三井デザインテック

人も猫ものびやかな暮らしを。3面の窓から光が届く回遊動線の家。

#マンションリノベーション#70~79㎡#11〜20年#2010~2019年#夫婦#2LDK#モダン#和モダン#ペット

Data

構造
RC造
リフォーム面積
76.77m²
延床面積
76.77m²
築年数
11年
改装範囲
全面改装
家族構成
40代ご夫婦、猫2匹
LDK、小上りの和室と縁側、玄関と一体になった土間が、ひとつながりの空間に。広々とした拡大リビングとなった。和室は仕切りの障子を仕切ることで、客間としても活用できる。
ソファと障子が映り込んでいるのが、四面に高透過ミラーを貼ったパイプスペース。クリアな映り込みが存在感を消すだけでなく、明るさと広がりをもたらしている。
玄関のたたきを大胆に広げて、縁側を設けた土間スペース。正面の廊下はリビング・ダイニングへと続く。和室の引き戸を開放すると、障子越しの光につつまれた空間が。色や要素を絞り込むことで、すっきりした和モダンテイストで統一されている。
和室からリビングへと続く土間。和室側の引き戸を閉めると、細長い通り土間のようになる
仕切って土間単体で使用するときも快適に過ごせるように、天井にはマルチタイプのエアコンの吹き出し口を。コーナーには飾り棚を兼ねた猫ステップを造作している。
和室の壁面収納には、来客用の寝具やゴルフバックなどを収納。北向きの部屋だが、障子の断熱効果で寒さを感じない。各部屋の障子は、下の段をすり上げられる猫間障子。2匹の猫が外を眺められるように、すべてこの仕様となっている。
リビングから約30cm上がった和室は、腰掛けてちょうど良い高さ。床下には奥行の深い引き出しを3本設置し、映画のソフトなどが収納されている。土間側の畳3枚分には、畳下に特注のボックス収納を。ものの居場所が明確で、すっきりと暮らせる住まいを実現させている。
リビング・ダイニングには、バルコニー側から障子越しにやわらかな光が。床暖房を広くとって、ソファや床座でくつろぐスタイルを満喫している。天然素材のハグみじゅうたんの上に置かれたテーブルは、和室のテーブルと繋げて使うこともできる。
フラットなオープンスタイルのキッチンカウンターは、軽食のスペースとしても活用中。木目の美しい突板貼りの下がり天井を使ったキャットウォークにいるのは、愛猫のキキちゃん。共に2歳のキキちゃんとジジちゃんは、家じゅうを走り回って遊んでいるそうだ。
キッチンカウンターのワークトップは、汚れがつきにくい人工石フィオレストーン。スイッチ類を見せたくないこだわりから、ノックすると扉が開くビルトイン食洗器を選んだ。キッチンの奥に見えるのは主寝室、正面はリビング。動きやすく風通しもいい回遊型のレイアウトに。
主寝室のコーナーにも猫ステップを。猫たちが楽しく過ごせるようさまざまな配慮をしている。リフォーム前は3部屋に分かれていたクローゼットの洋服やタンスの中身は、ほとんどが寝室の大型クローゼットにまとめられて、はるかに使いやすくなったという。
寝室に附属したホテルのようなスッキリとした水回り。東西の窓から風と光が通るので、マンションとは思えない爽やかな空間が広がっている。洗面化粧台や洗濯機、ユニットバス、収納を使いやすく配置することで、家事や身支度の時間が大幅に短縮された。
トイレには、奥様お気に入りのドレッサーミラーを再利用。一見開き戸のようなフラットな収納棚は、手前に少し引いてスライドさせるタイプ。空間全体をスッキリとさせている。

リフォームプランニング

玄関から土間、縁側と和室、LDKまでがひとつながりに。

11年前、立地を優先して購入した4LDKのマンション。西・北・東の3面に窓がある風通しの良い住戸でしたが、二人暮らしのK様ご夫婦にとって、部屋数が多すぎること、リビングが狭いことが不満でした。そこで、開放的な間取りや和モダンなデザイン、2匹の猫たちが安心してのびのびと遊べる工夫など、ご夫婦の意見が反映された住まいへのリフォームを決意。結果、玄関と一体となった土間、縁側のある小上りの和室、リビング・ダイニングをひとつながりにすることで、広々とした快適空間へと生まれ変わりました。さらに、キッチン・洗面室・寝室をストレートにつなげ、全体をぐるりと回遊できる生活動線が実現。掃除や洗濯などの家事も一気に楽になったそうです。デザインテーマである「和モダン」にこだわり、床、壁のベージュと素材感を活かした濃茶系の木部とで全体を統一。各部屋の内障子も印象的です。また、マンションでは珍しい土間や和室に続く縁側など、個性的な趣が加えられていることもポイントの一つです。

