






先生が独立・開業のために選ばれたのは、中古住宅付の敷地。理由は、初めての開業を成功に導くため
には、初期投資をできるだけ抑え、手頃な広さの医院から出発を、という堅実なお考えによるもの。建物も
建て替えるよりリフォームのほうが経費の節減になり、工期も新築の2分の1程度に短縮することができま
した。建物は約25年前に建てられたもので、老朽化していたものの基礎や構造はしっかりしといましたが、
念のため既存の床組みを全て撤去し、基礎から耐震性を高める補強を施しました。建物は木造在来工法の
ため撤去できない柱や壁が多くプランニングは難航しましたが、建物の外枠は既存のまま、一から構築
されました。
全体の面積は限られましたが、診察室、採血室、点滴室を各々独立させX線室も実現できました。大病院
での勤務が長かった先生にとって、医療機器のIT化は当然の事で、X線検査にデジタル画像診断システムを
導入したことが幸いして暗室は不要、しかもX線室自体コンパクトなスペースに納めることができました。
また中廊下をはさんで診療空間を集約することで、待合室にはゆとりの空間が確保でき、先生のお好きな曲
線やステンドグラスを取り入れることで、優しくかつ温かな雰囲気に仕上がりました。外観は屋根の瓦を
できるだけ見せないようにパラペットを立ち上げ、外壁をトレードマークのオレンジ系にして医院の存在を
アピールしています。

