。収納扉などの仕上げ材をインテリアに合わせてデザインし直すことで、空間に一体感を生み出しています。
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子ども部屋
機能的な造作家具、収納によって生まれる個性的なインテリア
主寝室や子ども部屋は、クローゼットなどの収納部を新たに設けた他、机を造作して空間の余白を上手く活用。コンパクトながらもその場所で過ごす人それぞれの個性が育まれていくような場所が広がっています。
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洗面室
洗面室や浴室は、お施主様の要望する使い勝手の良い機能を空間に落とし込みながら、仕上材などによりホテルライクな上質感のあるテイストを表現しました。
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浴室
シックな印象の色を基調とした浴室
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トイレ
浴室などと同じく落ち着いたテイストのトイレ
間取り図


お施主様
もともと所有していたマンションの一室をリノベーションし、家族全員が快適に過ごせる住まいにしたいと考えていました。複数の会社と話し合いを重ねる中で、私たちの話を真摯に聞いてくださり、新しい住まいへの想像が膨らむ提案を多数していただく中から、提案の一つをベースに依頼を決めました。実際に計画が進む中でも、細かい要望を丁寧にかつ迅速に対応いただけたことがとても印象的でした。特に新しい住まいでは、キッチンの使いやすさや収納の容量など、実用的な空間の快適性を求めていました。そして完成した住まいには、その機能を実現しつつ、デザイン面でも素敵なインテリアに仕上がったことに満足しています。以前の住まいよりも床面積は少なくなりましたが、収納スペースが広く、動線計画もゆとりがあるため、家族が程よい距離感でそれぞれの過ごし方を楽しむことができています。
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リフォームプランナー佐藤 直子
お施主様からの要望をヒアリングする中で、暮らしの明確なビジョンをお持ちであったため、その思いをしっかり汲み取って実現することに注力しました。機能的な収納や動線計画をプランニングすると共に、居心地の良さを生み、お施主様の個性を感じさせるテイストを色や仕上げ材で表現しています。単純に広さを確保するだけでなく、リビングやキッチンなどゆとりが必要な場所を見極め、一方で余白を活用した収納や納戸など、間取りに緩急をつけるようにレイアウトすることで、使い勝手の良い住まいができ上がっています。
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企画担当山田 宗太朗
お施主様のお子様が成長されていくこと、その後の将来の暮らしまで想定されたリノベーションであったため、お施主様が愛着を持って長く住み続けられるよう、入念に要望や思いをヒアリングし、計画を進めていきました。ダイニングテーブルをなくし、キッチンと一体となったカウンターテーブルを設けたり、洋室の一部を納戸のスペースにするなど、思い切ったレイアウトを取り込みながらも、機能的かつ魅力的なインテリアが実現しているのは、お施主様の要望をプランナーを始めとする弊社のチームで綿密に連携したことが背景にあります。最初にお施主様の求める方向性を共有できたことで、細部までこだわって形にすることができ、ご満足いただけるお住まいになったと感じます。
2025.04.24公開