個人オーナー所有の賃貸マンション売却の相談を受け、三井不動産グループ各社により、南青山という立地特性を最大限に活かすことのできる「区分再販事業(既存の建物にリノベーションを行い付加価値を高めた後に売却する事業)」を事業者へ提案。リノベーションにあたっては、デザインにこだわり、海外にも名の知れた高名なデザイナーに依頼。既存の建物の良いところを活かしつつ、斬新なデザインを取り入れ建物を一新。また、同時に給水-給湯-空調等の設備も一新し、新築マンションと同等のスペックを備えた建物に生まれかわりました。
賃貸物件をコンバージョンして分譲マンションとして販売する「区分再販」は、新築と建て替えに続き、第3の手法として注目されている事業形態です。建て替えの場合、工事期間の家賃収益はストップし、竣工後に工事費の回収となります。一方「区分再販」の場合は、他の住戸からの家賃収入を確保しながら、空いた住戸からリノベーションできます。そして、リノベーションすることで、販売物件の価値を高めることが可能です。
近年、リノベーションの材料や技術が向上し、新築により近い状態まで価値を上げることができるようになってきました。建て替えと比較して費用が抑えられる区分再販は、効率的な資産運用を可能にします。
金本正明