家の中には、猫たちが安心してのびのびと過ごせる配慮が。

キッチンの位置を以前は和室だった場所に移し、窓から明るい光が届く、広々としたリビングスペースを確保。ダイニングテーブルは置かずに床座とソファでくつろぐ生活を楽しんでいます。家の中には、猫たちが楽しく過ごせる工夫が盛りだくさん。猫たちが自由に行き来できるキャットウォークは、ダクトのための下がり天井を利用。オープンキッチン横のオブジェのような猫ステップは、猫たちが上りやすい高さをヒアリングして、猫好きの大工さんが腕を振るってくれました。リビング・ダイニングのアクセントにもなるように設計されています。また、下段の障子を引き上げることで猫が外を眺められる猫間障子の障子紙は、猫がひっかいても破れないワーロン紙を採用。さらに床材には、猫たちが滑りにくく、手入れもしやすい塩ビのフロアタイルをセレクトしています。他にも、吸い込み部分に広がりがなく、猫が上がりにくいシャープなレンジフードの採用など、猫たちの安全面の配慮にもこだわりました。人も猫ものびのびと快適に暮らせる住まいが実現しています。

Before

ご要望

  • 家族構成にあった、無駄なスペースのない間取りにしてほしい。
  • リビングをなるべく広くしたい。
  • 部屋数は少なくしたいが、和室はほしい。
  • 猫たちが安心してのびのびと遊んだり運動したりできるキャットウォークなど、上下に動く工夫もしてほしい。
  • デザインテーマは、和のテイストのあるモダン。すっきりとシンプルな空間にしたい。

After

ご提案

  • 玄関と一体になった土間、縁側と小上りの和室、LDKをひとつながりの空間に。
  • キッチン・洗面室・寝室をストレートにつなげ、全体をぐるりと回遊できる間取りに。
  • 建具は一部を除いてスライドドアを採用。普段は人も猫たちも自由に動き回り、必要に応じて仕切ることができるプランを。
  • 和室に続く縁側を提案。玄関の延長でもあり、和室と仕切ると独立した接客空間にもなるフレキシブルな空間に。
  • キッチンの位置をリフォーム前和室だったスペースに移し、広いリビングを確保。
  • 洗面室と浴室の位置を入れ替え、キッチンから洗面室を通って寝室へ繋がる動線を確保。
  • キッチンと洗面室は天井高を2400mmに揃え、解放感と一体感をもたせた。この動線にそって家事機能を集約し、壁側にキッチン収納、クローゼット、リネン類、ルンバの基地、猫のトイレ置き場等々、各空間に必要な大容量の収納や機能を設けた。

Before

施主様の声

施主 K様

三井リフォームさんは、私たちの話をしっかりと聞いてくれるだけでなく、素人には思いつかない面白いアイデアをいくつも提案してくれました。プラン表に猫のイラストが描きこんであったのにも感激!ちゃんと1匹は黒かったんです。明るくフレンドリーな人柄にもひかれましたが、そういう細かい気遣いが全てにあったと思います。リフォーム後は、希望通りの広々とした間取りで快適に暮らしています。床暖房を広くしたせいか、冬も暖かくて、エアコンの暖房機能はあまり使いません。リビング・ダイニングと和室、縁側、土間までつながった空間は、14人で食事をしても余裕!土間や縁側、生活動線が考えられた水回り、寝室の大型収納、とにかく全て気に入っています。今は三井リフォームさんとの出会いに感謝しています。

担当者の声

リフォームプランナー®
一級建築士 筒井 彩智

3面に窓があるという特性を最大限に生かせるような広々とした間取りと生活動線を考えました。K様ご夫婦には「和モダン」というデザインイメージや、はっきりとしたご要望があったので、一緒にお話しすることで、設計者として想像していなかったことなども生み出すことができました。設計期間も工事中も楽しかったですし、完成したK様邸は私にとっても嬉しい物件になっています。

企画・営業担当
藤山 洋子

通路としての廊下スペースを最小限に抑えつつ、LDKに和室、土間も加えれば、全体が広々とした拡大リビングになるという画期的なプラン。また、キッチン、洗面室、寝室に必要な収納、機能を集約した、まさに「無駄なスペースのない」間取りとなっています。さらに、傷がつきにくいクロスといった「ペット対策」だけではなく、猫たちがのびのび楽しく過ごせるように工夫された様々な配慮も、空間のアクセントとしての効果をあげています。

前のページに戻る